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GUI:コンピュータをより身近にする技術

- GUIとは GUIとは、「Graphical User Interface」を短くした言葉で、コンピュータの画面上に表示される絵や図形を使って、誰でも簡単に操作できるようにした仕組みのことです。 GUIが登場する前は、コンピュータに何か仕事をさせたい時、キーボードを使って複雑な命令文を入力する必要がありました。これはまるで、外国語を辞書で調べながら話しかけるように、とても難しく大変な作業でした。 しかし、GUIが登場したことで状況は一変しました。画面上に表示された分かりやすい絵や図形を選ぶだけで、コンピュータを操作できるようになったのです。例えば、ファイルを開きたい時は、ファイルの形をした絵をクリックするだけで済むようになりました。 このように、GUIは専門的な知識がない人でも、直感的にコンピュータを使えるようにした画期的な技術と言えるでしょう。今では、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど、様々な機器でGUIが使われています。
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手軽に使えるイラスト素材:クリップアートのススメ

- クリップアートとはクリップアートとは、ウェブサイトや文書に挿入して使用できる、あらかじめ用意されたイラストや画像のことです。例えば、チラシやポスター、プレゼンテーション資料などを作成する際に、文字だけでは味気ないと感じる場合に、クリップアートを挿入することで、視覚的に訴えかける効果が期待できます。クリップアートの魅力は、その手軽さにあります。インターネット上には、無料で使用できるクリップアート素材を提供しているウェブサイトも多数存在します。また、Microsoft Officeなどのソフトウェアにも、標準で豊富なクリップアートが搭載されています。そのため、デザインの専門知識がなくても、これらの素材を組み合わせるだけで、簡単に見栄えの良い資料を作成することができるのです。さらに、クリップアートは、著作権フリーである場合が多く、安心して使用できるというメリットもあります。ただし、中には、使用範囲が制限されていたり、料金が発生したりするものもあるため、利用規約をよく確認することが大切です。このように、クリップアートは、手軽に資料の見栄えを向上させることができる便利なツールです。上手に活用して、魅力的な資料を作成してみてください。
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ウェブサイトデザインの救世主!段階スタイルシートとは?

- 段階スタイルシートの基礎 ウェブサイトの見た目を美しく整え、ユーザーにとって使いやすくする技術が、段階スタイルシート(CSS)です。ウェブサイトを作る際に、HTMLという言語で文章の構造や画像の配置などを決めますが、CSSは文字の色や大きさ、背景色、画像の配置場所などを細かく調整する役割を担います。 例えるなら、HTMLが家の骨組みを作るのに対し、CSSは壁紙を貼ったり、家具を配置したり、照明を選んだりするようなものです。HTMLだけでは簡素な家ですが、CSSを組み合わせることで、個性的で魅力的な、そして快適な居住空間を作り出すことができます。 CSSを使いこなすことで、ウェブサイトを訪問したユーザーに快適な閲覧体験を提供することができます。例えば、文字の大きさや色使いを工夫することで読みやすさを向上させたり、ボタンやメニューのデザインを分かりやすくすることで操作性を高めたりすることができます。 このように、CSSはウェブサイトの使いやすさ、見やすさを向上させるために欠かせない技術と言えるでしょう。
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PNG:Webで活躍する画像フォーマット

- PNGとは PNGは"Portable Network Graphics"の略称で、画像をデータとして扱うためのファイル形式の一つです。インターネットが普及し始めた頃から広く使われており、ホームページのロゴマークや挿絵、写真など、様々な種類の画像を表示するために使われています。 PNGは圧縮によってファイルサイズを小さくすることができますが、画質は落とさずにそのまま残せるという特徴があります。そのため、ホームページに掲載する画像のように、画質を保ちつつファイルサイズを抑えたい場合にPNG形式は最適です。 また、PNGは背景を透過させる機能も持っています。背景を透過させることで、例えばホームページの背景画像に重ねてロゴマークを表示するなど、より柔軟なデザインが可能になります。 PNGは汎用性の高い画像形式として、ホームページ制作やデザイン、写真編集など、様々な場面で利用されています。
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印刷の世界を変えたPSとは?

- PSの基礎知識 PSとは、PostScriptを短くした呼び方で、ページ記述言語と呼ばれるものの一種です。ページ記述言語は、コンピューターで作った文章や図を、プリンターで思い通りに印刷するための指示書のような役割を担っています。 PSは、1985年にアドビシステムズという会社によって開発されました。 当時の印刷技術を大きく変える画期的な技術として登場し、瞬く間に世界中に広まりました。 PSが登場するまで、コンピューターで作ったものを印刷する場合、文字の形や大きさ、配置などを細かく指示することが難しく、思い通りの印刷結果を得るのは容易ではありませんでした。しかし、PSは文字や図形、画像などを自由に配置したり、拡大縮小したりといった指示を、プリンターに正確に伝えることを可能にしました。 これにより、印刷物のデザイン性や品質が飛躍的に向上し、それまで専門業者に依頼していたような複雑なデザインの印刷物でも、個人で手軽に作成できるようになりました。PSは、現在でも印刷業界において重要な役割を担っており、高品質な印刷が求められる場面で広く利用されています。
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写真編集の基礎知識:リタッチとは?

- 写真をより良くする作業、それがリタッチ リタッチとは、写真やデジタル画像に手を加え、より美しくしたり、撮影者のイメージに近づけたりする作業のことを指します。 例えば、人物写真では、肌のシワやシミを目立たなくしたり、肌の色を均一に整えたりすることで、より若々しく健康的な印象を与えることができます。また、写真の明るさやコントラストを調整することで、写真の雰囲気をガラリと変えることも可能です。 リタッチの技術は、人物写真だけでなく、風景写真や商品写真など、あらゆる写真に応用できます。不要な電線やゴミを消して風景をスッキリさせたり、商品の色味をより鮮やかに表現したりなど、写真の用途や目的に合わせて様々な調整が可能です。 近年では、スマートフォンアプリで簡単にリタッチができるようになり、より身近なものになりました。しかし、自然な仕上がりを目指すには、高度な技術とセンスが必要とされます。プロのレタッチャーは、写真全体を見ながら、違和感のない自然な美しさを追求しています。
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画像保存の定番!PNG形式を徹底解説

- PNG形式とはPNGとは、デジタル画像を保存するために開発されたファイル形式の一つです。インターネット上のウェブページや、私たちが日々目にしている写真、イラストなど、様々な場面で活用されています。 画像ファイルには、PNG以外にもJPEGやGIFなど、いくつかの種類が存在します。それぞれに特徴がありますが、PNGの最大の特徴は「可逆圧縮」という技術を採用している点にあります。 一般的なJPEG形式などは、ファイルサイズを小さくするために画質を落とす「非可逆圧縮」という方法を用いています。これは、一度画質を落としてしまうと、元の状態に戻すことができないという欠点があります。 一方、PNGの採用する「可逆圧縮」は、ファイルサイズを圧縮する際に画質を落とさずに、元の状態を完全に再現することができます。つまり、高画質を維持したまま、データ容量を抑えることが可能なのです。 このように、PNG形式は、画質とデータ容量の両方を重視したい場合に最適な選択肢と言えるでしょう。
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画像の基礎知識:ピクセルとは

- デジタル画像の構成要素 写真やイラスト、あるいはスマートフォンの画面に映る文字まで、私たちが普段目にしているデジタル画像は、実は小さな点の集まりで表現されています。このデジタル画像を構成する最小単位となるのが「ピクセル」です。 一つ一つは色のついたただの点に過ぎないピクセルですが、これが画面上に規則正しく、莫大な数で並ぶことで、滑らかで連続的な画像として認識されるのです。例えば、一枚の写真を拡大してみると、四角いピクセルが集まっている様子が確認できます。 ピクセルの数は、画像の細かさ(解像度)に影響を与えます。ピクセル数が多いほど、より多くの情報を表現できるため、きめ細かく高精細な画像になります。逆に、ピクセル数が少ないと、画像は荒く、細部がぼやけてしまいます。 このように、デジタル画像は無数のピクセルの集合体として表現され、私たちはその集積によって写真やイラストなどを認識しているのです。
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写真編集の要!レタッチとは?

- レタッチとは写真に写った不要な部分を消したり、色味を調整したりする作業をレタッチと言います。 元々は、フィルム写真の時代から行われてきた技術です。 フィルム写真に写ってしまった傷や汚れを、筆やエアブラシなどを使って手作業で修正していました。例えば、人物写真であれば、肌のシミやシワを目立たなくしたり、背景の不要な物を消したりしていました。 デジタル写真の時代になり、状況は一変しました。 画像編集ソフトが登場したことで、誰でも簡単に写真レタッチができるようになったのです。パソコン上で、マウスなどの入力機器を使って、写真の明るさやコントラスト、色味などを自由自在に調整できるようになりました。 また、高度なレタッチを行うことも可能になりました。 例えば、顔のシワやたるみを自然に消して若返らせたり、風景写真に空を合成したりするなど、まるで魔法のようなレタッチも実現できるようになりました。 このように、レタッチは写真の魅力を引き出し、より美しく、より印象的に仕上げるための技術として、現在も進化し続けています。
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色空間:色の表現方法

私たちが日常で目にする色鮮やかな世界は、実はモニターやプリンターといった様々な機器によって人工的に再現されたものです。これらの機器は、それぞれ異なる方法で色を作り出し、私たちの目に届けています。例えば、太陽光の下で見る真っ赤なリンゴの色と、パソコンの画面に映る同じリンゴの色は、異なる仕組みで表現されているのです。 色空間とは、これらの機器が表現できる色の範囲を、数値や記号を用いて明確に定義したものです。色の種類や範囲は機器によって異なるため、色空間は機器ごとに存在します。 代表的な色空間として、sRGBやAdobe RGBなどが挙げられます。sRGBは一般的なパソコンやモニターで広く使用されており、比較的小さな色空間ですが、多くの場面で十分な色再現性を備えています。一方、Adobe RGBはsRGBよりも広い色空間を持ち、印刷物などより忠実な色再現が求められる場合に適しています。 このように、色空間を理解することは、自分が見ている色がどのような範囲で表現されているのか、そして異なる機器間でどのように色が変化するのかを理解する上で非常に重要です。
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色が違う!?それ、色管理で解決できます

- 色管理とは?写真やデザインデータの色は、パソコンの画面で見るのと、印刷して紙で見るのとでは、違って見えてしまうことがありますよね。これは、画面と印刷物では色の表現方法が異なることが原因です。パソコンの画面は自ら光を発して色を表示するのに対し、印刷物は光を反射して色を表現しています。そのため、同じデータでも、使用するデバイスによって色の見え方が変わってしまうのです。このような色の見え方の違いを「色ずれ」と呼びます。色ずれがあると、デザインの仕上がりがイメージと異なってしまったり、写真の美しい色合いが再現できなかったりする問題が発生します。そこで重要になるのが「色管理」です。色管理とは、これらのデバイス間での色の違いを最小限に抑え、意図した色を正しく再現するための技術のことです。色管理システムを用いることで、画面で見た色と印刷した時の色の差を少なくし、イメージ通りの色合いで作品を仕上げることができるようになります。色管理は、写真家、デザイナー、印刷会社など、色にこだわる様々な業界のプロフェッショナルにとって欠かせない技術となっています。
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誰でもデザイナー!:卓上出版の世界へようこそ

- 卓上出版とは卓上出版(DTP)は、パソコンと専用のソフトを使って、印刷物を制作することです。チラシやパンフレット、雑誌、書籍など、様々な印刷物を作ることができます。 従来の印刷は、専門の業者に依頼するのが一般的でした。活版印刷などの技術を用いて、職人が時間をかけて制作していました。しかし、1980年代にパソコンが登場し、状況は一変します。パソコンの性能が向上するにつれて、個人でも手軽に印刷物を作成できるようになったのです。これが卓上出版の始まりです。卓上出版の魅力は、なんといってもその手軽さにあります。専門業者に依頼する必要がないため、コスト削減になるだけでなく、納期も短縮できます。また、自分で自由にデザインを編集できるため、思い通りの印刷物を作成することが可能です。以前は、専門知識を持った人しか扱えませんでしたが、今では、初心者でも簡単に扱えるソフトやサービスが登場しています。そのため、ビジネスシーンだけでなく、個人の趣味など、様々な場面で活用されています。
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製造業の進化!CAD/CAMとは?

近年、製造業において「CAD/CAM」という言葉を耳にする機会が増えてきました。製品の設計から製造までの工程をコンピューターで一貫管理するシステムを指し、従来の手作業で行っていた設計や製造の工程をデジタル化することで、業務効率化や品質向上を実現する強力なツールとして注目されています。 「CAD」は「Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)」の略称で、コンピューターを用いて製品の設計図を作成します。従来は手書きで行っていた設計図面をデジタル化することで、設計の修正や修正履歴の管理、3次元データの作成などが容易になります。また、設計データをもとにシミュレーションを行うことで、製品の性能や強度を事前に確認することも可能となり、開発期間の短縮やコスト削減にも繋がります。 一方、「CAM」は「Computer Aided Manufacturing(コンピュータ支援製造)」の略称であり、設計データをもとにコンピューターで工作機械を制御し、製品を自動で製造します。これにより、手作業による製造時に発生する個人差をなくし、高精度で均質な製品を効率的に生産することが可能となります。 CAD/CAMは、従来の製造プロセスに革新をもたらし、製造業全体の進化を加速させています。設計から製造までのプロセスをシームレスに繋ぐことで、業務効率化、品質向上、コスト削減を実現し、企業の競争力強化に大きく貢献します。
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製造業の進化を支えるCAD/CAMとは?

- はじめに製造業では、顧客のニーズに合わせた高品質な製品を、いかに早く、効率的に作り出すかが常に課題となっています。その解決策として近年注目を集めているのが、コンピュータ支援設計/コンピュータ支援製造、すなわちCAD/CAMです。従来、製品の設計は製図板を用いて手作業で行われ、設計図面をもとに製造現場で加工が行われていました。しかし、この方法では設計から製造まで多くの時間と労力を必要とし、設計変更が生じた場合の手戻りも大きな課題でした。CAD/CAMは、これらの課題を解決する画期的なシステムです。設計の段階では、コンピュータ上で立体的な形状や構造を容易に作成・修正することができます。さらに、設計データはそのまま製造現場の工作機械に送られ、自動的に加工が行われます。このように、CAD/CAMは設計から製造までの一連の工程をコンピュータ上でシームレスにつなぐことで、製造プロセス全体の効率化を実現します。本稿では、製造業における競争力強化の鍵となるCAD/CAMについて、その概要からメリット、具体的な活用事例、さらには今後の展望まで詳しく解説していきます。
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ものづくりを変える!CADをわかりやすく解説

- CADとはCADとは、コンピューター支援設計(Computer Aided Design)の略称で、コンピューターを用いて製品や建築物などの設計や製図を行うシステム、またはソフトウェアのことを指します。従来は設計者が紙と鉛筆を使って設計図を手作業で描いていましたが、CADの登場により、これらの作業をコンピューター上でデジタルで行うことが可能になりました。CADの最大のメリットは、設計作業の効率化と精度の向上です。コンピューター上で設計を行うため、線の修正や移動、コピーなどが容易に行えるようになり、設計変更にも柔軟に対応できます。また、正確な寸法や形状を指定して作図できるため、手書きでは難しい複雑な形状の設計も容易になり、設計の精度が格段に向上します。さらに、3次元CADを用いることで、立体的な設計やシミュレーションも可能となり、より現実に近い形で設計を検討することができます。CADは、建築、製造、自動車、土木など、様々な分野でものづくりに欠かせないツールとして普及しています。設計部門だけでなく、製造部門や顧客との間で設計データを共有することで、情報共有の効率化、ミスや手戻りの削減にも貢献しています。
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ビットマップフォント:懐かしのドット文字の世界

画面に映し出される文字や絵は、実は小さな点の集まりで表現されています。 この小さな点は「画素」と呼ばれ、一つ一つが色の情報を持ち合わせています。そして、この画素を規則正しく並べることで、私たちが目にする文字や絵が作り出されているのです。 「ビットマップフォント」は、文字を画素の集まりで表現した書体のことです。あらかじめ文字の形を画素で定義しておくことで、コンピュータは画面上に文字を表示することができます。これは、小さなタイルを並べて絵を作るモザイクアートにも似ています。一つ一つのタイルが画素にあたり、その色と配置によって様々な文字が表現されるのです。 ビットマップフォントは、表示する文字の大きさが決まっている場合に美しく表示できるという利点があります。しかし、文字の大きさを変更しようとすると、画素が粗くなってしまい、文字がぼやけてしまうという欠点もあります。 近年では、文字の拡大縮小に対応した「アウトラインフォント」が主流となっていますが、ビットマップフォントは、その独特の風合いから、レトロゲームやドット絵など、特定の表現を求められる場面で今でも利用されています。
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ビットマップ形式:画像の基本を理解する

- ビットマップ形式とは コンピュータで画像を表示するには、画像を数字で表す必要があります。その方法の一つに、ビットマップ形式があります。ビットマップ形式は、デジタル画像を表現する形式の一つで、「ビットマップ画像」と同じ意味で使われます。 この形式では、画像を小さな点の集まりで表します。この点をピクセルと呼び、一つ一つのピクセルに色の情報を持たせることで、画像全体を表現します。例えば、100x100ピクセルの画像は、縦横100個ずつ、合計10,000個のピクセルで構成されます。そして、それぞれのピクセルに色の情報が記録されているため、ビットマップ形式の画像は、写真のように色の変化が複雑な画像を表現するのに適しています。 一方、ビットマップ形式は、ピクセルごとに色の情報を記録するため、ファイルサイズが大きくなる傾向があります。そのため、画像の保存容量や通信速度が問題となる場合には、ファイルサイズを抑えた他の画像形式の利用も検討する必要があります。
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画像の基礎知識:ビットマップ画像とは?

私たちが普段見ている写真やイラストなどの画像は、コンピューターの世界では、小さな点の集まりとして表現されています。この小さな点をピクセルと呼びます。一つ一つのピクセルは、色の情報を持ち、その情報が画面に表示されることで、私たちが目にする画像が形作られます。 ピクセルを使って画像を表現する方法はいくつかありますが、その中でも代表的なものがビットマップ画像です。ビットマップ画像は、ピクセルを碁盤の目のように規則正しく並べて画像を表現する方法です。それぞれのピクセルには色の情報が記録されており、その情報に従って画面に色が表示されます。 ビットマップ画像は、写真の風景や人物のように、色の変化が複雑な画像を表現するのに適しています。一方で、画像を拡大すると、ピクセルの一つ一つが目立つようになり、画像が粗く見えてしまうという特徴もあります。そのため、拡大縮小しても画質を保ちたい場合には、別の画像表現方法が用いられます。
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ビットマップ画像:ドットで描くデジタルアート

私たちが普段目にしている写真は、実はコンピュータにとっては無数の点の集まりとして認識されています。これらの点は「画素」と呼ばれ、一つ一つに色の情報が記録されています。写真全体の色の情報を、画素という小さな単位に分けて記録することで、コンピュータは画像を処理できるようになるのです。 一つ一つの画素は、色の三原色である赤、緑、青の情報を持っています。それぞれの色の強さを数字で表すことで、無数の色の組み合わせを表現することが可能です。例えば、赤い画素は、赤の光の強さを表す数値が大きく、緑と青の数値は小さくなります。 画素の数は、画像の細かさを決める重要な要素です。画素数が多いほど、よりきめ細かい画像表現が可能になります。例えば、高画素のデジタルカメラで撮影した写真は、画素数が多いため、細部まで鮮明に写し出されます。一方、画素数が少ないと、画像は荒くぼやけてしまいます。 このように、コンピュータは画素と色の情報を組み合わせて、私たちが見ているような滑らかで鮮やかなデジタル画像を表現しているのです。
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画像の基礎知識:ラスター形式とは?

普段、何気なく見ている写真。スマートフォンで撮ったものやインターネット上で目にするものなど、その多くはデジタル画像という形で存在しています。デジタル画像とは、コンピューターが処理できる形式に画像を変換したものであり、数字の列によって表現されます。 このデジタル画像の表現方法には、いくつかの種類があり、その中でも代表的なものがラスター形式です。ラスター形式は、画像を小さな点(ピクセル)の集まりとして表現する方法です。一つ一つのピクセルには、色や明るさの情報が含まれており、これらのピクセルが無数に集まることで、私たちが目にする写真やイラストが作り出されています。 新聞に印刷された写真やウェブサイトに掲載されている画像など、ラスター形式は様々な場面で活用されています。身近な例では、スマートフォンのカメラで撮影した写真も、このラスター形式で保存されています。 ラスター形式は、写真のように色の変化が複雑な画像を表現するのに適しているという特徴があります。一方で、画像を拡大すると、ピクセルの一つ一つが目立ってしまい、画質が粗くなってしまうという側面も持っています。
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画像の基本:ビットマップとは?

「ビットマップ」という言葉を聞いたことがありますか?これは普段私たちが目にする写真やイラストなどの「ビットマップ画像」を縮めた言葉で、コンピューターの中で画像を表現する一つの方法です。 ビットマップ画像は、画像を小さな点の集まりで表現するという方法を取っています。この小さな点一つ一つを「ピクセル」と呼びます。そして、それぞれのピクセルには色の情報が細かく記録されていて、その情報が元になって画面に色が表示されます。たくさんの色のついたピクセルが、パズルのように組み合わさることで、私たちは全体としてひとつの画像として認識することができるのです。 例えば、縦と横がそれぞれ100ピクセルの画像の場合、その画像の中には全部で10,000個ものピクセルが存在することになります。100 x 100 = 10,000という計算ですね。このように、ビットマップ画像は非常に多くのピクセルが集まってできています。そして、ピクセルの数が多いほど、画像はよりきめ細かく、滑らかに表現されるようになります。
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画像の基礎知識:ラスタ形式とは

私達が普段目にしている写真やイラストなどの画像は、コンピュータの世界では「デジタル画像」として扱われています。デジタル画像は、大きく分けて「ラスタ形式」と「ベクタ形式」の2つの形式に分類されます。 ラスタ形式は、画像を色のついた小さな点の集まりで表現する方法です。デジタルカメラで撮影した写真や、インターネット上の画像の多くはこの形式です。点の一つ一つを画素と呼び、画素の数が多いほど画像はきめ細かく、美しく表現されます。しかし、画素の集まりでできているため、画像を拡大すると、画素が目立ってしまい、画像が粗くなってしまうという弱点があります。 一方、ベクタ形式は、数式を用いて図形や線で画像を表現する方法です。ロゴマークやイラスト、地図などに多く用いられます。こちらは数式で表現されているため、拡大や縮小をしても画質が劣化することがありません。しかし、写真のように色の濃淡が複雑な画像を表現するのには向いていません。 このように、ラスタ形式とベクタ形式は、それぞれ異なる特徴を持っています。そのため、画像を作成する際には、用途に合わせて最適な形式を選択することが重要になります。
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画像の基礎知識:ラスター画像とは?

- ラスター画像とは 写真のデジタルデータやWebサイトの画像など、私たちが普段目にしているデジタル画像は、どのようにして表現されているのでしょうか。その多くは「ラスター画像」と呼ばれる形式で保存・表示されています。 ラスター画像は、別名「ビットマップ画像」とも呼ばれ、デジタル画像を表現する最も基本的な方法の一つです。この形式では、画像を小さな正方形の点の集まりで表現します。この一つ一つの点を「ピクセル」と呼びます。 ピクセルは、画像を構成する最小単位であり、それぞれの色情報を持っています。例えば、赤いピクセルは赤色の光を、青いピクセルは青色の光を発色し、これらのピクセルが無数に集まることで、私たちが目にする写真やイラストなどの画像が表現されます。 ラスター画像は、ピクセル数を増やすことで、よりきめ細やかな表現が可能になります。しかし、ピクセル数が多ければ多いほど、ファイルサイズが大きくなり、データの処理にも時間がかかるようになります。 私たちが普段何気なく見ているデジタル画像は、無数のピクセルの集合体として表現されているのです。
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画像の基礎知識:ラスタ画像とは?

私たちが普段、パソコンやスマートフォンで目にしている画像は、大きく分けて二つの種類に分類できます。一つは、写真やイラストのように、色のついた小さな点が集まって表現される「ラスタ画像」です。もう一つは、図形や文字など、線の情報と計算式によって表現される「ベクタ画像」です。 今回は、より私たちにとって馴染み深い「ラスタ画像」について詳しく見ていきましょう。ラスタ画像は、色のついた非常に小さな点(ドット)の集まりで表現されます。一つ一つの点は「ピクセル」と呼ばれ、このピクセル一つ一つに色の情報が記録されています。例えば、デジタルカメラで撮影した写真は、このラスタ画像の一種です。 ラスタ画像は、ピクセルの情報量が多いほど、より滑らかで繊細な表現が可能になります。これを「解像度」と呼び、一般的に「dpi」という単位で表されます。dpiは1インチあたりのドット数を表し、数値が大きいほど高解像度で、よりきめ細かい画像になります。 しかし、ラスタ画像は拡大すると、構成要素であるピクセルが目立つようになり、画質が粗くなってしまいます。これは、拡大によって一つ一つのピクセルのサイズが大きくなり、本来滑らかに表現されるべき線が、階段状にギザギザに見えてしまうためです。 次回は、もう一つの画像形式である「ベクタ画像」の特徴について解説していきます。