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パソコンを休ませる技: 休止状態

- 休止状態とは休止状態とは、パソコンを一時的に深い眠りにつかせるような機能です。まるで冬眠する動物のように、パソコンは活動を極力抑え、電力の消費を最小限にします。パソコンで作業をしている最中に、急な外出や停電など、すぐに電源を落とさなければならない場面に遭遇することがあります。このような時、従来の「シャットダウン」では、作業中のデータは保存されず、再び電源を入れた時には最初からやり直しとなってしまいます。一方、「休止状態」では、作業途中の状態をすべてハードディスクに保存します。そして、再びパソコンを使う時には、保存した情報を元に、作業を中断したまさにその場所から再開することができるのです。例えば、インターネットで調べ物をしている最中に、急な来客があったとします。慌ててパソコンの電源を落とすことなく、休止状態に移行すれば、再びパソコンに向かった時に、中断前のページをそのまま表示させることができます。まるで時間が止まったかのように、作業をスムーズに再開できる点が、休止状態の大きなメリットと言えるでしょう。
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ビデオ表示カード:映像出力の要

- ビデオ表示カードとはパソコンで動画を見たり、ゲームを楽しんだりする際に、滑らかで美しい映像を表示するために欠かせない部品、それがビデオ表示カードです。ビデオカードやグラフィックカードとも呼ばれ、パソコン内部のマザーボードと呼ばれる基板に接続して使用します。ビデオ表示カードの役割は、CPU(中央演算処理装置)が処理した画像データを、モニターに表示できる信号に変換することです。私たちが普段見ているウェブサイトや写真、動画などは、すべて数字の羅列でできています。CPUはこの数字の羅列を解釈し、画像として認識しますが、そのままではモニターに表示できません。そこでビデオ表示カードの出番です。ビデオ表示カードは、CPUが処理した画像データを、モニターが表示できる電気信号に変換し、ケーブルを通じてモニターに送ります。ビデオ表示カードの性能は、処理速度や搭載メモリ容量によって異なります。高性能なビデオ表示カードほど、より多くの画像データを高速に処理できるため、美麗で滑らかな映像を表示することができます。特に、3Dゲームや高画質動画編集など、画像処理に高い負荷がかかる作業には、高性能なビデオ表示カードが不可欠です。ビデオ表示カードは、パソコンで画像や映像を楽しむ上で、非常に重要な役割を担っています。自分に合ったビデオ表示カードを選ぶことで、より快適なパソコンライフを送ることができます。
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イメージャー:画像を捉える電子眼

- イメージャーとは イメージャーは、私たちが普段カメラやスマートフォンで目にしている写真の元となる、光を電気信号に変換する電子部品です。 例えるなら、人間の眼に例えると、光を捉える網膜のような役割を果たしています。カメラのレンズを通して入ってきた光は、イメージャー上に届けられます。イメージャーは、その光を電気信号に変え、デジタルデータとして処理できるようにします。こうして、私たちが写真として見ることができるようになるのです。 イメージャーは、現代社会において欠かせない存在となっています。デジタルカメラやスマートフォンはもちろんのこと、医療機器や監視カメラなど、様々な分野で活躍しています。例えば、医療現場では、レントゲン撮影やCTスキャンにイメージャーが活用され、体内を鮮明に映し出すことで、病気の診断に役立っています。また、工場の生産ラインでは、製品の検査工程において、イメージャーを用いた画像認識技術が導入され、品質管理の効率化に貢献しています。 このように、イメージャーは、私たちの生活をより便利で豊かにするために、様々な場面で活躍している重要な技術と言えるでしょう。
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画像スキャナー:紙情報をデジタルの世界へ

- 画像スキャナーとは画像スキャナーは、紙に印刷された文書や写真、フィルムなどを光を用いて読み取り、コンピューターで扱えるデジタルデータに変換する装置です。 普段私たちが目にする写真や書類は、色の濃淡や模様で情報を表現しています。スキャナーはこれらの情報を光センサーで読み取り、数値データに変換することで、コンピューターで処理できる形にします。スキャナーは、私たちの身の回りで幅広く活用されています。例えば、オフィスの書類整理です。紙の書類をスキャナーで読み取ってデジタルデータ化すれば、場所を取らずに保管できるだけでなく、検索や編集も容易になります。 また、古い写真の劣化を防ぐために、スキャナーでデジタルデータとして保存することも可能です。 デジタル化された写真は、画像編集ソフトなどで色あせを補正したり、不要な部分を消したりといった加工も簡単に行えます。近年では、家庭用プリンターにスキャナー機能が搭載された複合機も普及しており、手軽に書類や写真をデジタル化できるようになりました。 また、持ち運びが容易なコンパクトなスキャナーも販売されており、外出先でも手軽に書類をデジタル化できるようになっています。このように、画像スキャナーは私たちの生活の中で、情報をデジタル化し、より便利に活用するために欠かせない存在となっています。
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縁の下の力持ち!ビデオチップの重要性

私たちが普段何気なく目にしているスマートフォンやパソコンの画面。動画を見たり、ゲームで遊んだりする際に表示される、滑らかで美しい映像。実は、これらの映像体験を陰ながら支えているのが、「ビデオチップ」と呼ばれる小さな電子部品です。 ビデオチップは、ディスプレイに映し出される映像データを処理し、出力する役割を担っています。人間で例えるならば、目に見える映像を作り出すための司令塔と言えるでしょう。 ビデオチップは、映像データの処理速度や品質に大きな影響を与えます。例えば、高画質の動画を滑らかに再生するためには、大量の映像データを高速で処理する必要があります。また、色の鮮やかさやコントラストなども、ビデオチップの性能によって大きく左右されます。 近年、4Kや8Kといった高解像度ディスプレイの普及や、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった、よりリアルな映像体験への需要が高まっています。それに伴い、ビデオチップには、これまで以上に高度な処理能力と、より高精細な映像出力が求められています。 このように、美しい映像体験を支えるビデオチップは、私たちのデジタルライフにおいて、ますます重要な役割を担っていくと考えられます。
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リカバリーCD:パソコン初期化の切り札

- リカバリーCDとはリカバリーCDとは、パソコンを購入した際に付属していることが多く、パソコンを工場出荷時の状態に戻すための特別なCD-ROMのことです。パソコンがウイルスに感染したり、何らかの原因で動作が不安定になったりした場合に、このリカバリーCDを使うことで、パソコンを初期の状態に戻すことができます。リカバリーCDには、パソコンのオペレーティングシステムや、メーカーが独自に設定した初期設定などが記録されています。そのため、リカバリーCDを使うことで、パソコンにインストールされていたソフトウェアやデータは全て消去され、購入した当時と同じ状態に戻ります。リカバリーCDは、パソコンが正常に起動しなくなった場合でも使用できるように設計されています。パソコンの起動時に特定のキーを押すことで、リカバリーCDから起動するメニューが表示され、画面の指示に従って操作することで、パソコンを初期化することができます。ただし、リカバリーCDを使用する際は、事前に必要なデータのバックアップを取っておくことが重要です。リカバリーを行うと、パソコン内のデータは全て消去されるため、バックアップを取っていないデータは二度と復元することができなくなります。リカバリーCDは、パソコンを初期状態に戻すための非常に便利なツールですが、使用する際は、データのバックアップを忘れずに行いましょう。
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複数CPUで処理を高速化!対称型マルチプロセッシングとは

- 対称型マルチプロセッシングの概要対称型マルチプロセッシング(SMP)は、複数の処理装置(CPU)を一つのコンピュータシステム内で連携させて動作させることで、処理能力を大幅に向上させる技術です。従来の単一CPUシステムでは、一つの処理が終わるまで次の処理に取り掛かれませんでしたが、SMPでは複数のCPUがそれぞれ独立して処理を実行できるため、複数の作業を同時並行処理できます。例えば、動画編集ソフトで動画にエフェクトをかけながら、別のウィンドウでメールソフトを起動してメールを作成するといった作業を、複数のCPUがそれぞれの処理を受け持つことでスムーズに実行できます。SMPは、現代のコンピュータシステムにおいて欠かせない技術となっており、パーソナルコンピュータからスーパーコンピュータまで、幅広い分野で採用されています。処理速度が求められるような、複雑な計算処理や大量のデータ処理が必要な場面において、SMPは特に大きな効果を発揮します。SMPは、複数のCPUがメモリや周辺機器などの資源を共有しながら動作します。それぞれのCPUは対等な立場で動作するため、「対称型」とよばれています。この対称的な構造により、特定のCPUに負荷が集中することなく、効率的に処理を分散できます。SMPは、現代社会において、快適なコンピュータ操作を実現する上で重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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ビデオキャプチャーボードで広がる世界

- ビデオキャプチャーボードとはビデオキャプチャーボードは、パソコンに搭載して使う拡張カードの一種です。このボードを介することで、ビデオカメラやゲーム機など、パソコン以外の機器から映像を取り込むことができます。つまり、ビデオキャプチャーボードは、外部機器からの映像信号をパソコンが理解できるデジタルデータに変換する役割を担っています。近年では、高画質・高音質の映像を記録できるものが多く、動画配信やビデオ編集など、様々な用途で活用されています。例えば、ゲーム実況動画の配信では、ゲーム機の映像をリアルタイムでパソコンに取り込み、配信ソフトを使ってインターネット上に配信します。また、ビデオ編集では、ビデオカメラで撮影した映像をパソコンに取り込み、編集ソフトを使って動画を作成します。ビデオキャプチャーボードは、接続端子の種類や対応解像度、フレームレートなど、様々な種類があります。そのため、購入する際には、接続する機器や使用用途に合ったものを選ぶことが重要です。例えば、家庭用ゲーム機の映像を録画したい場合は、HDMI端子を搭載したビデオキャプチャーボードを選ぶ必要がありますし、高画質な映像を録画したい場合は、4K解像度に対応したビデオキャプチャーボードを選ぶ必要があります。このように、ビデオキャプチャーボードは、映像を取り扱う上で非常に便利なアイテムです。動画配信やビデオ編集に興味がある方は、ぜひ導入を検討してみて下さい。
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複数CPUによる高速化:対称型マルチプロセッサー

- 対称型マルチプロセッサーとは 対称型マルチプロセッサー(SMP)とは、複数のCPU(中央処理装置)を搭載し、それらのCPUが全て対等な関係で動作するコンピューターシステムの構成のことです。従来のシングルプロセッサーシステムでは、CPUが一つしか搭載されていないため、処理能力に限界がありました。 SMPでは、複数のCPUが一つのメモリ空間を共有し、それぞれのCPUが個別にタスクを実行したり、複数のCPUで協力して一つのタスクを処理したりすることが可能です。このように、複数の処理を同時に行うことで、システム全体の処理能力を大幅に向上させることができます。 SMPは、CPU間のデータのやり取りが高速であるため、特に複数の処理を同時に行う必要があるサーバーやワークステーションなどの用途に適しています。例えば、データベースの処理や科学技術計算、画像処理など、負荷の高い処理を行う場合に、SMPは高い性能を発揮します。 SMPは、現代のコンピューターシステムにおいて広く採用されている技術であり、パソコンからスーパーコンピューターまで、様々なシステムで利用されています。
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ビデオキャプチャーカード:思い出をデジタル保存

- ビデオキャプチャーカードとはビデオキャプチャーカードは、パソコンに接続して使う拡張カードの一つです。 このカードをパソコンに増設することによって、ビデオテープなどに記録された映像を、パソコンに取り込むことができるようになります。 取り込んだ映像は、パソコンで編集したり、DVDに保存したりすることができるようになるので、大変便利です。 ビデオキャプチャーカードが活躍するのは、主にVHSテープや8ミリビデオカメラで撮影された映像です。 これらのビデオテープは、そのままではパソコンで再生したり編集したりすることができません。 しかし、ビデオキャプチャーカードを使うことで、これらの映像をパソコンに取り込み、デジタルデータに変換することができます。 デジタルデータに変換された映像は、パソコンのハードディスクに保存したり、DVDに記録したりすることができます。 また、パソコン用の動画編集ソフトを使うことで、映像の不要な部分をカットしたり、テロップを入れたりといった編集作業を行うこともできます。 このように、ビデオキャプチャーカードは、昔のビデオテープをデジタル化して、現在の環境でも楽しめるようにするための便利な道具と言えるでしょう。
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映像出力の要!ビデオカードを解説

- ビデオカードの役割 ビデオカードは、パソコンで動画を見たり、ゲームを楽しんだりする際に、滑らかで美しい映像を表示するために欠かせない部品です。写真やイラストを描くための画像編集ソフトなど、高度な処理を行う際にも重要な役割を担います。 - ビデオカードの仕組み ビデオカードは、マザーボードと呼ばれるパソコンの基盤に接続して使用します。CPUのように独立した処理装置であるGPUを搭載しており、CPUの代わりに映像処理を専門に行うことで、CPUの負担を軽減し、パソコン全体の処理速度向上に貢献します。ビデオカードは、大きく分けて以下の要素で構成されています。 * -GPU(Graphics Processing Unit)- 映像処理に特化した演算装置。CPUよりも多くのコアを搭載し、並列処理を得意とする。 * -ビデオメモリ- 映像情報を一時的に保存するメモリ。容量が大きいほど、高画質・高解像度の映像を滑らかに表示できる。 * -内部インターフェース- マザーボードとビデオカードを接続するためのインターフェース。PCI Expressが主流。 * -外部インターフェース- ディスプレイと接続するためのインターフェース。HDMIやDisplayPortなどが一般的。 ビデオカードは、パソコンの性能を左右する重要な部品の一つと言えるでしょう。用途に合わせて適切なビデオカードを選ぶことが、快適なパソコン環境を実現する上で大切です。
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Caps Lockキー:知っておきたい基礎知識

- Caps Lockキーとはパソコンのキーボードには、文字を入力するためのキーがたくさん並んでいます。その中でも、「Caps Lock」キーは、文字入力を少しだけ変える働きをする、ちょっと変わったキーです。普段、キーボードを使って文字を入力するときは、ひらがなで入力したり、アルファベットの小文字を入力したりすることが多いでしょう。しかし、文章のタイトルやのように、文字を全て大きく表示したい場合もありますよね。そんな時に役立つのが「Caps Lock」キーです。「Caps Lock」キーを押すと、キーボードの状態が変化し、続けて入力するアルファベットが全て大文字になります。もう一度「Caps Lock」キーを押すと、キーボードの状態は元に戻り、小文字入力に戻ります。キーボードの上の方に目を向けると、「Caps Lock」キーは「CapsLock英数」や「Caps英数」などと書かれたキーとして見つけることができます。「Caps Lock」キーを使えば、いちいち「Shift」キーを押しながら文字を入力する手間が省け、大文字入力をスムーズに行うことができます。ただし、一度「Caps Lock」キーを押してしまうと、その後に入力する文字は全て大文字になってしまうため注意が必要です。うっかり大文字入力のまま文章を書いてしまわないよう、「Caps Lock」キーの状態には常に気を配りましょう。
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「キャピタルロックキー」って?

パソコンを操作する上で欠かせないキーボード。一見すると、たくさんの記号や文字が書かれたキーが並んでいるだけに思えますが、それぞれのキーには役割があります。文字を入力するためのキー、数字を入力するためのキー、そして様々な記号を入力するためのキーなど、実に多様です。 これらのキーの中には、普段あまり意識せずに使用しているものもあるかもしれません。その一つが「Caps Lock」キーです。このキー、実は「キャピタルロックキー」と呼ばれることもあり、どちらの名前も広く使われています。 「Caps Lock」キーを押すと、キーボードの入力モードが切り替わり、通常は小文字で入力されるアルファベットを、大文字で入力できるようになります。例えば、普段は「a」と入力されるキーを押すと、「A」と入力されるようになるのです。この機能は、文章の中で特定の単語を強調したい場合や、タイトルのように全て大文字で表記したい場合などに役立ちます。 一度「Caps Lock」キーを押すと、再度押すか「Shift」キーを押すまで、入力モードは大文字入力の状態が続きます。うっかり「Caps Lock」キーを押してしまうと、意図せず全て大文字で入力してしまい、後で修正する手間がかかることもあるため注意が必要です。
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知っておきたい「待機状態」の基礎知識

- 「待機状態」とは「待機状態」とは、機器の電源を完全にオフにするのではなく、最低限の電力だけを供給して動作を一時的に停止させておく状態のことを指します。テレビやパソコン、ゲーム機など、私たちの身の回りにある多くの電化製品に搭載されている機能です。普段私たちがリモコンの電源ボタンを押して「電源を切った」と思っている状態は、実際には多くの場合、この「待機状態」に移行しているに過ぎません。完全に電源がオフになっている状態とは異なり、待機状態では機器内部の時計回路やメモリなどに電力が供給され続けています。この仕組みにより、再び電源を入れたい時に、すぐに起動することが可能になるのです。 例えば、テレビの場合であれば、チャンネルや音量などの設定を保持したまま、すぐに視聴を再開することができます。待機状態の最大のメリットは、利便性と省エネのバランスが取れている点です。完全に電源をオフにするよりも素早く起動できるため、使用したい時にすぐに使うことができます。一方で、電力は完全にオフにするよりも消費しますが、稼働時と比較すると微量であるため、大幅な節電効果も期待できます。このように、「待機状態」は現代の電化製品にとって非常に重要な機能と言えるでしょう。
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ビデオアダプタ:映像出力の要

- ビデオアダプタとはパソコンで動画を見たり、ゲームを楽しんだりする際に、滑らかで美しい映像が表示されるのはビデオアダプタのおかげです。ビデオアダプタは、ビデオカードとも呼ばれ、パソコン内部で映像出力を行うための重要な装置です。ビデオアダプタは、マザーボードと呼ばれるパソコンの主要な部品に接続されています。パソコンの頭脳であるCPUが処理した映像データは、ビデオアダプタに送られ、ディスプレイに表示できる形式に変換されます。ビデオアダプタは、この変換処理を高速で行うことで、滑らかな動画再生や、リアルなゲーム画面の表示を可能にしています。ビデオアダプタの性能は、処理速度や搭載メモリ容量などによって異なります。高性能なビデオアダプタほど、より複雑な処理を高速に行うことができるため、高画質で滑らかな映像を楽しむことができます。特に、3Dゲームや動画編集など、高度な映像処理が必要な場合は、高性能なビデオアダプタが欠かせません。ビデオアダプタは、パソコンで映像を楽しむ上で必要不可欠な存在と言えるでしょう。
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コンピュータの要!RAMとその役割

- データの一時保管場所 コンピュータが情報を処理する際には、一時的にデータを記憶しておく場所が必要になります。その役割を担うのが、RAMと呼ばれる装置です。RAMは「Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ)」の略称で、日本語では「主記憶装置」とも呼ばれます。 RAMは、机の上のようなものと例えることができます。机の上には、書類や文房具など、作業に必要なものを置いておきますよね。RAMも同様に、コンピュータが処理中のプログラムやデータなどを一時的に記憶しておき、CPUが必要な時にすぐに取り出せるようにしています。 CPUは、処理速度が非常に速い反面、一度に扱えるデータ量には限りがあります。そこで、RAMが一時的に大量のデータを記憶しておくことで、CPUは効率的に処理を進めることができるのです。処理が完了したデータは、必要に応じてハードディスクなどの記憶装置に保存されます。 RAMの容量が大きいほど、一度に多くのデータを記憶できるため、コンピュータ全体の処理速度が向上する傾向があります。そのため、快適にパソコン作業をするためには、適切な容量のRAMを搭載することが重要です。
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パソコンの潜在能力を引き出す!増設ボードの世界

- 増設ボードとは?増設ボードとは、パソコンの性能をさらに高めたり、新しい機能を追加したりするために使う、板状の部品のことです。 パソコンの中には、様々な部品が組み合わさって動いていますが、その中でも中心的な役割を果たしているのが「マザーボード」と呼ばれる基板です。このマザーボードには「スロット」と呼ばれる挿入口がいくつかあり、このスロットに増設ボードを差し込むことで、パソコンを自分好みにカスタマイズできます。例えば、ゲームや動画編集をする際に、より滑らかで美しい映像を見たい場合は「グラフィックボード」を増設します。グラフィックボードは、画像処理に特化した性能を持っているので、パソコンに搭載することで、より高画質で快適な映像体験を得られます。また、音楽や映画を臨場感あふれるサウンドで楽しみたい場合は「サウンドボード」を増設します。サウンドボードは、音質を向上させるための部品であり、よりクリアで迫力のある音を楽しむことができます。さらに、インターネットに接続するために「ネットワークカード」を増設することもあります。ネットワークカードには、有線で接続するものと無線で接続するものがあり、用途に合わせて選ぶことができます。最近ではマザーボードにネットワーク機能が最初から搭載されていることが多いですが、より高速で安定した通信環境を求める場合は、増設を検討するのも良いでしょう。このように、増設ボードには様々な種類があり、パソコンの性能や機能を拡張したい場合に役立つアイテムです。
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パソコンの性能アップ!増設カードとは?

- 増設カードとはパソコンは、そのままでも便利な機能がたくさん備わっていますが、使う人によっては「もっとこんな機能が欲しい」「ここの性能をもっと上げたい」といった要望が出てくることがあります。そのような時に活躍するのが増設カードです。増設カードは、パソコンの機能を拡張するためにマザーボードと呼ばれる主要な基板に接続する板状の部品で、拡張カードや拡張ボードとも呼ばれます。パソコン内部には、この増設カードを挿入するための拡張スロットと呼ばれる接続箇所が用意されています。増設カードを拡張スロットに差し込むことで、パソコンに様々な機能を追加したり、性能を向上させたりすることができます。例えば、画像処理を専門に行う高性能な増設カードを取り付けることで、より美しい映像でゲームを楽しんだり、専門的な画像編集ソフトをスムーズに動かせるようになります。他にも、音質を向上させるための音声処理に特化した増設カードや、ネットワーク通信を高速化するための増設カードなど、様々な種類が存在します。このように、増設カードはパソコンの性能や機能を拡張するための重要な役割を担っています。自分のパソコンの用途や目的に合わせて適切な増設カードを選ぶことで、より快適で便利なパソコン環境を実現できます。
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処理速度アップの鍵!キャッシュメモリーを解説

私たちが日々使用しているコンピューター。その内部では、CPU(中央処理装置)と呼ばれる演算処理装置が、様々な処理を高速に行うことで、複雑な計算からアプリケーションの動作までを支えています。 CPUは、処理に必要なデータを読み込みながら動作しますが、実はこのデータの読み込み速度が、コンピューター全体の処理速度に大きな影響を与えます。 CPUは、メインメモリー(主記憶装置)から必要なデータを読み込んで処理を行います。しかし、メインメモリーは容量が大きいため、データへのアクセスに時間がかかることがあります。そこで登場するのがキャッシュメモリーです。 キャッシュメモリーは、CPU内部やCPUとメインメモリーの間に配置された、アクセス速度の速い記憶装置です。使用頻度の高いデータをメインメモリーから一時的にキャッシュメモリーに保存しておくことで、CPUは必要なデータをより高速に読み込むことができるようになります。 例えるなら、たくさんの本が収納されている図書館から、必要な本を探し出す作業と、机の引き出しに頻繁に使う本を入れておく作業の違いに似ています。机の引き出しから必要な本を取り出す方が、図書館から探すよりもはるかに速く作業を終えられますよね。 このように、キャッシュメモリーは、コンピューターの処理速度向上に大きく貢献している、まさに「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。
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106キーボードってなに?

パソコンを操作する上で欠かせないものの一つに、文字を入力するためのキーボードがあります。キーボードには様々な種類が存在しますが、大きく二つに分けることができます。一つは、机の上に置いて使うパソコン、すなわちデスクトップパソコンに接続することを前提としたキーボードです。もう一つは、持ち運びを前提としたノートパソコンに組み込まれているキーボードです。 デスクトップパソコン用のキーボードは、一般的にサイズが大きく、キーの数も多いという特徴があります。これは、机の上など広い場所に置いて使うことを想定しているためです。また、キーの数が多いため、様々な機能を割り当てることができます。一方、ノートパソコン用のキーボードは、デスクトップパソコン用のキーボードと比べてサイズが小さく、キーの数も少ない傾向にあります。これは、ノートパソコンは持ち運んで使うことを前提としているため、コンパクトなサイズが求められるからです。そのため、ノートパソコン用のキーボードには、限られたスペースにキーを配置するために、様々な工夫が凝らされています。
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パソコンの心臓部!基本入出力システム「BIOS」とは?

皆さんはパソコンの電源ボタンを押すと、画面にロゴや英語が表示され、その後見慣れたOSの画面が立ち上がる様子を日常的に目にしていると思います。この、何気なく見ている起動プロセス。実は、「基本入出力システム」と呼ばれるものが裏で重要な役割を担っています。これは、英語では「Basic Input/Output System」といい、略して「BIOS(バイオス)」と呼ばれています。 BIOSは、ハードウェアとソフトウェアをつなぐ架け橋のような役割を果たしています。パソコン内部には、CPUやメモリ、ハードディスクといった様々な装置が存在しますが、これらの装置をOSがうまく制御できるように、BIOSが間に入って指示を出しているのです。例えば、OSがハードディスクからデータを読み込みたい場合、直接ハードディスクに指示を出すのではなく、BIOSを経由して指示を出すことで、OSはハードディスクの種類や接続方法を意識することなく、データを読み込むことができるのです。 このように、BIOSはパソコンが正しく動作するために欠かせない存在であり、パソコン起動時の立役者と言えるでしょう。
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懐かしの109キーボードを振り返る

- 109キーボードとは?109キーボードとは、その名の通り109個のキーを搭載したキーボードのことです。現在ではパソコン操作に欠かせない存在となったテンキーですが、このテンキーがキーボードの右側に配置された形状は、実はこの109キーボードから始まりました。1986年、日本の大手電機メーカーであったNECが発売したパーソナルコンピュータ「PC9801」シリーズに、この109キーボードが採用されたことが普及のきっかけとなりました。当時の日本のパソコン市場において、NECのPC9801シリーズは圧倒的なシェアを誇っていたため、109キーボードが搭載されたPC9801シリーズの普及と共に、自然と109キーボードが標準的なキーボードの形状として定着していったのです。それまでのキーボードは、メーカーや機種によってキーの数や配列が異なっていましたが、109キーボードの登場によって日本のパソコン市場におけるキーボードの標準化が進みました。このことは、多くの人が同じようにパソコン操作を習得できる環境を生み出すことにも繋がり、日本のパソコン普及を大きく後押ししました。現在では、ノートパソコンの普及などにより、109キーボードよりもコンパクトなキーボードが多く使われるようになりました。しかし、デスクトップパソコンを中心に、109キーボードは今もなお多くのユーザーに愛用されています。
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101キーボード:パソコン入力の基本

101キーボードとは、その名の通り101個のキーを備えたキーボードのことです。パーソナルコンピュータが広く普及し始めた1980年代後半に登場し、それまでのキーボードと比べてキーの数が増え、より多くの機能を備えるようになりました。 では、なぜ101個なのでしょうか。 この101という数字は、当時のアメリカの標準的なキーボード配列であった「ANSI配列」に基づいています。ANSI配列とは、American National Standards Institute(米国規格協会)によって規格化された配列のことで、アルファベットや数字、記号に加えて、ファンクションキーや矢印キーなどを含めて定義されていました。そして、このANSI配列が規定するキーの数が、ちょうど101個だったのです。 つまり、101キーボードの名前は、このANSI配列に由来しているのです。 101キーボードは、Windowsパソコンの普及とともに世界中に広まりました。今日では、ノートパソコンなどキーの数が異なるキーボードも増えましたが、それでも多くのキーボードの基本的な配列は、この101キーボードのものを受け継いでいます。
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コンピュータの要:一次記憶装置

コンピュータは、計算やデータの整理など、様々な作業を高速で行うことができます。これらの処理を行う上で、欠かせないのが「データ処理の場」である一次記憶装置です。 一次記憶装置は、CPUが直接データを読み書きできる場所です。CPUは、人間でいう脳にあたり、コンピュータ全体の動作を制御しています。このCPUが処理を行う際、必要なデータを一時的に記憶しておく場所が必要となります。その役割を担うのが、一次記憶装置なのです。一次記憶装置は、CPUが直接アクセスできるため、処理速度に大きく影響します。そのため、処理速度を重視するコンピュータほど、高性能な一次記憶装置が搭載されている傾向にあります。 一次記憶装置は、しばしば「メインメモリ」とも呼ばれます。これは、コンピュータ全体の処理の中核を担う重要な記憶装置であることを示しています。まさに、コンピュータにとっての作業場と言えるでしょう。