パソコン購入時のOS選択:OEM版とは?

パソコン購入時のOS選択:OEM版とは?

ITの初心者

先生、『OEM版』ってどういう意味ですか?パソコンに最初から入っているWindowsOSのことみたいなんですが…。

ITアドバイザー

いい質問だね!その通り、『OEM版』はパソコンに最初から入っているWindowsOSのことだよ。メーカー製のパソコンを買ったら、たいていWindowsがもう入っているよね?

ITの初心者

はい、そうです!最初から入っています!でも、なんで『OEM版』って呼ばれているんですか?

ITアドバイザー

それはね、『OEM』は『Original Equipment Manufacturer』の略で、日本語では『相手先ブランド名製造』って意味なんだ。つまり、マイクロソフトが作ったWindowsOSを、パソコンメーカーが自分のパソコンに載せて売るから『OEM版』って呼ばれているんだよ。

OEM版とは。

パソコンに初めから入っているWindowsの事を『OEM版』と言います。これは、パソコンを作る会社がマイクロソフトからWindowsを買って、パソコンに載せてから売っているからです。

OEM版とは

OEM版とは

– OEM版とはパソコンを新たに購入する際、OSが既に導入されていて、電源を入れたらすぐに使えるようになっていることがありますね。このようなパソコンに搭載されているWindows OSは、OEM版と呼ばれることが多いです。OEM版とは、「Original Equipment Manufacturing」の略語で、日本語では相手先ブランド名製品を意味します。具体的には、パソコンメーカーがMicrosoftからWindows OSのライセンスを受けて、パソコンにあらかじめインストールして販売しているものを指します。OEM版のWindowsは、パソコンとセットで販売されることが前提となっているため、一般的にパッケージ版よりも価格が安く設定されています。そのため、パソコンメーカーは、より安価にパソコンを販売することが可能となります。しかし、OEM版には、いくつかの制限事項があります。例えば、OEM版のWindowsは、購入したパソコンでのみ使用することができ、他のパソコンにインストールすることはできません。また、原則としてユーザー自身でOSのインストールや再インストールを行うことができず、パソコンメーカーのサポートに頼る必要があります。OEM版は、パソコンを初めて購入する方や、パソコンに詳しくない方にとっては、OSのインストールの手間が省け、価格も安いというメリットがあります。しかし、OSを自由にカスタマイズしたい方や、複数のPCで同じOSを使用したい方にとっては、制限が多いと感じるかもしれません。パソコン購入の際は、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、自身にとって最適なものを選ぶようにしましょう。

項目 内容
定義 パソコンメーカーがMicrosoftからライセンスを受けて、パソコンにあらかじめインストールして販売するWindows OSのこと
メリット – 電源を入れればすぐに使える
– パッケージ版より安価
デメリット – 購入したパソコンでのみ使用可能
– 原則、ユーザー自身でのインストールや再インストールは不可
– OSのカスタマイズに制限あり
適するユーザー – パソコン初心者
– OSのインストールやカスタマイズに詳しくない人
不向きなユーザー – OSを自由にカスタマイズしたい人
– 複数のPCで同じOSを使いたい人

OEM版のメリット

OEM版のメリット

– OEM版のメリットOEM版の最大のメリットは、なんといってもその価格の安さです。パソコンとOSがセットで販売されているため、それぞれを別々に購入するよりも、総額を抑えることができます
これは、パソコンメーカーが大量にOSを仕入れることで、1本あたりの単価を安く抑えられているためです。
そのため、予算を抑えたいと考えている方にとって、OEM版は魅力的な選択肢と言えるでしょう。

また、OSのインストール作業が不要という点も、大きなメリットです。
通常、OSを単体で購入した場合、自分でインストール作業を行う必要があります。
しかし、OEM版はパソコンにOSがあらかじめインストールされた状態で販売されているため、電源を入れるだけですぐに使い始めることができます
パソコンの操作に不慣れな方や、面倒な設定作業なしですぐに使いたいという方にとっても、これは大きな利点と言えるでしょう。

メリット 解説
価格が安い PCとOSのセット販売のため、個別購入より安価
メーカーによるOS大量仕入れで単価が安い
OSインストール不要 OSがあらかじめインストール済み
PC初心者や設定作業を省きたい人に最適

OEM版の制限

OEM版の制限

– OEM版の制限OEM版のソフトウェアは、完成したパソコンにあらかじめインストールされて販売されることが多いです。これは、パソコンメーカーが、新たにパソコンを購入した人がすぐに使える環境を提供するために行っていることです。しかし、OEM版には、通常の販売店で購入するパッケージ版とは異なる、いくつかの制限があります。OEM版の最も大きな制限は、購入したパソコンでのみ使用が許可されている点です。つまり、パソコンを買い替えた場合や、他のパソコンにOSをインストールしたい場合、OEM版のソフトウェアをそのまま使い続けることはできません。これは、OEM版のライセンスが、パソコンと一体のものとして扱われるためです。また、OEM版は、原則として開発元の直接のサポートを受けることができません。そのため、OSの操作で困った場合や、エラーが発生した場合などは、自分で解決する必要があります。もちろん、インターネットで情報を検索したり、専門書を参考にしたりすることは可能です。しかし、パソコンに不慣れな人にとっては、問題解決が難しい場合もあるでしょう。その場合は、パソコンメーカーに相談することになります。これらの制限がある一方で、OEM版はパッケージ版と比べて価格が安いというメリットもあります。そのため、パソコンを初めて購入する人や、予算を抑えたいと考えている人にとっては、OEM版は魅力的な選択肢となりえます。しかし、OEM版の制限をよく理解した上で、購入を検討することが重要です。

項目 内容
販売形態 完成したパソコンにプレインストール
目的 購入後すぐに使用できる環境提供
価格 パッケージ版より安価
ライセンス 購入したパソコンでのみ使用可能
サポート 原則、開発元からの直接サポートなし
メリット 安価
デメリット 使用制限、サポート制限
推奨 制限を理解した上で購入検討

パッケージ版との違い

パッケージ版との違い

– パッケージ版とOEM版の違いパソコンを購入する際、あるいは買い替えなどで新たにWindows OSを導入する際に、多くの人が目にするのが「パッケージ版」と「OEM版」という言葉です。どちらもWindows OSであることに変わりはありませんが、その販売形態や利用条件に違いがあります。パッケージ版は、家電量販店などで販売されているWindows OSのパッケージです。箱に入っていて、中にはインストール用のディスクやUSBメモリ、プロダクトキーなどが同梱されています。このパッケージ版の特徴は、特定のパソコンに紐づけられていないため、どのメーカーのパソコンにもインストールできるという点です。自作パソコンを組み立てるときや、パソコンを買い替えたときに以前使っていたWindows OSをそのまま使い続けたい場合などに便利です。また、パッケージ版はマイクロソフトの公式サポートを受けることができます。電話やメールで技術的な質問をしたり、トラブル発生時の解決策を相談したりすることができます。さらに、パッケージ版は1つのライセンスで複数台のパソコンにインストールして利用することができます。ただし、同時に利用できるのは1台のみという制限があります。一方、OEM版は、パソコンメーカーがパソコンにあらかじめインストールして販売しているWindows OSです。そのため、パソコンを購入すれば、OSのインストール作業をすることなく、すぐにパソコンを使うことができます。OEM版は特定のパソコンに紐づけられているため、他のパソコンにインストールすることはできません。また、マイクロソフトの公式サポートを受けることができない場合もあります。ただし、パソコンメーカー独自のサポート窓口が用意されていることが一般的です。価格面では、一般的にOEM版の方がパッケージ版よりも安価です。これは、OEM版がパソコンとセット販売されることが多く、大量仕入れによるコスト削減が可能であるためです。このように、パッケージ版とOEM版にはそれぞれメリットとデメリットがあります。予算や用途、必要なサポート体制などを考慮した上で、どちらのバージョンを選ぶかを検討するようにしましょう。

項目 パッケージ版 OEM版
販売形態 単体販売 PCにプリインストール
価格 高価 安価
インストール可能台数 複数台(同時利用は1台のみ) 1台(紐づけられたPCのみ)
サポート マイクロソフトの公式サポートあり マイクロソフトの公式サポートなし(メーカー独自のサポートあり)
メリット – PCを選ばずにインストール可能
– 自作PCやOSの使い回しに便利
– 公式サポートを受けられる
– OSのインストール作業が不要
– 安価である
デメリット – 価格が高い – インストールできるPCが限られる
– 公式サポートを受けられない場合がある

OEM版を選ぶ上での注意点

OEM版を選ぶ上での注意点

パソコンに導入する基本ソフトを選ぶ際、価格の安さから「OEM版」というものを検討する方もいるかもしれません。しかし、OEM版は安価である一方、いくつか注意すべき点があります。

まず、OEM版は基本的にパソコンメーカーが自社製品に組み込むために購入するものです。そのため、技術的なサポートはパソコンメーカーが独自に行います。マイクロソフトなどの基本ソフト開発元によるサポートは受けられません。そのため、購入前にパソコンメーカーのサポート体制をしっかり確認しておくことが重要です。

次に、OEM版は購入したパソコンに紐づけて使用することが前提となっており、他のパソコンにインストールして使うことはできません。つまり、パソコンを買い替える際に基本ソフトを使い回すことができません。そのため、将来的なパソコンの買い替えも考慮し、長期的な視点で基本ソフトの購入計画を立てる必要があります。

OEM版は価格面では魅力的ですが、これらの注意点を理解した上で購入を検討するようにしましょう。

項目 内容
定義 パソコンメーカーが自社製品に組み込むために購入する基本ソフト
メリット 価格が安い
デメリット – 技術サポートはパソコンメーカー独自のものとなり、マイクロソフトなどの開発元は対応しない
– 購入したパソコンに紐づけて使用することが前提で、他のパソコンにインストールして使うことはできない
注意点 – 購入前にパソコンメーカーのサポート体制を確認する
– 将来的なパソコンの買い替えも考慮し、長期的な視点で購入を検討する