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バグfixってなに?ソフトウェア開発の裏側

私たちが日々当たり前のように利用しているスマートフォンアプリやパソコンソフト、ウェブサイト。普段何気なく使っているこれらのプログラムですが、実は開発段階で意図しない動作を引き起こす「バグ」と呼ばれる不具合が潜んでいることがあります。 プログラムは人間が作成するため、どうしてもミスが発生してしまうことがあります。例えば、プログラムのコードに誤りがあったり、設計上の問題があったりすると、プログラムが正常に動作しなくなってしまうことがあります。これがバグです。 バグが発生すると、画面表示が崩れたり、機能が正常に動作しなかったりといった問題が発生します。さらに悪い場合には、セキュリティ上の脆弱性を生み出し、個人情報が漏洩してしまう危険性もあります。 このような事態を防ぐために、プログラム開発者は様々な対策を講じています。例えば、プログラムのコードを細かくチェックしたり、テストを繰り返し実施したりすることで、バグの発生を未然に防ぐ efforts が行われています。また、万が一バグが発生した場合でも、迅速に対応できるよう、体制を整えているケースがほとんどです。 私たちは普段、プログラムの裏側にある複雑な仕組みや、開発者の努力を意識することはありません。しかし、プログラムを利用する側も、バグの存在やその影響について、ある程度の知識を持つことが重要と言えるでしょう。
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情報社会の基礎!ASCIIコードを解説

- ASCIIコードとは コンピューターは文字を直接理解することができず、0と1の数字の組み合わせで情報を処理します。そこで、文字をコンピューターで扱うために、文字と数字を対応させるルールが作られました。ASCIIコードは、そのルールの一つであり、「American Standard Code for Information Interchange」の略称です。 ASCIIコードは、アルファベットや数字、記号など、128種類の文字にそれぞれ0から127までの数字を割り当てています。例えば、「A」という文字は「65」、「a」という文字は「97」、「1」という数字は「49」といったように対応しています。 ASCIIコードは、コンピューター上で文字を扱うための基本的なルールとして、現在でも広く使われています。例えば、私たちが普段使っているキーボードから入力した文字は、コンピューター内部ではASCIIコードに変換されて処理されています。このように、ASCIIコードは、私たちがコンピューターとコミュニケーションをとる上で、重要な役割を担っているのです。
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プログラムのバグ: その意味と対処法

プログラムは、人間が作成した設計図に従って動作します。この設計図は、コンピューターに理解できる特別な言葉で書かれており、一つ一つの指示が順序立てて記述されています。しかし、この設計図に誤りや漏れがあると、プログラムは期待通りに動作せず、様々な問題を引き起こすことがあります。このようなプログラムの誤りや漏れのことを「バグ」と呼びます。 バグは、プログラムの動作に様々な影響を与えます。例えば、プログラムが途中で停止してしまったり、誤った計算結果を表示したりすることがあります。また、本来アクセスできないはずのデータにアクセスしてしまったり、データを壊してしまうなど、深刻な問題を引き起こす可能性もあります。 バグが発生する原因は様々ですが、主な原因としては、設計図を作成する段階での人間のミスが挙げられます。例えば、指示の書き間違いや、処理の順番の誤りなどが考えられます。また、プログラムが動作する環境の変化によって、今まで問題なかった部分がバグとなることもあります。 バグを完全に無くすことは非常に困難ですが、プログラムを作成する際には、注意深く設計図を作成し、テストを繰り返し行うことで、バグを減らす努力が重要です。
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オープンソースソフトとは?

- オープンソースソフトの定義オープンソースソフトとは、まさにその名前の通り、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードが広く一般に公開されているソフトウェアのことを指します。通常、ソフトウェアは開発者だけが内容を理解できる特殊なプログラミング言語で記述されています。この、ソフトウェアの動作を細かく指示した設計図ともいえるものがソースコードです。一般的に、ソフトウェアを利用する人は、完成した製品のみを目にし、その裏側にあるソースコードを見る機会はありません。しかし、オープンソースソフトの場合は、誰でもそのソースコードを自由に閲覧することができます。さらに、公開されたソースコードを元に、ソフトウェアの動作を変更したり、新しい機能を追加したりすることも許されています。改造したものを再配布することも可能であり、場合によっては、それを営利目的で販売することも認められています。オープンソースソフトは、ソフトウェア開発の透明性を高め、技術の共有と発展を促進する上で、重要な役割を果たしています。
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ASCII: コンピュータの共通言語

- ASCIIとはASCII(アスキー)は、コンピュータが文字を理解し、処理するためになくてはならない「文字コード」の一つです。私たちが普段使っている日本語や英語などの文字は、コンピュータ内部では0と1の数字の組み合わせで表現されています。この0と1の組み合わせを「ビット」と呼び、8ビットを1つのまとまりとして扱います。この1バイトで表現できる情報量は256種類ですが、ASCIIではこのうち半分以下の128種類の文字を定義しています。ASCIIは、1963年にアメリカ規格協会(ANSI)によって制定され、アルファベットや数字、記号などを表現するために広く使われてきました。例えば、「A」という文字はASCIIコードでは「65」という数字に対応しており、コンピュータ内部では「01000001」というビット列で表現されます。このように、ASCIIは文字と数字の対応関係を定めることで、コンピュータが文字を処理することを可能にしています。ASCIIは、そのシンプルさと汎用性の高さから、初期のコンピュータシステムにおいて重要な役割を果たしました。しかし、128種類の文字だけでは、日本語や中国語など、多くの文字を使用する言語を表現することができません。そのため、その後、より多くの文字を表現できるUnicodeなどの文字コードが登場しました。UnicodeはASCIIを拡張したものであり、ASCIIと互換性があるため、現在でもASCIIは広く使われています。
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システムの限界を見極める!負荷テストのススメ

- 負荷テストとは負荷テストとは、開発したシステムに、あたかも実際に多くの人が利用しているかのように、大量のアクセスや処理要求を集中させて行うテストのことです。これは、想定される最大のアクセスが集中した状況下でも、システムが問題なく動作するかを確認するために行われます。 負荷テストを実施することで、システムの処理能力の限界や、処理速度の低下、エラーの発生状況などを把握することができます。このテストによって明らかになったシステムの弱点や、処理のボトルネックとなっている箇所を事前に改善することで、安定したサービスを提供することができます。 例えば、多くの人が同時にアクセスする可能性のあるショッピングサイトを例に考えてみましょう。負荷テストを行うことで、アクセスが集中した場合でも、ユーザーがスムーズに商品を閲覧したり、購入手続きを進めたりできるかを確認できます。もしも、負荷テストを行わずに想定以上のアクセスが集中した場合、システムがダウンしてしまい、商品を購入できないユーザーが続出したり、企業の信用問題に発展してしまう可能性もあるのです。
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コンピュータの言葉、バイナリファイルとは?

私たちが毎日見ている色鮮やかな写真や動画、聞き慣れた音楽、そしてそれらを表示するスマートフォンやパソコン。これらのデジタル機器は、一見魔法のように動いているように見えますが、実はその裏側では、0と1というシンプルな数字の組み合わせだけが存在しています。 コンピュータは、この0と1だけを使った「バイナリファイル」と呼ばれる特別な言葉で書かれた指示に従って動いています。私たちが日本語や英語でコミュニケーションをとるように、コンピュータはバイナリファイルで書かれた命令を理解し、複雑な計算や処理を実行しているのです。 例えば、ウェブサイトに表示される美しい写真は、実は膨大な数の0と1の組み合わせで表現されています。私たち人間には到底理解できない文字列の羅列ですが、コンピュータはこれを正確に読み取り、色や形を再現しています。 このように、普段私たちが意識することのないデジタル世界の裏側では、0と1という単純な数字が複雑な情報を表現し、現代社会を支える様々な技術を動かしているのです。
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誰でも参加できるソフトウェア開発:オープンソースとは

- オープンソースの基礎 「オープンソース」とは、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを誰もが無料で利用できるようにし、誰でも改良や再配布を自由にできるようにする考え方です。 従来のソフトウェア開発では、ソースコードは企業秘密として厳重に管理され、限られた開発者のみがアクセスできるものでした。しかし、オープンソースという概念が登場したことにより、ソフトウェア開発はより開かれたものになりました。 オープンソースのソフトウェアは、誰でも自由に利用、複製、変更、配布することができます。このため、世界中の開発者が協力してソフトウェアを開発することが可能となり、開発速度の向上や品質の向上につながると期待されています。また、ソースコードが公開されているため、ソフトウェアの仕組みを学ぶ教材としても活用されています。 オープンソースのソフトウェアは、インターネットの普及とともに急速に普及しました。現在では、Webサーバーやデータベース、プログラミング言語など、様々な分野でオープンソースのソフトウェアが利用されています。 オープンソースは、ソフトウェア開発のあり方を大きく変えただけでなく、情報社会の発展にも大きく貢献しています。
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コンピューターを支える基礎:バイナリとは

私たちが日常で使っている言葉は、日本語であればひらがなや漢字、英語であればアルファベットなど、様々な文字で表現されます。しかし、コンピューターの世界では、「0」と「1」というたった二つの数字だけを使って、あらゆる情報を表しています。この「0」と「1」だけを用いたデータ形式を「バイナリ」と呼びます。 コンピューター内部では、文字はもちろん、画像や音声、動画など、私たちが目にしたり耳にしたりするあらゆる情報が、このバイナリに変換されて処理されています。 例えば、「A」という文字はコンピューター内部では「01000001」という8桁のバイナリで表現されます。このように、すべての情報は「0」と「1」の組み合わせという共通の言葉に翻訳されて、コンピューターで処理できるようになるのです。私たちが普段意識することはありませんが、デジタルの世界では、このバイナリこそが共通語と言えるでしょう。
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データの上書き:仕組みと注意点

- 上書きとはコンピューターの中に情報を保管する場所を記憶領域と呼びますが、この記憶領域にある既存の情報を、新しい情報で入れ替える操作のことを上書きと言います。例えば、黒板にチョークで文字が書かれているとします。この時、黒板をコンピューターの記憶領域、文字を情報だと考えてみてください。そして、黒板消しゴムを使って文字を消し、そこに新しく別の文字を書いたとしましょう。これがまさに、上書きと同じような操作です。上書きを行うと、元の情報は完全に新しい情報に置き換えられてしまいます。これは、黒板に書かれた文字が、黒板消しゴムで消されてしまうと、二度と元に戻らないのと同じです。このように、一度上書きされた情報は、原則として復元することはできません。ただし、場合によっては、特別なソフトウェアや技術を用いることで、上書きされた情報を復元できる可能性も残されています。しかし、これは非常に困難な作業であり、常に成功するとは限りません。そのため、上書きを行う際は、本当に元の情報が不要であることを確認することが重要です。
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文字入力を時短!オートコンプリートのススメ

- オートコンプリートとは オートコンプリートとは、コンピューターを使って文字を入力する際に、入力を補助してくれる便利な機能です。 例えば、インターネットで検索する場合を考えてみましょう。検索窓に「とう」と入力すると、「東京」「東京都」「東京タワー」など、「とう」から始まる言葉がいくつか表示されます。この機能がオートコンプリートです。 オートコンプリートは、過去に入力した単語や、よく使われる単語を記憶して、入力中の文字列から次に来る言葉を予測します。そのため、長い単語や複雑な言葉を一から入力する手間が省け、入力ミスも減らすことができます。 インターネット検索だけでなく、メール作成や文書作成など、様々な場面でオートコンプリートは活躍しています。 オートコンプリートは、私たちの生活をより快適にする、小さな巨人と言えるでしょう。
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自動修正機能:入力ミスとさよなら

私たちが普段何気なく使っているパソコンやスマートフォンには、文字入力をよりスムーズに行うための便利な機能が備わっています。その一つが「自動修正機能」です。 自動修正機能とは、入力した文章中の誤りを自動的に検出して修正してくれる機能のことです。例えば、急いで文章を入力している際に「こんにちわ」と誤って入力してしまった場合でも、この機能が働くと自動的に「こんにちは」に修正されます。 この機能は、あらかじめ機械の中に登録されている膨大な単語のデータ(辞書データ)を基に動作しています。入力された単語と辞書データが照らし合わされ、誤りだと判断された場合には正しい単語が候補として表示されたり、自動的に修正されたりする仕組みです。 自動修正機能は、入力ミスを減らし、文章作成の効率を向上させるための大変便利な機能と言えるでしょう。
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ODBC:データベース接続の共通規格

- ODBCとはODBCは、「Open Database Connectivity」の略称で、異なる種類のデータベース管理システム(DBMS)にアクセスするための共通の窓口となる規格です。 通常、データベースに接続して情報を入出力するアプリケーションを開発する場合、利用するデータベースの種類ごとに専用のプログラムを作成する必要があります。しかし、ODBCを利用することで、データベースの種類に依存しない共通のプログラムを開発することが可能になります。 これは、ODBCがアプリケーションとデータベースの間に立って、双方の間でやり取りされる命令を翻訳する役割を担っているためです。アプリケーションはODBCを通してデータベースにアクセスする際に、共通の命令を使用します。ODBCは受け取った命令を、接続先のデータベースが理解できる形式に変換して送信します。そして、データベースからの応答を再びアプリケーションが理解できる形式に変換して返します。 このように、ODBCは異なる言語を話す人と人との間に入って通訳をする通訳者のような役割を果たすことで、アプリケーション開発の効率化やコスト削減に貢献しています。 ODBCは様々なデータベース製品でサポートされており、幅広いシステムで利用されています。そのため、ODBCを理解しておくことは、データベースに関わる開発者にとって非常に重要です。
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データベース入門: Accessとは

マイクロソフトが開発したアクセスは、情報を整理して管理するためのデータベース管理システムです。日々の業務での顧客管理や売上分析、個人の趣味に関するデータ管理など、幅広い用途で活用されています。 アクセスの大きな特徴は、専門知識がなくても比較的簡単に使えるという点です。表計算ソフトのような感覚で、データの入力や検索、集計などが行えます。そのため、データベースソフトを使ったことがないという方でも、比較的スムーズに使い始めることができます。 アクセスでは、顧客情報や売上データ、書籍リストなど、様々な情報をデータベースとして管理できます。例えば、顧客情報を管理する場合、顧客一人ひとりの情報を名前や住所、電話番号などの項目ごとに整理して保存します。そして、顧客データから特定の条件で絞り込み検索したり、年齢別顧客数の集計なども簡単に行えます。 このようにアクセスは、情報を効率的に管理し、必要な時に必要な情報を簡単に取り出すことを可能にする強力なツールです。
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システム開発の鍵、OOって何?

- オブジェクト指向とはオブジェクト指向(OO)は、コンピュータプログラムを開発する手法の一つで、従来の手続き型の開発手法とは異なるアプローチを採用しています。手続き型では、プログラムは処理手順を順番に記述していくのに対し、オブジェクト指向では、プログラムを「もの」中心に捉え、それぞれの「もの」が持つデータとその「もの」に対する操作を組み合わせてシステムを構築します。この「もの」をオブジェクトと呼びます。例えば、顧客管理システムを開発する場合、「顧客」というオブジェクトを定義します。 この「顧客」オブジェクトは、顧客名、住所、電話番号といった顧客に関する情報(データ)と、顧客情報の登録、更新、削除といった操作(処理)をひとまとめに持っています。このように、データとその処理をオブジェクトという単位で管理することで、プログラムの再利用性や保守性を高めることができます。例えば、新しいシステムを開発する際に、既存のシステムで定義されている「顧客」オブジェクトをそのまま利用することができます。また、顧客情報の管理方法に変更があった場合でも、「顧客」オブジェクトの処理部分を修正するだけで対応できるため、システム全体の修正は最小限で済みます。
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アクセス:データベースをもっと身近に

「アクセス」という言葉を耳にすると、インターネットやウェブサイトへの接続をイメージする方が多いかもしれません。しかし、ビジネスシーンにおいて「アクセス」とは、Microsoft Office製品の一つである「Microsoft Access」を指すことが多いです。 では、Microsoft Accessとは一体どのようなソフトなのでしょうか?簡単に言うと、情報を整理して管理するためのデータベースソフトです。例えば、顧客情報や商品在庫、売上記録などを効率的に管理したい場合に非常に役立ちます。 Microsoft Accessは、表計算ソフトのExcelと似た表形式でデータを入力・管理できます。しかし、Excelよりも大量のデータを扱えることに加え、データの検索や並べ替え、集計なども簡単に行えるという利点があります。 さらに、Microsoft Accessでは、入力したデータを元に帳票やレポートを作成することも可能です。これらの機能を活用することで、業務の効率化や正確性の向上、意思決定の迅速化などが期待できます。
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OS/2:IBMとマイクロソフトが生み出したOS

- OS/2とはOS/2は、1987年にアメリカの巨大コンピューター企業であるIBMと、ソフトウェア開発で有名なマイクロソフトが共同で開発した、パソコン向けのオペレーティングシステムです。当時、パソコンといえばMS-DOSが主流でしたが、OS/2はその後継となるべく開発されました。MS-DOSは、一度に一つの作業しかできないという制限がありましたが、OS/2は複数の作業を同時に行える「マルチタスク」に対応していました。そのため、文書作成を行いながら、同時に表計算ソフトを使うといった、効率的な作業が可能になりました。また、MS-DOSでは文字のみの画面でしたが、OS/2では視覚的にわかりやすい「グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)」を採用し、より直感的な操作を実現しました。OS/2は「Operating System/2」の略称で、IBMのパーソナルコンピューターであるPS/2シリーズに搭載されたことから、その名が付けられました。しかし、その後IBMとマイクロソフトの開発方針の違いから、両社は共同開発を解消することになります。結果として、OS/2はマイクロソフトのWindowsに市場を奪われることになりましたが、安定性や堅牢性に優れていたことから、一部の企業やユーザーの間では根強い人気を誇りました。
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OSSとは?誰でも使えるソフトウェアの基礎知識

- OSSの概要 OSSは「オープンソースソフトウェア」の略称で、従来のソフトウェアとは大きく異なる特徴を持っています。従来のソフトウェアは、開発元がソースコードを非公開にすることが一般的でした。これは、ソフトウェアの仕組みや設計を秘匿することで、競争優位を保つためです。しかし、OSSは全く逆のアプローチを取ります。 OSSは、その名の通りソースコードが公開されており、誰でも自由に使用、複製、修正、再配布することができます。誰でもソースコードにアクセスできるということは、ソフトウェアの内部構造を誰でも確認できるということです。これは、ソフトウェアの透明性を高め、利用者が安心してソフトウェアを使うことができるという利点があります。 さらに、OSSはソースコードの公開により、世界中の開発者からの協力を得て、ソフトウェアの改良や機能追加を迅速に行うことができます。これは、従来の開発体制では考えられなかったスピードで、ソフトウェアを進化させることを可能にします。 OSSは、従来のソフトウェア開発の常識を覆し、透明性、共同開発、自由な利用を促進する新しいソフトウェアのあり方を提示しました。そして、現在では、インターネットの基盤技術から、スマートフォンアプリ、人工知能まで、幅広い分野でOSSが活用されています。
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Webページの骨格、HTML入門

- ハイパーテキストマークアップ言語とは?ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)は、インターネット上の文書を作成するための言語です。私たちが普段目にしているウェブサイトは、このHTMLを使って作られています。ウェブサイトを見るために使うブラウザは、HTMLで書かれた指示を読み取り、私たちに分かりやすいように文字や画像、リンクなどを表示します。HTMLは、タグと呼ばれる特別な記号を使って文書の構造や内容を記述します。例えば、や段落、表などを表現することができます。それぞれのタグは開始タグと終了タグで囲まれており、その間に挟まれた部分がそのタグの役割を果たします。HTMLは、プログラミング言語のように複雑な処理を行うことはできません。あくまでも、文書の構造を表現するための言語です。しかし、HTMLを理解することは、ウェブサイトの仕組みを理解する上で非常に重要です。HTMLを学ぶことで、ウェブサイトがどのように作られているのか、どのように情報を発信しているのかを知ることができます。
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手軽にプログラム!スクリプト言語入門

- スクリプト言語とは 「スクリプト言語」とは、コンピュータに指示を出すためのプログラムを、人間にとって理解しやすい簡単な言葉で書くことができるプログラミング言語です。まるで、コンピュータに演劇をさせるための台本を書くようなものだと考えると分かりやすいかもしれません。 コンピュータの世界では、複雑で高度な処理を行う場合、C言語やJavaといったプログラミング言語が使われることが多いです。これらの言語は、コンピュータの内部構造に近い形で指示を出す必要があるため、習得するにはある程度の時間と effort が必要となります。 一方、スクリプト言語は、複雑な処理を簡単に、そして素早く行えるように設計されています。そのため、Webサイトに動きを加えたり、簡単なゲームを作ったり、データ処理を自動化したりといった、比較的小規模なプログラムを開発する際に特に役立ちます。 スクリプト言語は、習得が容易で、すぐに使い始めることができるという点で、初心者にもおすすめのプログラミング言語と言えるでしょう。
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手軽で強力なScript:仕組みと利点

- スクリプトとは スクリプトとは、コンピューターに対して特定の作業を自動的に行わせるための指示書のようなものです。普段私たちが使っているソフトウェアのように複雑なものではなく、比較的簡単な構造と短い命令で構成されています。 例えるなら、料理のレシピのようなものと言えるでしょう。レシピに書かれた手順に従って調理すれば、誰でも同じ料理を作ることができます。スクリプトも同様に、書かれた指示に従ってコンピューターが作業を実行することで、決まった処理を自動的に行うことができます。 スクリプトは、ウェブサイトを動的に表示したり、ゲーム内のキャラクターに動きを与えたり、大量のデータを分析したりと、様々な場面で活躍しています。例えば、ウェブサイト上で表示されるアニメーションや、オンラインゲームで敵キャラクターが攻撃してくる動きなどは、スクリプトによって実現されています。 このように、スクリプトは私たちの目に直接触れることは少ないですが、快適なデジタルライフを陰ながら支える、まさに「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。
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ノンプリエンプティブマルチタスク:懐かしのパソコン動作方式

- 複数のソフトを同時実行? 皆さんは、パソコンで仕事や趣味をするとき、複数のアプリケーションソフトを同時に使いたいと思ったことはありませんか?例えば、文章を書きながらインターネットで情報を調べたり、音楽を聴きながらプレゼンテーション資料を作成したり。こうした複数の作業を同時に行うことを可能にするのが「マルチタスク」という技術です。 今では、マルチタスクはパソコンにとって当たり前の機能となっていますが、初期のパソコンでは、一度に一つのソフトしか実行できませんでした。そこから技術が進歩し、様々な方法でマルチタスクを実現するようになりました。 今回は、初期のパソコンで採用されていた「ノンプリエンプティブマルチタスク」という方式について解説します。この方式では、実行中のソフト自身が、他のソフトに処理を交代するタイミングを決めなければなりませんでした。しかし、この方法には、あるソフトが処理を譲らず、他のソフトが実行できない状態になってしまうという欠点がありました。 このように、初期のマルチタスクは、現在のようにスムーズな動作を実現するまでには、様々な試行錯誤が繰り返されてきたのです。
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マークアップ言語:文書に構造を与える魔法

私たち人間は、文章を読むとき、文字の大きさや色、改行など、様々な視覚的な情報から、その部分が何を意味しているのかを理解します。例えば、文字が大きく太字になっていれば、そこが重要なだと分かりますし、文章が改行されていれば、そこで話題が変わると認識します。しかし、コンピューターにとっては、これらの視覚的な情報は、そのままでは理解できません。コンピューターは、人間のように視覚的な情報から意味を推測することが苦手なのです。そこで登場するのが、マークアップ言語です。マークアップ言語は、文章に特別なタグを埋め込むことで、コンピューターにも理解できる形で、文章の構造や意味を表現することを可能にします。例えば、を表すタグ、段落を表すタグ、強調を表すタグなどを用いることで、コンピューターは、その文章がどのような構造で、どの部分が重要なのかを理解することができます。このように、マークアップ言語は、人間とコンピューターの橋渡しをする重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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丸め誤差:コンピュータ計算の落とし穴

- 丸め誤差とはコンピュータの世界では、あらゆる情報は0と1の組み合わせで表現されます。これは、コンピュータが内部で情報を処理する際に、電圧の高低や光の有無といった二つの状態しか扱えないためです。 しかし、私たちが普段使っている数は、整数だけでなく、小数点以下の数字が無限に続く数もたくさんあります。例えば、円周率は3.14159...と無限に桁が続きますが、コンピュータはこのような数を有限の桁数で表現しなければなりません。 そこで、コンピュータは処理能力の都合上、やむを得ず数を特定の桁で区切って処理します。この処理を「丸め」と呼びます。例えば、円周率を小数点以下第三位で丸めると3.142となります。 この丸めの過程で、本来の値との間にわずかな差が生じてしまいます。これが「丸め誤差」です。丸め誤差は一見小さく見えますが、計算を繰り返すと誤差が積み重なり、最終的な結果に大きな影響を与える可能性があります。 特に、科学技術計算や金融システムなど、高い精度が求められる分野では、丸め誤差の影響を最小限に抑えるための工夫が欠かせません。