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プログラマブルロジックデバイス:ハードウェアをソフトウェアのように

- はじめに電子機器は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。 かつては、電子機器の機能を変更するには、その機器の部品を物理的に交換したり、配線を変更したりする必要がありました。しかし、近年では、電子機器の心臓部とも言える「ハードウェア」と、その動作を指示する「ソフトウェア」の境界線が曖昧になってきています。この変化の立役者の一つが、「プログラマブルロジックデバイス」、略して「PLD」と呼ばれる技術です。従来の電子回路は、特定の機能しか実行できませんでしたが、PLDはソフトウェアと同じようにプログラムすることが可能です。つまり、PLDを用いることで、ハードウェアの動作を自由自在に書き換えることができるようになったのです。これは、まるで電子機器に新たな命を吹き込むような画期的な技術です。製品の開発段階では、設計の変更に柔軟に対応できるため、開発期間の短縮やコスト削減に貢献します。また、製品を市場に投入した後でも、ソフトウェアのアップデートと同じように、ハードウェアの機能を向上させたり、新たな機能を追加したりすることが可能になります。このように、PLDは電子機器の設計や開発に革命をもたらし、より柔軟で、環境の変化にも対応できるシステムの構築を可能にする技術として、今後ますます重要な役割を果たしていくと考えられます。
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スキャナのお供!FAUってなに?

皆さんは、紙の書類を電子データに変換する「スキャナ」を使ったことがありますか?最近は、家庭でも手軽に使える機種が増えてきましたね。ところで、スキャナの中に「透過原稿ユニット」と呼ばれる部品があることをご存知でしょうか? この「透過原稿ユニット」は、略して「FAU」とも呼ばれ、スキャナの一部として重要な役割を担っています。スキャナは、光を当てて反射した光を読み取ることで紙の情報をデータ化します。しかし、分厚い本などは、そのまま読み取ろうとしてもページの裏側や次のページが透けてしまい、綺麗にデータ化できません。 そこで活躍するのがFAUです。FAUは、スキャナの本体部分とは別に、原稿を読み取るための専用部分です。このFAUの上に原稿を置くことで、本体から離して読み取ることが可能になります。これにより、分厚い本でもページが透けることなく、1ページずつ綺麗にデータ化できます。 FAUを搭載したスキャナは、通常のフラットベッドスキャナと比べて価格が高くなる傾向があります。しかし、写真やイラストなどの色合いや質感を忠実に再現できるというメリットもあります。そのため、高画質でスキャンしたい場合は、FAU搭載のスキャナを選ぶことをおすすめします。 最近では、FAUを搭載したスキャナも、比較的手頃な価格で購入できるようになってきました。ぜひ一度、FAU搭載のスキャナを検討してみてはいかがでしょうか?
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パソコンのパフォーマンスアップ!増設メモリーってなに?

- 増設メモリーとは?増設メモリーとは、パソコンの性能を大きく左右する「メモリー」を増やすための部品です。 メモリーは、パソコンで様々な作業を行う際に、必要なデータを一時的に記憶しておく場所です。このメモリーの容量が大きいほど、多くのデータを一度に扱うことができるようになり、結果としてパソコンの処理速度が向上します。増設メモリーの効果を、机の広さで例えてみましょう。机の広さ=メモリーの容量だと考えてみてください。広い机の上では、たくさんの書類を広げて、快適に作業ができますよね。しかし、机が狭いと、一度に扱える書類は限られてしまい、作業効率が落ちてしまいます。パソコンも同じように、メモリー容量が大きければ多くのデータを効率的に処理できますが、容量が小さいと処理が追いつかず、動作が重くなってしまうのです。増設メモリーを追加することは、パソコンの作業机を広げて、より快適に作業ができるようにする
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パソコンの歴史を語る上で欠かせないCPU「386」

「386」とは、1980年代後半から1990年代に一世を風靡したパソコンの頭脳ともいえるCPU「i386」の略称です。正式名称は「i386」ですが、開発元であるアメリカのインテル社の名前を冠して「インテル386」と呼ばれることも一般的でした。この386は、それまでの16ビットCPUから進化した、32ビットの処理能力を持つ画期的なCPUとして登場し、当時のパソコンの性能を一気に引き上げました。16ビットCPUでは処理しきれなかった複雑な計算や、より大容量のメモリへのアクセスが可能になったことで、パソコンはより高度な処理をこなせるようになり、その用途は飛躍的に広がりました。まさに386の登場は、パソコンがより身近なものへと進化する大きな転換点となり、その後のパソコン時代の到来を告げるものでした。
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進化するノートパソコン:0スピンドルとは

- 従来のノートパソコンとの違い 従来のノートパソコンには、情報を記憶しておくための装置として、ハードディスクドライブ(HDD)が搭載されていました。HDDは、データの読み書きに円盤を高速で回転させる仕組みを用いています。この回転運動を実現するために、HDD内部にはモーターやヘッドといった可動部品が数多く存在します。 しかし、可動部品が多い構造であるがゆえに、HDDは衝撃に弱いという側面も持ち合わせていました。例えば、ノートパソコンを落としてしまったり、強い振動を与えてしまったりすると、HDDが正常に動作しなくなり、データが消失してしまうリスクがありました。 一方、近年登場した0スピンドルノートは、HDDのような回転する記憶装置を搭載していません。その代わりに、SSD(ソリッドステートドライブ)と呼ばれる、衝撃に強い記憶装置を採用しています。SSDは、電気を用いてデータを読み書きするため、可動部品を必要としません。そのため、HDDと比較して衝撃に強く、データが消失するリスクを低減できます。
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みんな大好き!プレステ2の魅力を再発見!

- プレステ2ってなに?プレステ2は、2000年にソニー・インタラクティブエンタテインメント(当時)から発売された家庭用ゲーム機です。正式名称は「プレイステーション2」ですが、親しみを込めて「プレステ2」と略されることが多く、多くの人に愛されました。プレステ2が発売された当時、そのグラフィックの美しさは衝撃的でした。前世代機である初代プレイステーションと比べて格段に進化した映像表現は、ゲームの世界をよりリアルに、より美しく描き出すことを可能にしました。また、プレステ2はDVDビデオの再生にも対応していたため、ゲーム機としての枠を超え、リビングのエンターテイメントの中心的な存在となりました。当時普及し始めたDVDプレイヤーとしても活用できたため、多くの人がプレステ2を購入しました。その人気は凄まじく、全世界で1億5000万台以上を売り上げ、家庭用ゲーム機の売上歴代1位を記録しています。これは、プレステ2がゲーム機としてだけでなく、DVDプレイヤーとしても優れた性能を持っていたこと、そして魅力的なゲームソフトが多数発売されたことなどが理由として挙げられます。プレステ2は、その後発売されたプレイステーション3、プレイステーション4、そしてプレイステーション5へと続く、プレイステーションの歴史にとって非常に重要な存在であり、今なお多くの人に愛される名機です。
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データ記録の基礎、セクターとは?

コンピュータの世界では、情報を記憶しておくために様々な記憶装置が使われています。その中でも、ハードディスクやフロッピーディスクなどは、円盤のような形をした記憶媒体として知られています。これらの装置では、情報を細かく区切って記録していくのですが、その最小単位となるのが「セクター」です。 セクターを理解するために、レコード盤に例えてみましょう。レコード盤には、中心から外側に向かって溝が螺旋状に刻まれています。この溝に音楽の情報が記録されているのですが、ハードディスクやフロッピーディスクも、これと似たような構造を持っていると考えると分かりやすいでしょう。 ハードディスクやフロッピーディスクには、円盤状の記録媒体が内蔵されており、この円盤は高速で回転しています。データを読み書きする際には、円盤の中心から外周に向かって、同心円状にデータが記録されます。この同心円状の軌跡を「トラック」と呼びます。そして、このトラックを放射状に分割したものが「セクター」なのです。 セクターは、データ記録の際に住所のような役割を果たします。データを読み書きする際には、このセクターを指定することで、目的のデータにアクセスすることができるのです。このように、セクターは、膨大なデータを効率的に管理し、高速で読み書きすることを可能にする、記憶装置にとって重要な要素と言えるでしょう。
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若者の間で浸透する「プレステ」とは?

「プレステ」とは、誰もが一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。これは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが販売する家庭用ゲーム機「プレイステーション」のことを、親しみを込めて縮めて呼ぶ言葉です。 正式名称である「プレイステーション」は少し長く、特に会話の中で何度も口にするのは大変です。そこで、若者世代を中心に、短く言いやすい「プレステ」という呼び方が自然と広まっていきました。 初代プレイステーションが登場したのは1994年のことです。以来、時代と共に進化を続け、「プレステ2」「プレステ3」「プレステ4」と、新しい機種が次々に発売されてきました。そして現在、最新機種である「プレステ5」が、その高性能さから多くのゲームファンを魅了しています。 このように、「プレステ」は単なるゲーム機の呼び名を超えて、時代と共に変化してきたゲーム文化を象徴する言葉とも言えるでしょう。
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知って得する?『プリインストール』

新しいパソコンやスマートフォンを買ったとき、箱から出してすぐにインターネットに接続したり、写真を見たりできますよね?このように、私たちが買ったその日からすぐに使えるように、あらかじめパソコンやスマートフォンにソフトウェアが組み込まれていることがあります。これが「プリインストール」です。 例えば、パソコンを買ったときにインターネットを見るためのソフトウェアや文章を作るためのソフトウェアが最初から入っていることがあります。スマートフォンなら、電話やメールはもちろん、写真撮影や音楽鑑賞など、便利な機能が最初から使えるようになっていますよね。 「プリインストール」はパソコンやスマートフォンだけではありません。テレビや電子レンジなどの家電製品にも見られます。例えば、テレビを買って電源を入れたら、最初からチャンネル設定がされていて、すぐにテレビ番組を見ることができたという経験はありませんか?これは、テレビ放送を受信するための機能が「プリインストール」されているからです。電子レンジも、ご飯やおかずを温めるための基本的な機能があらかじめ設定されていますよね。 このように、「プリインストール」とは、メーカーが私たちに製品を届ける前に、あらかじめOSやソフトウェア、便利な機能などを組み込んでおくことを指します。私たちが製品を快適に使えるように、さまざまな工夫が凝らされているのです。
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撮像素子の基礎知識

- 撮像素子とは 撮像素子は、カメラの心臓部とも言える重要な部品です。 人間で例えるなら、まさに「目」の役割を果たしています。私たちが普段見ている景色や人物は、カメラを通すと光の情報として捉えられますが、撮像素子は、その光を電気信号に変換することで、写真や動画として記録できるようにしてくれるのです。 では、どのようにして光を電気信号に変換しているのでしょうか? カメラのレンズを通して入ってきた光は、まず撮像素子の表面に届けられます。撮像素子の表面には、光の強弱を感知する無数の小さなセンサーが並んでおり、光が当たると、その強さに応じた電気信号を生み出す仕組みになっています。 この信号の強弱が、そのまま画像の明暗を決定づけるのです。 明るい部分は強い電気信号として、暗い部分は弱い電気信号として記録されていきます。 撮像素子の性能は、そのまま写真の美しさや動画の滑らかさに直結します。 センサーの数が多いほど、よりきめ細かい美しい画像を表現できますし、光の感度が高いほど、暗い場所でも明るく鮮明な写真を撮ることができます。そのため、カメラを選ぶ際には、撮像素子の性能は価格と同じくらい重要な要素と言えるでしょう。
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生活を支える電子計算機

- 電子計算機とは電子計算機は、数値や文字などの情報をデータとして受け取り、あらかじめ決められた手順に従って処理を行い、結果を出力する機械です。近年では「コンピューター」と呼ばれることが一般的になっています。電子計算機の歴史は、1940年代に開発された巨大な計算機から始まりました。当時の計算機は、真空管と呼ばれる部品を大量に使用していたため、部屋全体を占めるほどの大きさで、消費電力も膨大でした。しかし、トランジスタや集積回路(IC)の発明により、電子計算機は小型化・高性能化の一途をたどります。1980年代のパソコンの登場は、個人が電子計算機を所有することを現実のものとしました。さらに、インターネットの普及に伴い、電子計算機は情報通信の手段としても不可欠な存在となりました。現代社会において、電子計算機は家電製品や自動車など、様々な製品に組み込まれているだけでなく、人工知能(AI)やビッグデータ解析といった先端技術の基盤としても重要な役割を担っています。電子計算機の進化はこれからも続き、私たちの生活をより豊かに、そして便利なものへと変えていくでしょう。
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パソコンの心臓部! x86マイクロプロセッサー

私たちが日々当たり前のように使っているパソコン。その中には、まるで人間の頭脳のように、あらゆる動作を制御する重要な部品が存在します。それが「マイクロプロセッサー」と呼ばれる部品で、パソコンに指示を出し、様々な処理を行わせる役割を担っています。 マイクロプロセッサーにはいくつか種類がありますが、その中でも特に広く普及しているのが「x86マイクロプロセッサー」です。このx86マイクロプロセッサーは、インテル社が開発したもので、その性能の高さから、現在でも多くのパソコンに搭載されています。 x86マイクロプロセッサーの歴史は古く、1978年に発表された「Intel 8086」というCPUが始まりと言われています。その後も技術革新が進み、処理速度の向上や省電力化など、様々な進化を遂げてきました。 現代社会において、x86マイクロプロセッサーは、パソコンだけでなく、スマートフォンやサーバーなど、様々な電子機器の頭脳として活躍しています。インターネットや人工知能など、高度な技術の進歩にも、x86マイクロプロセッサーの存在は欠かせません。 このように、x86マイクロプロセッサーは、私たちの生活を支える重要な役割を担っています。今後ますます進化していくことが期待される、この小さな頭脳から目が離せません。
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パソコン用語解説:サスペンドとは?

皆さんは、パソコンで作業をしている途中で、ちょっと席を外したり、急な用事をしたりすることがあると思います。このような場合に便利なのが「サスペンド」という機能です。 サスペンド機能は、簡単に言うと、パソコンを一時的に休ませる機能です。パソコンを休ませている間は、作業していた内容はすべて保存され、電源を入れてすぐに元の状態に戻ることができます。 従来のデスクトップパソコンでは、席を外す際にパソコンの電源を切っていましたが、再び電源を入れると、起動に時間がかかっていました。しかし、サスペンド機能を使えば、パソコンをすぐに再開することができ、作業を中断する前と同じ状態ですぐに作業を再開できます。 また、サスペンド中はパソコンの消費電力が抑えられるため、省エネルギーにもつながります。 このように、サスペンド機能は、パソコンをより便利に、そして環境にも配慮して使うために、とても便利な機能です。
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パソコンの心臓部! x86アーキテクチャを解説

- 「x86」って何? パソコンやスマートフォンなど、私達の生活に欠かせない電子機器。それぞれの機器が動くためには、設計図のようなものが必要です。この設計図に当たるのが「アーキテクチャ」で、機器の動作の基盤となります。数あるアーキテクチャの中でも、「x86」はパソコンを中心に広く普及しています。今回は、この「x86」について詳しく見ていきましょう。「x86」とは、アメリカのインテル社が開発したCPUのアーキテクチャです。CPUとは、中央処理装置のことで、機器の頭脳として様々な処理を行います。「x86」は、1978年に発表された「Intel 8086」というCPUから続く歴史あるアーキテクチャです。「8086」の後継機である「80286」「80386」「80486」と進化していく中で、これらのCPU名に共通して使われていた「86」という数字が、アーキテクチャの名称として定着しました。「x86」の特徴は、古いプログラムとの互換性を保ちながら、時代に合わせて進化してきた点です。最新のCPUでも、古いプログラムを動かすことができるため、長年愛用されているソフトウェアも問題なく使用できます。この互換性の高さこそが、「x86」がパソコン市場で圧倒的なシェアを獲得してきた理由の一つと言えるでしょう。現在では、インテルだけでなく、AMDなどの企業も「x86」アーキテクチャを採用したCPUを製造・販売しています。このように、「x86」は特定の企業の技術にとどまらず、コンピュータ業界全体を支える重要な技術として、私たちの生活を陰ながら支えているのです。
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意外と知らない?サウンドボードの基礎知識

- 音を操る魔法の板サウンドボードの世界 サウンドボードとは、パソコンで音を奏で、そして聞き取るための拡張カードのことです。楽器で例えるなら、ギターやピアノの音を増幅して、より美しく響かせるためのアンプのような役割を担っています。 近年のパソコンでは、基盤となるマザーボードに、あらかじめ音響機能が備わっていることが多くなりました。しかし、音楽鑑賞や動画視聴、ゲームなどをより高音質で楽しみたいと考えるなら、サウンドボードの増設は非常に有効な手段となります。 サウンドボードを追加することで、よりきめ細やかな音の表現が可能となり、臨場感あふれる音響空間を創り出すことができます。まるでコンサートホールや映画館にいるかのような、迫力あるサウンドを自宅で体験できるようになるのです。 さらに、ノイズや歪みを抑え、クリアで聞き取りやすい音質を実現できるのも大きな魅力です。音楽制作やライブ配信など、音質が求められる場面でも、その真価を発揮することでしょう。
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パソコン業界の標準! x86とは?

x86は、現在広く普及しているコンピュータの中核を担うマイクロプロセッサの一つの系統です。その歴史は、1970年代後半、アメリカのインテル社が開発した16ビットマイクロプロセッサ「8086」にまで遡ります。 「8086」は、当時としては画期的な処理能力を持ち、パーソナルコンピュータの普及に大きく貢献しました。その後の1982年には、より高性能な「80286」が登場し、さらに1985年には、世界中で爆発的な人気を博したIBM社のパーソナルコンピュータに搭載された「i386」がリリースされました。「i386」は、従来の16ビットから32ビットへと処理能力を大幅に向上させ、その後のコンピュータの進化に大きな影響を与えました。 その後もインテル社は、「i486」など、「86」を冠したマイクロプロセッサを次々と開発し、これらのCPUは、互換性を保ちながら進化を続け、「x86」というシリーズ名で広く知られるようになりました。今日でも、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスで採用されているCPUの設計の基盤となっています。
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サウンドカード:コンピューターの音を司る立役者

- サウンドカードって何? サウンドカードは、パソコンに音の入出力機能を追加するための拡張カードです。拡張カードは、パソコンの機能を拡張するために、パソコン内部のマザーボードと呼ばれる部分に接続する板状の部品です。このサウンドカードをパソコンに搭載することで、マイクやヘッドセットからの音声入力、スピーカーやヘッドフォンへの音声出力など、様々な音の処理が可能になります。 サウンドカードは、例えるなら、パソコンの音声専門チームのようなものです。楽器や歌声などのアナログの音声信号をデジタル信号に変換する「録音」、デジタルの音声データをアナログ信号に変換してスピーカーに送る「再生」、録音した音声のノイズを除去したり音質を調整する「音声編集」、ゲームなどに臨場感を与える「立体音響」など、音に関する様々な役割を担っています。 最近のコンピューターでは、このサウンド機能がマザーボードに最初から組み込まれていることが多くなりました。しかし、より高音質な音楽鑑賞や動画編集、ゲームなどを楽しみたい場合には、より高性能なサウンドカードを別途搭載することがおすすめです。
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懐かしのxDピクチャーカードとは?

21世紀に入って間もなく、写真のデジタル化が急速に進み、デジタルカメラが広く普及し始めました。それに伴い、撮影した画像データを保存するための記録メディアも、多種多様なものが登場しました。従来のフィルムカメラで使われていたフィルムとは異なり、デジタルカメラでは記録メディアに電子データとして画像を記録します。そのため、小型で軽量、かつ大容量の記録メディアが求められました。 そうした時代の要請に応えるように、平成14年(2002年)に新しい記録メディアが登場しました。それが、オリンパスと富士フイルムという日本の大手カメラメーカー2社によって共同開発された「xDピクチャーカード」です。xDピクチャーカードは、それまでの記録メディアと比べて非常にコンパクトなサイズを実現していたことが大きな特徴で、多くのデジタルカメラに採用され、広く普及しました。また、xDピクチャーカードは、読み書きの速度も従来の記録メディアに比べて高速化されており、高画質化が進むデジタルカメラの性能を十分に引き出すことができました。
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現代社会の立役者、電算機の秘密に迫る

- 電算機とは?電算機とは、情報を処理する機械のことを指します。私たちが普段何気なく使っている「コンピューター」も、電算機の一種です。電算機は、計算はもちろんのこと、膨大なデータの処理や、電子メールやインターネット通信といった情報伝達など、多岐にわたる作業を自動的に行うことができます。 電算機が登場する以前、計算は人間の手で行われていました。しかし、電算機の登場により、複雑な計算も瞬時に処理することが可能となり、社会は大きく発展しました。現代社会において、電算機は必要不可欠な存在となっています。 例えば、企業では、顧客情報や販売実績の管理、製品の設計や開発など、様々な業務に電算機が活用されています。また、学校や病院、銀行など、あらゆる場面で電算機は活躍しています。インターネットの普及により、私たちは世界中の情報に瞬時にアクセスできるようになりましたが、これも電算機のおかげです。 このように、電算機は私たちの生活に計り知れない恩恵をもたらしています。今後も、人工知能やビッグデータ解析など、電算機はさらなる進化を遂げ、私たちの社会をより豊かにしていくことでしょう。
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シリアルATA:高速データ転送を支える技術

- シリアルATAとはシリアルATAは、パソコン内部において、ハードディスクやSSDといった記憶装置とマザーボードを繋ぐための接続規格です。従来広く使われていたパラレルATA(PATA)と比較して、データを連続的に送受信するため、より速いデータ転送速度を実現しています。-# パラレルATAとの違い従来のパラレルATAでは、データを同時に複数転送していましたが、電波干渉の問題から転送速度の向上に限界がありました。一方、シリアルATAでは、データを一列に並べて転送するため、電波干渉の影響を受けにくく、高速なデータ転送が可能となりました。-# シリアルATAのメリットシリアルATAには、高速なデータ転送速度以外にも、以下のようなメリットがあります。* -ケーブルがシンプル- パラレルATAに比べてケーブルが細く、取り回しが容易になりました。* -配線が簡単- コネクタの形状がシンプルになり、接続が容易になりました。これらのメリットから、現在販売されているほとんどのパソコンでシリアルATAが標準規格として採用されています。
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意外と知らない?プリンターの世界

- プリンターとはプリンターは、パソコンなどで作成した文書や画像を、紙などの媒体に印刷するための装置です。年賀状の作成など、私たちの身の回りでも幅広く活用されています。家庭だけでなく、オフィスなど様々な場所で使われており、現代社会において無くてはならない存在と言えるでしょう。 プリンターと一口に言っても、その種類は様々です。インクを吹き付けて印刷する「インクジェットプリンター」や、熱を使って印刷する「レーザープリンター」など、仕組みも印刷の仕上がりも異なります。インクジェットプリンターは、写真のような色の表現が得意な一方、レーザープリンターは文字を綺麗に印刷することに優れています。 また、印刷できる大きさもプリンターによって異なり、ハガキサイズの印刷に特化した小型のものから、大きなポスターを印刷できる大型のものまであります。 このように、プリンターは種類によって機能や特徴が大きく異なるため、自身の用途に合ったものを選ぶことが重要です。
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delキーって?Deleteキーとの違いも解説

- Deleteキーとはキーボードの右上によく配置されている「Delete」キー。これは、文字やファイルなどを削除する際に使用するキーです。略して「delキー」と呼ばれることもありますが、キーボード上では「Delete」と表記されていることが一般的です。-# Deleteキーの役割Deleteキーの主な役割は、カーソルの右側にある文字や選択中の文字列、ファイルなどを削除することです。例えば、文章を入力中に誤って文字を入力してしまった場合、Deleteキーを押すことで、カーソルより右側の文字を一つずつ削除できます。また、文章の一部を選択した状態でDeleteキーを押すと、選択した部分が削除されます。さらに、ファイルやフォルダを選択した状態でDeleteキーを押すと、それらをゴミ箱に移動することができます。ゴミ箱に入れたファイルは、後で復元することも可能ですし、完全に削除することもできます。-# DeleteキーとBackspaceキーの違いDeleteキーと似た働きをするキーに「Backspaceキー」があります。どちらも文字を削除する際に使用しますが、Deleteキーはカーソルの右側、Backspaceキーはカーソルの左側の文字を削除するという違いがあります。-# まとめDeleteキーは、パソコン操作において非常に使用頻度の高いキーの一つです。文字の削除だけでなく、ファイルの削除にも使用できるため、その役割を理解しておくことが重要です。
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Deleteキーを使いこなそう

- 削除キー文字を消して修正する便利なキー パソコンを使う上で欠かせないキーボード。たくさんのキーが並んでいる中で、「削除」や「Del」と記されているキーを見たことはありませんか?これが削除キーと呼ばれるもので、ほとんどのキーボードに備わっています。 この削除キー、一体どんな時に使うのでしょうか?主な役割はカーソルの直後にある文字を消すことです。例えば、文章を作成中に誤って文字を入力してしまったとします。そんな時、慌てずに削除キーを押してみてください。すると、カーソルが点滅している場所の後ろにある文字が一つ消えます。 削除キーは、文章作成中に限らず、ファイルやフォルダを選択した状態でも使用できます。その場合、削除キーを押すと、選択した項目をゴミ箱に移動させる操作を行うことができます。ただし、うっかり必要なファイルまで消してしまわないように、注意が必要です。 このように、削除キーは、文字の削除やファイルの削除など、様々な場面で役立つキーなのです。
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作業効率アップ!デュアルモニターのススメ

- デュアルモニターとはデュアルモニターとは、一台のコンピュータに二台のモニターを接続して使用する環境のことを指します。別名デュアルディスプレイとも呼ばれ、近年多くの場面で導入が進んでいます。従来はデスクトップパソコンで広く用いられてきましたが、近年ではノートパソコンでも外部モニターを接続することで、手軽にデュアルモニター環境を構築することが可能です。ノートパソコン本体のモニターと外部モニターの二画面を使用することで、作業効率の大幅な向上が見込めます。例えば、資料作成を行う際に、一方のモニターで資料を閲覧しながら、もう一方のモニターで資料作成を行うといった使い方ができます。また、プログラミングを行う際には、一方のモニターでコードを編集し、もう一方のモニターで動作確認を行うといった使い方も可能です。このように、デュアルモニター環境は、複数の作業を同時進行させる場合や、広い作業領域を必要とする作業に最適です。さらに、最近のモニターには映像出力と給電を一本のケーブルで行えるUSB-Cポートが搭載されているものも増えています。そのため、ノートパソコンとモニターの接続がよりシンプルになり、導入しやすくなっています。