XHTML入門: ウェブページを記述する基礎

XHTML入門: ウェブページを記述する基礎

ITの初心者

先生、「XHTML」って、普通の「HTML」とどう違うんですか?

ITアドバイザー

いい質問だね!どちらもホームページを作るための言語なんだけど、XHTMLはHTMLをもっと厳密なルールにしたものなんだ。例えば、HTMLではタグを閉じなくても良かった場合でも、XHTMLでは必ず閉じないといけないんだ。

ITの初心者

タグを閉じる?どういうことですか?

ITアドバイザー

例えば、段落を表す

タグがあるよね。HTMLでは

文章

のように閉じても、

文章のように閉じなくても良かったんだ。でも、XHTMLでは必ず

文章

のように閉じないといけない。このように、より厳密なルールにすることで、様々な機器でホームページを正しく表示できるようにしたものがXHTMLなんだよ。

XHTMLとは。

「ホームページの作り方を説明する言葉である『XHTML』について説明します。『XHTML』は、従来のホームページの作り方を、もっと色々なことに使えて、将来もずっと使えるように新しく作り直したものです。新しく作られたとはいえ、普段使っているインターネットを見るソフトでも問題なく見ることができます。」

XHTMLの概要

XHTMLの概要

– XHTMLの概要XHTMLは、ウェブページの骨組みや内容を表現するためのマークアップ言語です。従来広く使われてきたHTMLを、より厳格な文法規則を持つXMLに準拠するよう再定義したもので、「拡張可能なハイパーテキストマークアップ言語」という意味を持ちます。HTMLは、ブラウザによって解釈の違いが生じることがあり、意図した通りの表示がされないケースも見られました。一方、XHTMLはHTMLと比べて、文法規則が厳格であるため、ブラウザによる解釈の違いが少なく、より正確な表示を実現できるというメリットがあります。例えば、HTMLではタグの閉じ忘れや属性値の引用符の省略などが許容される場合がありますが、XHTMLではこれらのエラーが厳格にチェックされます。そのため、XHTMLで記述されたウェブページは、異なるブラウザ間でも互換性が高く、開発者にとってもコードの保守や管理が容易になるという利点があります。XHTMLは、ウェブ標準技術の推進を目的とした団体であるW3Cによって勧告されていましたが、現在ではHTML5が主流となり、XHTMLの利用は減少傾向にあります。しかし、XHTMLの厳密な文法規則は、HTML5にも影響を与えており、ウェブページの品質向上に貢献した技術と言えるでしょう。

項目 説明
定義 ウェブページの構造や内容を記述するためのマークアップ言語。HTMLをXMLに準拠するよう再定義したもの
メリット – 厳格な文法規則により、ブラウザ間の表示の差異を軽減
– 正確な表示が可能
– コードの保守性や管理の容易さ
HTMLとの違い – HTMLよりも文法規則が厳格
– タグの閉じ忘れや属性値の引用符省略は許容されない
現状 HTML5が主流となり、利用は減少傾向
影響 厳密な文法規則はHTML5にも影響を与え、ウェブページの品質向上に貢献

HTMLとの違い

HTMLとの違い

– HTMLとの違いHTMLとXHTMLは、どちらもウェブページの骨組みを作るための言語ですが、いくつかの重要な違いがあります。どちらも文章のや段落、画像などを表現するためにタグを使いますが、その書き方に違いがあります。HTMLは、多少文法が間違っていてもウェブブラウザが表示してくれることがありますが、XHTMLはより厳密なルールに従って書かなければなりません。例えば、HTMLではタグの閉じ忘れや、開始タグと終了タグで大文字と小文字が混在していても許容される場合がありますが、XHTMLでは許されません。XHTMLでは、XMLというより厳密なルールを持つ言語の規則に従って記述する必要があります。そのため、タグは必ず閉じなければならず、大文字と小文字の区別も厳密に行う必要があります。また、すべての要素は小文字で記述しなければなりません。このように、XHTMLはHTMLに比べて厳密な文法規則を持つため、HTMLよりも記述が複雑になる場合もあります。しかし、厳密な文法規則に従うことで、ウェブページの構造がより明確になり、様々なブラウザやデバイスで正しく表示される可能性が高まります。また、コンピュータにとっても理解しやすい形になるため、検索エンジンにとっても優しいというメリットがあります。

項目 HTML XHTML
文法規則 緩やか 厳格 (XMLの規則に従う)
タグの閉じ忘れ 許容される場合がある 許されない
大文字と小文字 区別されない 区別される (すべて小文字)
記述の複雑さ 比較的簡単 複雑になる場合がある
ブラウザ間の互換性 高い より高い
検索エンジン最適化(SEO) 普通 有利

XHTMLのメリット

XHTMLのメリット

– XHTMLの利点XHTMLはHTMLをより厳格な規則で定義した言語であり、従来のHTMLと比べて多くの利点があります。まず、ブラウザによる解釈の違いが減少し、意図した通りの表示を実現できる点が挙げられます。HTMLの場合、ブラウザによって解釈が異なる場合があり、表示の崩れなどの問題が発生することがありました。しかし、XHTMLは厳密な文法規則に従って記述されるため、ブラウザ間での表示の違いが少なくなります。また、XHTMLはXMLをベースとしているため、他のXMLアプリケーションとの連携が容易になります。例えば、XMLで記述されたデータベースや他のウェブサイトのコンテンツを、容易にXHTML文書に組み込むことができます。さらに、XHTMLは将来的な拡張性にも優れています。新しい技術が登場した場合でも、XHTMLはXMLの拡張性を活かして、容易に対応することができます。これらの利点から、XHTMLは将来性のあるウェブ標準として期待されています。従来のHTMLに比べて、より正確で、柔軟性があり、将来性のあるウェブサイトを構築するために、XHTMLは有効な選択肢となります。

項目 内容
ブラウザ間の互換性向上 厳密な文法規則により、ブラウザによる解釈の違いが減少し、意図した通りの表示を実現できる。
XMLとの連携 XMLベースのため、XMLで記述されたデータベースや他のウェブサイトコンテンツを容易に組み込める。
将来の拡張性 XMLの拡張性を活かし、新しい技術への対応が容易。

XHTMLの用途

XHTMLの用途

– XHTMLの活躍の場

XHTMLは、インターネット上の文書を記述するための言語であるHTMLを、より厳密な規則で定義し直したものです。従来のHTMLと同じように、ウェブサイトの構築に利用されますが、特に以下のような場面でその強みが発揮されます。

まず、ウェブサイトのデザインやレイアウトを崩さずに、あらゆる閲覧環境で正しく表示させたい場合に有効です。 XHTMLは、HTMLよりも厳格な文法規則に従っているため、ブラウザによる解釈の違いが少なく、意図した通りの表示を実現しやすくなります。

また、他のXMLアプリケーションとの連携が必要な場合にも、XHTMLは適しています。 XMLは、データの構造化を目的としたマークアップ言語であり、様々な分野で利用されています。XHTMLはXMLの文法に準拠しているため、他のXMLアプリケーションとデータを容易に交換することができます。

さらに、スマートフォンやタブレットのような携帯端末向けのウェブサイト開発にも、XHTMLは多く用いられています。 これらの端末は、パソコンに比べて画面サイズが小さく、処理能力も限られています。XHTMLは、簡潔で無駄のない記述が求められるため、軽量なデータ構造を実現でき、携帯端末でも快適に閲覧できるウェブサイトを作成することができます。

このように、XHTMLは様々な場面で利用されており、ウェブサイトの表現力や利便性を高めるために重要な役割を担っています。

特徴 メリット 場面
厳密な文法規則 ブラウザによる表示の違いが少ない あらゆる閲覧環境で正しく表示させたい場合
XMLとの互換性 他のXMLアプリケーションとデータ交換しやすい 他のXMLアプリケーションとの連携が必要な場合
簡潔な記述 軽量なデータ構造を実現できる スマートフォンやタブレット向けサイト開発

XHTMLの学習

XHTMLの学習

– XHTMLの学習XHTMLは、Webページを作成するための言語であるHTMLを、より厳密なルールに従って記述できるようにしたものです。そのため、既にHTMLの基本的な知識を持っている方であれば、比較的スムーズに学習を進めることができます。HTMLと同様に、XHTMLでも「タグ」と呼ばれる要素を用いて、文書の構造や内容を記述していきます。例えば、段落を表す際には

タグを、を表す際には

タグといった具合に、それぞれに対応したタグを使用します。ただし、XHTMLではXMLという、より厳格な文法規則に従う必要があります。これは、HTMLよりも正確で整った記述が求められることを意味します。具体的には、タグの閉じ忘れや、属性値の引用符の省略などを避ける必要があります。このような細かなルールを遵守することで、さまざまなブラウザやデバイスにおいて、意図した通りの表示を実現することができます。XHTMLを学習する際には、これらの文法規則をしっかりと理解することが重要です。基本的なタグの使い方に加えて、XMLの文法規則についても意識することで、より質の高いWebページを作成することができます。

項目 説明
定義 Webページ作成言語であるHTMLを、より厳密なルールで記述できるようにしたもの
学習のしやすさ HTMLの基礎知識があれば比較的容易
記述方法 HTMLと同様、タグを用いて文書構造や内容を記述
特徴 XMLという厳格な文法規則に従う必要がある
XMLの文法規則の例 タグの閉じ忘れや属性値の引用符の省略を避ける
メリット 様々なブラウザやデバイスで意図した通りの表示を実現できる
学習のポイント 基本的なタグの使い方に加え、XMLの文法規則を理解する