フレーム:Webと映像における2つの意味

フレーム:Webと映像における2つの意味

ITの初心者

先生、『フレーム』ってIT用語でよく聞くんですけど、ブラウザの枠組みと動画のコマの両方の意味で使われているように思います。どう使い分ければいいんでしょうか?

ITアドバイザー

よく気づいたね!その通り、『フレーム』は文脈によって意味が変わってくる言葉なんだ。ブラウザの枠組みとして使われる場合は、『フレーム分割』や『iframe』といった言葉と一緒によく使われるよ。

ITの初心者

なるほど。『iframe』はウェブサイトを作るときに見たことがあります!動画のコマのほうは何か一緒に使われる言葉はありますか?

ITアドバイザー

そうだね。『フレームレート』や『フレーム単位』といった言葉と一緒によく使われるね。フレームレートは1秒間に表示されるコマ数を表す言葉で、フレーム単位はコマごとに処理を行うことを意味するんだ。

frameとは。

「『枠』という言葉は、コンピューターの分野では、色々な意味で使われます。例えば、インターネットを見るためのソフトの画面を区切って、別の情報を見せる時のそれぞれの区切られた場所を指すことがあります。また、テレビやビデオ、コンピューターで作られた絵など、動画を構成する一枚一枚の絵を指すこともあります。」

Webページのフレーム

Webページのフレーム

インターネット上のページを表示するソフト、ウェブブラウザでページを開いた時に、まるで窓枠のように複数の領域に分かれているように見えることがあります。この一つ一つの領域のことをフレームと呼びます。

かつては、このフレームを使うことで、一つのウェブブラウザのウィンドウの中に、複数のウェブページを埋め込むことができました。それぞれの領域は独立してスクロールしたり、ページの内容を更新したりすることができ、例えば、画面の左側にウェブサイトの目次を表示し、右側に本文を表示するといった使い方がされていました。

しかし、フレームは、ウェブサイトの利用者にとって使い勝手が悪く、さらに、検索エンジンのランキングに影響を与えるSEO(検索エンジン最適化)の面でも悪影響があることがわかってきました。

そのため、現在では、フレームを使ったウェブサイトはほとんど見られなくなりました。代わりに、フレームと同じような表示を実現する、より現代的な技術が使われています。

項目 説明
フレームとは ウェブブラウザのウィンドウを複数の領域に分割して、それぞれの領域に別のウェブページを表示する技術
メリット 一つのウィンドウで複数のページを表示できる
デメリット – 使い勝手が悪い
– SEOに悪影響がある
現状 現在ではほとんど使われていない
代替技術 フレームと同じような表示を実現する、より現代的な技術が使われている

動画を構成するフレーム

動画を構成するフレーム

私たちが普段見ているテレビやインターネットの動画は、実際には動いているものではありません。まるでパラパラ漫画のように、非常に短い時間の静止画を連続して表示することで、滑らかに動いているように見せているのです。この一枚一枚の静止画を「フレーム」と呼びます。
パラパラ漫画を思い浮かべてみてください。一枚一枚の絵がフレームにあたり、それを素早くめくることで、まるで絵が動いているように見えますよね。動画も同じ仕組みで、たくさんのフレームを高速で切り替えることで、動いているかのような錯覚を起こさせているのです。
このとき、一秒間に何枚のフレームを表示しているのかを示すのが「フレームレート」です。単位は「fps」と言い、「frames per second(フレーム毎秒)」の略です。例えば、30fpsであれば、一秒間に30枚のフレームを表示していることになります。フレームレートが高いほど、より滑らかで自然な動きに見えるようになります。

項目 説明
動画の仕組み 実際には静止画(フレーム)を連続表示して、動いているように見せている
フレーム 動画を構成する一枚一枚の静止画
フレームレート 1秒間に表示するフレーム数 (単位: fps)
フレームレートと動画の滑らかさ フレームレートが高いほど、滑らかで自然な動きに見える

フレームの重要性

フレームの重要性

– フレームの重要性動画は、静止画である無数のフレームを連続して表示することで、あたかも動いているかのように見せています。このフレーム一つ一つが、滑らかで自然な動きを作り出すために非常に重要です。フレームレートとは、1秒間に表示されるフレームの数のことで、単位はfps(frames per second)で表されます。フレームレートが高いほど、より多くのフレームが1秒間に表示されるため、滑らかで自然な動きになります。例えば、映画は一般的に24fpsで撮影・表示されますが、これは人間の目で動きを認識するには十分なフレームレートだからです。一方、テレビ放送では、より滑らかな動きを求めて30fpsや60fpsで撮影・表示されることが一般的です。しかし、フレームレートが高いほど良いというわけではありません。フレームレートを高くすると、その分多くの情報を処理する必要があり、ファイルサイズが大きくなる、処理に高い性能の機器が必要になるといったデメリットも生じます。そのため、動画の用途や目的に合わせて、適切なフレームレートを選ぶ必要があります。例えば、動きが激しいスポーツ中継などは、より滑らかな動きを見せるために高いフレームレートが適しています。一方、風景など動きが緩やかな動画であれば、低いフレームレートでも問題なく視聴できます。このように、フレームレートは動画の品質を左右する重要な要素の一つと言えるでしょう。

項目 説明
フレーム 動画を構成する静止画
フレームレート 1秒間に表示されるフレーム数 (単位: fps)
フレームレートが高い場合 – より滑らかで自然な動き
– ファイルサイズが大きくなる
– 高性能な処理能力が必要
フレームレートが低い場合 – 動きが滑らかではない
– ファイルサイズが小さい
– 低性能な処理能力でも再生可能
適切なフレームレート 動画の用途や目的によって異なる
例:高いフレームレートが適している場合 動きが激しいスポーツ中継など
例:低いフレームレートでも問題ない場合 風景など動きが緩やかな動画