ネットワーク

ISDN:時代を築いたデジタル通信網

- 電話網を活用したデジタル通信 「ISDN」という言葉をご存知でしょうか?これは「Integrated Services Digital Network」の略称で、従来の電話網を利用してデジタル通信を行う技術です。 従来の電話回線はアナログ信号を用いていましたが、ISDNは情報をデジタル信号に変換して送受信します。デジタル信号は、0と1の組み合わせで情報を表現するため、ノイズの影響を受けにくく、クリアな音声通話を実現できました。さらに、ISDNの登場により、音声だけでなく、ファックスやデータ通信も電話回線を通じて行えるようになりました。これは、従来は別々の回線が必要だったものが、一本の回線に統合されたことを意味し、通信の効率化に大きく貢献しました。 このように、ISDNは電話網のデジタル化を推進し、高速かつ高品質な通信を可能にした革新的な技術と言えます。
その他

あらゆる業界の共通語:ISOとは

- ISOってどんなもの?ISOは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)を短くした呼び方です。この組織は、世界中の国々が参加して、様々な分野のルールを決めている非政府組織です。 ISOが作るルールは、「国際規格」と呼ばれ、製品やサービスが良い品質で、安全で、環境にも配慮して作られているかを測るための基準になります。 例えば、私たちが普段何気なく使っているペットボトルも、ISOの規格に沿って作られています。ペットボトルの材質や強度、リサイクルのしやすさなどが細かく決められており、世界中で同じ品質のものが作られています。 ISOの規格は、国際的に認められた共通のルールなので、国や地域が違っても、同じ基準で製品やサービスを評価することができます。 これにより、貿易がスムーズになり、企業は安心して海外と取引ができます。また、消費者にとっても、品質が保証された製品を安心して購入することができます。このように、ISOは、技術の進歩や経済発展、そして、消費者保護に大きく貢献していると言えます。
開発

ソフトウェア開発における国際化(I18N)とは?

- 国際化(I18N)とは 国際化(I18N)とは、ソフトウェアを開発する際に、最初から様々な言語や文化圏の人々が使いやすいように配慮して設計することを指します。世界には様々な言語や文化が存在し、それぞれで使われている日付や時刻の表記、通貨記号、数値の表現方法などは異なります。 例えば、日本では日付は「年-月-日」の順番で表記されますが、アメリカでは「月-日-年」の順番で表記されます。また、通貨記号も国によって異なり、日本の「円」は「¥」、アメリカの「ドル」は「$」と表記されます。 国際化対応したソフトウェアは、このような言語や文化の違いを吸収し、それぞれの地域に合わせた表示や機能を提供します。具体的には、日付や時刻、通貨、数値などの表示形式を、特定の言語や地域に依存しないように設計・開発します。また、文字コードやテキストの方向なども、多様な言語に対応できるように考慮する必要があります。 国際化は、ソフトウェアを世界に向けて発信し、より多くのユーザーを獲得するために非常に重要です。国際化に対応することで、開発コストを抑えながら、効率的にグローバル市場に進出することができます。
その他

国際的な電気規格の統一を目指すIEC

- 電気・電子技術の国際標準を策定するIEC電気・電子技術は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。家電製品からスマートフォン、自動車、電力設備まで、あらゆる場面で利用されており、その安全性の確保や性能の標準化は、国際的に重要な課題となっています。このような背景のもと、電気・電子技術分野における国際規格を策定するために設立されたのがIECです。IECは、国際電気標準会議 (International Electrotechnical Commission) の略称で、1906年に設立された歴史ある国際機関です。本部はスイスのジュネーブに置かれ、現在世界170を超える国と地域が参加しています。日本も1923年から加盟しており、国際的な規格策定に積極的に貢献しています。IECは、電気・電子技術に関するあらゆる分野の規格策定を行っています。例えば、家電製品の安全性に関する規格、電池の性能や試験方法に関する規格、太陽光発電システムの接続に関する規格など、多岐にわたる分野を網羅しています。これらの規格は、国際的な合意に基づいて策定されるため、世界各国で共通の基準として採用されています。IECが策定する国際規格は、製品の安全性、信頼性、互換性の向上に大きく貢献しています。国際規格に適合した製品は、世界中の市場で安心して流通させることができます。また、国際規格は技術革新を促進する役割も担っています。異なる技術を持つ企業や研究機関が、共通の目標に向かって技術開発を進めることで、より高度な技術や製品が生まれることが期待されます。IECは、今後も電気・電子技術の発展とともに、国際社会のニーズに対応した国際規格を策定し、人々の生活の向上に貢献していくことが期待されています。
ネットワーク

WiMAXの正式名称:IEEE 802.16a

WiMAXは、高速な無線通信を実現するための規格です。 従来の無線LANと比べて、より広範囲に電波を届けることができ、家庭内だけでなく、外出先でも快適なインターネット接続を可能にします。 その速度は、従来の有線接続に匹敵するほど高速であり、動画視聴やオンラインゲームなど、大容量データの送受信が必要なサービスもストレスなく利用できます。 WiMAXは、モバイル通信にも活用されています。 スマートフォンやタブレット端末にWiMAX対応の機器を挿入したり、WiMAX機能が内蔵された端末を利用することで、外出先でも高速インターネットに接続できます。 これにより、場所を問わず、いつでも快適にインターネットを楽しむことができるようになりました。 WiMAXは、高速性と利便性を兼ね備えた通信規格として、今後もますます普及していくことが期待されています。
ネットワーク

モバイルWiMAXを支えるIEEE 802.16e

近年、高速でインターネットに接続できるモバイル通信技術が急速に発展しています。この技術の代表例として知られる「モバイルWiMAX」は、正式にはIEEE 802.16eという規格名で呼ばれています。IEEEとは、電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers)の略称で、世界中の技術者が集まり、様々な技術の規格を定める団体です。その中でも802という番号は、LAN(Local Area Network構内ネットワーク)やMAN(Metropolitan Area Network都市圏ネットワーク)に関する規格を指し、モバイルWiMAXの規格である802.16eもその一つに含まれます。 モバイルWiMAXは、従来の無線LANと比較して、より広範囲をカバーできることが特徴です。また、高速なデータ通信が可能であるため、動画視聴や大容量ファイルの送受信なども快適に行えます。この技術の登場により、外出先でも自宅やオフィスにいる時と同じように、快適にインターネットを利用できるようになりました。 モバイルWiMAXは、今後も更なる高速化や低遅延化などの技術革新が期待されています。将来的には、より多くの機器がインターネットに接続されるIoT(Internet of Things)社会の実現にも貢献していくと考えられています。
WEBサービス

IEってなに? インターネットの主役だったあのブラウザ

- IEとは IEは「インターネットエクスプローラー」を短くした呼び方で、マイクロソフトという会社が開発した、ウェブサイトを見るためのソフトです。1995年に発売された「ウィンドウズ95」というパソコンに標準で搭載されてから、長い間、世界中で多くの人に利用されてきました。 インターネットエクスプローラーが最も普及していた頃は、90%以上の人がインターネットを見る時に使っていました。まさにインターネットと切っても切り離せない、なくてはならないものだったのです。 しかし、その後、グーグルが開発した「クローム」や、アップルが開発した「サファリ」など、より速く、より安全にインターネットを閲覧できるソフトが登場したことで、インターネットエクスプローラーを使う人は徐々に減っていきました。 そして、2022年6月、マイクロソフトは、インターネットエクスプローラーのサポートを終了しました。これは、インターネットエクスプローラーはもはや安全ではないと判断されたためです。 現在では、クロームをはじめとする、より新しいブラウザを使うことが推奨されています。
開発

ソフトウェア開発における多言語対応

- 多言語対応とは多言語対応とは、開発したソフトウェアを異なる言語を使用する様々な国や地域のユーザーが利用できるようにすることを指します。 近年、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、世界中の人々が同じ情報にアクセスできるようになりました。しかし、世界には数多くの言語が存在し、当然使用言語が異なればソフトウェアを利用する際の理解度や使い勝手も変わってきます。例えば、日本語を母語とするユーザーにとって、英語のみで表示されるソフトウェアは理解することが難しく、操作方法も分かりづらいと感じるでしょう。その結果、ソフトウェア本来の機能や利便性を十分に享受することができません。 一方で、表示言語が日本語に対応していれば、ユーザーはソフトウェアの内容を理解しやすくなるため、ストレスなく快適に利用することができます。このように、多言語対応は、ソフトウェアを開発する上で、より多くのユーザーを獲得し、製品やサービスの利用拡大を目指すために非常に重要です。近年では、グローバル化が加速する中で、企業が海外進出を成功させるためにも、多言語対応は欠かせない要素となっています。
ネットワーク

IrDA:身近にある赤外線通信技術

- IrDAとはIrDAとは、赤外線を利用して機器間でデータのやり取りを行うための規格、またはその規格を定めている団体の名称です。 Infrared Data Associationの略称で、1993年に設立されました。IrDAは、主に近距離における無線通信に利用され、一時期はノートパソコン、携帯電話、PDAなど、様々な電子機器に搭載されていました。 IrDAの特徴としては、赤外線を利用するため、電波干渉が少ないこと、低消費電力であること、比較的低コストで実装できることなどが挙げられます。そのため、家電製品のリモコンなど、現在でも幅広く利用されています。しかし、IrDAは、Bluetoothや無線LANといった他の無線通信技術の発展に伴い、徐々にその姿を消しつつあります。 データ転送速度が遅いことや、通信距離が短いこと、障害物があると通信が途絶えてしまうことなどが、IrDAの欠点として挙げられます。近年では、高速化や長距離化などの改良も進められていますが、他の無線通信技術との競争は激しく、IrDAが再び広く普及する可能性は低いと言えるでしょう。
デバイス

懐かしのiアプリ: あなたの思い出のアプリは?

かつて、携帯電話は通話やメールを主たる目的としていましたが、2000年代初頭に登場した「iアプリ」は、携帯電話の可能性を大きく広げました。これは、NTTドコモが提供するサービスで、携帯電話でゲームや占い、ニュースなど、様々なコンテンツを楽しめるという画期的なものでした。 それまで、携帯電話でできることは限られていましたが、「iアプリ」の登場により、外出先でも手軽にエンターテイメントを楽しむことができるようになりました。 簡単なゲームから本格的なRPGまで、多種多様なゲームが提供され、若者を中心に爆発的な人気を集めました。また、ニュースや天気予報などの情報も手軽に入手できるようになり、人々の生活に欠かせないものとなりました。 「iアプリ」は、携帯電話が単なる通信機器から、多機能な情報端末へと進化するきっかけを作ったと言えるでしょう。その後のスマートフォンブームの礎を築いた存在としても、重要な意味を持つサービスでした。