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システム終了:安全な電源オフ

計算機を安全に止めて、その後電源を落とす一連の作業を、計算機終了と言います。ただ電源のつまみを押して無理やり電源を切るのではなく、計算機終了の手順を踏むことが大切です。そうすることで、情報の紛失や計算機の故障を防ぐことができます。 計算機の頭脳である基本ソフトは、計算機終了の指示を受け取ると、動いている様々な道具をきちんと終わらせます。まだしまわれていない情報をしまうように促し、記憶装置への書き込み作業を終えてから、電源を切ります。これは、突然の電源断によって情報が壊れたり、計算機の大切な仕組みが壊れたりするのを防ぐために、とても大切なことです。 例えば、文章を書いている途中で急に電源が切れてしまうと、書いていた内容が消えてしまうかもしれません。計算機終了の手順を踏めば、基本ソフトが「情報を保存しますか?」と聞いてくれるので、作業内容を失わずに済みます。また、計算機の内側では、様々な道具が動いています。これらの道具は、記憶装置にある様々な情報を読み書きしながら仕事をしています。急に電源を切ってしまうと、これらの情報が壊れてしまい、計算機が正常に動かなくなる可能性があります。計算機終了の手順を踏むことで、基本ソフトがこれらの道具を安全に止め、情報をきちんと保存してから電源を切るため、計算機を安全に守ることができるのです。 計算機終了は、普段使っている卓上の計算機だけでなく、多くの情報を管理する大型計算機や、その他の電子機器でも大切な作業です。適切な手順で計算機を終了することで、大切な情報を守り、計算機を長く使うことができます。
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ベル研究所:通信技術革新の礎

1925年、アメリカの電話電信の大手企業であったエー・ティー・アンド・ティー社によって、ベル研究所が設立されました。この研究所は、電気通信の分野における基礎技術の研究開発を行うことを目的としていました。当時、電話は最先端の通信技術であり、その基盤となる技術の研究開発は大変重要なものでした。ベル研究所は、まさにその重要な役割を担う組織として、産業界から大きな期待を寄せられて誕生したのです。 ベル研究所は、設立当初から優秀な科学者や技術者を多数集めていました。彼らは、電話技術の向上に留まらず、電気通信全体の発展に貢献することを目指していました。電気信号を遠くまで伝えるための新たな素材の開発や、より多くの情報を効率的に送受信するための技術の研究など、様々な分野にわたる研究が行われていました。これらの研究は、後の情報通信技術の発展に大きな影響を与えることになります。 ベル研究所の設立は、単に一つの研究所が誕生したという出来事以上の意味を持っていました。それは、電気通信という新しい分野が、本格的な研究開発の段階に入ったことを象徴する出来事でした。電話という画期的な発明が世に出てからまだ日が浅い時代、通信技術の未来は未知数でした。ベル研究所は、その未来を切り開く先駆者として、通信技術の進歩を牽引していく存在となることが期待されていました。そして、その期待に応えるように、ベル研究所は数々の革新的な技術を生み出し、情報通信技術の発展に大きく貢献していくことになります。電話の改良はもちろんのこと、のちのコンピュータやインターネットの技術につながる重要な発見も、この研究所から生まれています。まさに、ベル研究所の設立は、現代の情報化社会の礎を築く重要な一歩だったと言えるでしょう。
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今は昔、単列メモリモジュール

{計算機は、様々な処理を行う際に、一時的に情報を記憶しておく場所が必要です。その記憶場所の一つがメモリであり、メモリは計算機の処理能力に直結する重要な部品です。このメモリを実際に計算機に組み込む際に用いるのが、メモリモジュールと呼ばれるものです。 メモリモジュールは、幾つものメモリ素子を小さな板に搭載したものです。この板には接続端子が設けられており、計算機内部の主回路基板(マザーボード)にあるメモリスロットと呼ばれる場所に差し込むことで、計算機に組み込むことができます。 メモリモジュールには様々な種類が存在します。まず、記憶できる情報量に違いがあり、情報量が多いほど、同時に多くの処理を行うことができます。また、情報の読み書き速度も種類によって異なり、高速なメモリモジュールほど、計算機の処理速度を向上させることができます。 さらに、メモリモジュールは対応する計算機の種類も決まっています。そのため、自分の計算機に適合するメモリモジュールを選択することが重要です。誤ったメモリモジュールを選んでしまうと、計算機に正しく認識されないばかりか、最悪の場合、計算機を故障させてしまう可能性もあります。 適切なメモリモジュールを選択することで、計算機の処理能力を最大限に引き出すことができます。例えば、画像処理や動画編集といった、多くの情報量を扱う作業を行う場合は、記憶容量が大きく、読み書き速度の速いメモリモジュールを選ぶことで、作業効率を大幅に向上させることが期待できます。
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複数処理の力:MPで性能向上

計算機で何か作業をする時、作業の手順書のようなものをプログラムと言います。このプログラムを実行するのが処理装置、つまり計算機の中心部品です。この部品のことを中央処理装置と呼ぶこともあります。複数処理とは、この処理装置を複数使って、複数のプログラムを同時に実行する技術のことです。 一つの処理装置で、複数のプログラムを少しずつ順番に実行する方法もありますが、処理装置が複数あれば、それぞれの処理装置が別々のプログラムを同時に実行できるので、全体の作業時間が大幅に短縮されます。例えば、一人でたくさんの料理を作るよりも、複数人で分担して作った方が早く終わるのと同じです。 一つの処理装置で複数のプログラムを扱う場合、実際にはごく短い時間でプログラムを切り替えながら処理しているため、見かけ上は同時に動いているように見えます。しかし、実際には一つの処理装置で順番に処理しているため、真の意味で同時ではありません。複数処理では、複数の処理装置がそれぞれ別のプログラムを同時に実行するので、処理速度の向上効果がより大きくなります。 複雑な計算や膨大な量の情報を扱う場合、一つの処理装置だけでは時間がかかってしまいます。このような場合に複数処理は特に有効です。例えば、天気予報や科学技術計算、画像や動画の編集などは、膨大な量の計算を必要とするため、複数処理技術が広く使われています。複数処理によって、今まで何日もかかっていた計算が数時間で終わるようになるなど、様々な分野で作業効率の向上が実現しています。
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コンピューター起動の鍵、MBR解説

計算機に電気を送ると、様々な準備作業を経て使える状態になります。この一連の流れの中で、まず最初に記憶装置の中の特定の場所から情報を読み込みます。この場所は主要始動記録と呼ばれ、計算機の始まりの案内人とも言える重要な部分です。主要始動記録は、計算機が滞りなく動き始めるための最初の指示書のような役割を果たしています。この指示書がないと、計算機はどの命令を読み込めば良いのか分からず、起動作業を進めることができません。 主要始動記録は、記憶装置の最前部に置かれており、限られた場所に起動に必要な情報がぎゅっと詰め込まれています。この情報は、計算機の種類や記憶装置の種類によって様々です。主要始動記録を読み込んだ後は、次にどの命令を読み込むべきかが指示されています。この指示に従って、計算機は次々と必要な命令を読み込み、使える状態へと準備を進めていきます。 例えるなら、主要始動記録は本の目次のようなものです。本を読むとき、まず目次を見てどの章から読むかを決めますよね。主要始動記録も同様に、計算機が起動するときに、どの命令を最初に読み込むべきかを指示する役割を果たします。主要始動記録のおかげで、計算機は複雑な手順を自動的にこなし、利用者が特別な操作をすることなく使える状態になるのです。この、電気を送ってから使えるようになるまでの一連の作業全体を「起動」と呼びます。主要始動記録は、この起動という作業の中でも特に重要な役割を担っているのです。
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薄型画面の仕組み:TFT液晶

少し前までは、多くの計算機は画面にブラウン管を使っていました。奥行きがあって場所を取るブラウン管とは違って、今の薄くて場所を取らない画面を実現しているのが液晶という技術です。液晶の中でも、TFT液晶は今の画面の中心的な技術となっています。薄型テレビや計算機の画面、持ち運びできる電話や板状の計算機など、身の回りの色々な機械でTFT液晶は活躍しています。 ブラウン管は電子銃から電子を飛ばし、画面に塗られた蛍光体に当てて光らせていました。そのため、画面の奥行きが必要でした。一方、TFT液晶は液晶という物質の光の通り方を電気で制御することで画面を表示します。液晶自体は光を発しないため、後ろから光を当てる必要がありますが、構造が単純なため薄型化が可能となりました。また、ブラウン管は画面の端が歪んで見えることがありましたが、液晶は平面なので歪みが少なく、どの角度から見ても鮮明な映像を楽しめます。 TFT液晶のTFTは薄膜トランジスタの略で、一つ一つの画素にトランジスタが配置されています。これにより、液晶への電圧制御が精密になり、表示の反応速度が向上しました。また、消費電力もブラウン管に比べて少なく、持ち運びできる機器での利用にも適しています。鮮やかな色彩、速い反応速度、そして少ない電力消費といったたくさんの利点を持つTFT液晶は、私たちの生活には欠かせない技術と言えるでしょう。
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シフトキー:大文字入力と記号入力の鍵

机の上にある入力装置、文字を打ち込むためのキーボードを見てみましょう。たくさんの文字が書かれたキーの中で、ひときわ大きいキーがいくつかありますね。その中に「Shift」と書かれたキーがあるはずです。これが今回お話する「シフトキー」です。「シフト」とは入れ替えるという意味で、このキーを使うと入力する文字の種類を切り替えることができます。 普段、キーボードで文字を打ち込む時、aやb、1や2など、小さな文字や数字が入力されますね。しかし、文章を書くときには、文の始まりを大文字にしたり、名前を大文字で書いたりする必要があります。そんな時、このシフトキーが役に立ちます。シフトキーを押しながら文字キーを押すと、小さな文字が大きな文字に切り替わって入力されます。例えば、「a」キーを押すと「a」と入力されますが、シフトキーを押しながら「a」キーを押すと「A」と入力されます。 また、キーボードの上をよく見ると、数字キーや文字キーには小さな記号が一緒に書かれているのが分かります。これもシフトキーを使って入力できます。シフトキーを押しながら数字キーや文字キーを押すと、キーに書かれている記号が入力されます。例えば、「1」キーには「!」が一緒に書かれていますので、シフトキーを押しながら「1」キーを押すと「!」が入力されます。 このように、シフトキーは、大文字を入力したり、記号を入力したりする時に使います。このキーをうまく使うことで、文章をスムーズに書くことができます。一見地味なキーですが、実は文字入力を支える重要な役割を担っている、なくてはならないキーなのです。
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コンピュータの心臓部、マザーボード

電子計算機を構成する上で、土台となる板、それが基盤です。この基盤は、様々な部品を繋げるための重要な役割を担っています。 基盤は、電子計算機の主要な部品を接続する中心的な役割を果たす、印刷された回路が刻まれた板です。中央処理装置(頭脳にあたる部分)、記憶装置(情報を記憶する部分)、情報を出し入れする装置など、多様な部品が基盤に接続され、互いに情報をやり取りしています。例えるなら、基盤は電子計算機という街の道路網のようなもので、各部品が滞りなく連携して動くために必要不可欠な存在です。 基盤の性能と働きは、電子計算機全体の性能に大きな影響を与えます。例えば、情報伝達速度の速い基盤は、処理速度の向上に貢献します。また、拡張用の接続口の数や種類は、将来的な機能追加の可能性を左右します。そのため、電子計算機を組み立てる際には、用途に合った基盤を選ぶことが重要です。 高性能な中央処理装置や画像処理装置を搭載していても、基盤がそれらの性能を十分に引き出せなければ、その力を発揮することができません。高性能な部品を活かすも殺すも、基盤次第と言えるでしょう。まさに、電子計算機を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。 基盤は、電子計算機の安定性にも大きく関わっています。質の高い基盤は、安定した電力供給を行い、各部品の円滑な動作を支えます。また、静電気やノイズなど外部からの影響を軽減し、故障のリスクを低減する役割も担っています。 このように、基盤は電子計算機全体の性能、安定性、拡張性を左右する重要な部品です。電子計算機を選ぶ際には、目的に合った適切な基盤を選ぶことが、快適な使用感を得るための鍵となります。
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自作パソコンとWindows:DSP版の基礎知識

部品と一緒でないと買えない特別なウィンドウズの販売方法があり、それを部品販売店版、略してDSP版といいます。自分でパソコンを組み立てる人にとって、これはとてもありがたいものです。なぜなら、通常のパッケージ版よりも値段が安く設定されていることが多いからです。 このDSP版は、街のパソコン屋さんやインターネット通販などで見つけることができます。ただし、中央演算処理装置や記憶装置、記録装置といった主要な部品と一緒に買わなければなりません。単独で買うことはできません。 DSP版が部品とセット販売されている理由は、自分でパソコンを作る市場を盛り上げるためです。自分でパソコンを組み立てる人にとって、ウィンドウズを手頃な値段で手に入れられる良い機会となっています。 DSP版は、パソコンに取り込んで使う基本となる操作体系で、例えるならパソコンの頭脳のようなものです。書類の整理や色々な道具の使い方、繋がっている機器の操作など、パソコンを動かすのに必要な機能を全部まとめて提供しています。 自分でパソコンを組み立てる時に、DSP版はとても大切な役割を果たしています。DSP版があるおかげで、多くの人が自分でパソコンを作ることができるようになり、自作パソコンが普及してきた大きな要因の一つと言えるでしょう。DSP版を買えば、作ったパソコンにウィンドウズを入れて、快適に使えるようになります。 DSP版は、自分でパソコンを作る人にとって、費用を抑えながらウィンドウズを手に入れることができる優れた方法であり、自作パソコン作りには欠かせないものとなっています。
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懐かしの記憶媒体 MOディスクを解説

- MOディスクとはMOディスクは、光磁気ディスクの略称で、1990年代から2000年代にかけて、コンピューターデータの保存によく使われていた記憶媒体です。コンパクトディスクやデジタルビデオディスクといった光ディスクとよく似た形をしていますが、情報の記録方法が異なります。MOディスクは、レーザー光と磁力の両方を用いることで、情報の読み書きを行います。MOディスクの特徴としては、情報の書き換えが可能であるという点があげられます。これは、コンパクトディスクやデジタルビデオディスクとは異なる点です。また、MOディスクは、磁気の影響を受けにくいという特性も持っています。そのため、磁石の近くに置いても、記録されている情報が消えてしまう心配がありません。MOディスクは、当時、フロッピーディスクに代わる、大容量の記憶媒体として広く普及しました。しかし、その後、より大容量で高速なUSBメモリやSDカードが登場したため、徐々に使われなくなっていきました。現在では、MOディスクは、一部の企業や官公庁で、過去のデータの保管などに使われている程度となっています。
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MO: 光と磁気の記録技術

- MOとはMOは、光磁気ディスク、またはその装置自体を指す言葉です。これは「光磁気」という言葉が表すように、光と磁気の両方の性質を巧みに利用して情報を記録する技術です。少し詳しく見ていきましょう。MOは、CDやDVDと同じようにレーザー光を使ってデータを読み取ります。しかし、書き込みに関しては、光だけでなく磁気も利用するのが大きな特徴です。 データの書き込みには、レーザー光でディスク表面の磁性体の温度を上げ、磁化しやすい状態にします。そして、その瞬間に磁気ヘッドを使って磁化の方向を変化させることで、情報を記録します。 このハイブリッドな仕組みにより、MOは、CDやDVDよりも多くの情報を記録することができました。さらに、書き換え可能という点も大きな魅力でした。当時としては画期的な大容量・高速・長期保存が可能な記録媒体として、多くのコンピュータユーザーに愛用されました。しかし、その後、より高速で大容量なハードディスクやフラッシュメモリが登場したことで、MOは次第に使われなくなっていきました。それでも、その信頼性の高さから、現在でも一部の企業や官公庁などで重要なデータの保管に利用されています。
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処理を高速化する並列処理とは?

コンピューターの処理能力は、日々進化を遂げています。その進歩を支える技術の一つに、「並列処理」があります。従来のコンピューターでは、処理装置は一つの命令を一度に一つずつ処理していました。これは、例えるなら、一人の職人が一つの製品を最初から最後まで一人で作り上げるようなものです。どんなに熟練した職人でも、一人で多くの製品を作るには時間がかかってしまいます。 一方、並列処理では、複数の処理装置が同時に異なる命令を処理します。これは、複数の職人が分担して一つの製品を作り上げるようなものです。それぞれが自分の担当部分を同時に進めることで、製品全体の完成までの時間を大幅に短縮できます。 並列処理は、画像処理や動画編集、科学技術計算など、膨大なデータの処理を必要とする分野において特に威力を発揮します。これらの分野では、処理時間が短縮されることで、より高画質、高精度の結果をより早く得ることが可能になります。 並列処理技術の進化は、コンピューターの処理能力を飛躍的に向上させ、私たちの生活をより便利で豊かなものにしています。
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縁の下の力持ち、FPU:コンピュータの計算を支える陰の立役者

- FPUとは 「FPU」とは、「Floating Point Unit」の略称で、日本語では「浮動小数点演算装置」と呼ばれています。コンピュータの世界では、数値は大きく整数と小数に分けられます。私たちが日常で使う小数は、コンピュータ内部では「浮動小数点数」と呼ばれる特殊な形式で表現されます。 FPUは、この浮動小数点数を専門に扱う演算装置です。つまり、小数を使った計算を高速に行うための専用の部品と言えるでしょう。コンピュータは、FPUを使うことで、複雑な小数計算も瞬時にこなすことができます。 例えば、ゲームの3Dグラフィックや、科学技術計算など、高い精度が求められる処理には、膨大な量の浮動小数点演算が必要です。もしFPUがなければ、これらの処理に非常に時間がかかってしまい、現実的な時間内での処理は難しくなります。 私たちが普段何気なく見ている映像や、利用している便利なサービスの裏側では、FPUが活躍しているのです。FPUは、現代のコンピュータにとって、欠かせない重要な要素の一つと言えるでしょう。
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タワー型パソコン:その特徴と種類

- タワー型パソコンとはタワー型パソコンは、机の上に置いて使うパソコンの中でも、本体が縦に長く、タワーのような形をしていることから、その名前で呼ばれています。 デスクトップパソコンの一つの形式として、オフィスや家庭など、様々な場所で使われています。このタイプの大きな特徴は、その拡張性の高さにあります。タワー型の本体は、机の下など、比較的広いスペースに置くことが多いため、後から部品を追加したり、交換したりするのが容易です。例えば、パソコンの処理速度を上げるためにメモリを増設したり、高画質の画像や動画を扱うために性能の高いグラフィックボードを追加したりすることができます。また、ハードディスクを追加して、たくさんのデータやファイルを保存することも可能です。タワー型パソコンは、様々なメーカーから販売されており、性能や機能、価格帯も多種多様です。そのため、予算や用途に合わせて、最適な一台を選ぶことができます。 例えば、事務処理など、比較的負荷の軽い作業が中心であれば、手頃な価格帯のパソコンでも十分です。 一方、動画編集やゲームなど、高い処理能力が必要な作業を行う場合は、高性能なパーツを搭載したパソコンを選ぶ必要があります。このように、タワー型パソコンは、拡張性が高く、用途に合わせて様々な構成を選ぶことができるため、多くの人々に選ばれている人気のパソコンです。
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懐かしい?FDドライブとその終焉

- FDドライブとは?FDドライブとは、1990年代のパソコンで広く使われていた、フロッピーディスクを読み書きするための装置です。フロッピーディスクは、薄い円盤状の磁気ディスクを、四角いプラスチックケースに入れた記録媒体です。FDドライブは、このフロッピーディスクに記録されたデータを読み込んだり、逆にデータを書き込んだりすることができました。フロッピーディスクは、当時のパソコンにおいて、データ保存やソフトウェアのインストールに欠かせないものでした。ファイルのやり取りをする際にも、フロッピーディスクが使われていました。USBメモリやクラウドストレージが普及していない時代には、フロッピーディスクは手軽に持ち運べる記録媒体として重宝されていました。FDドライブは、パソコン本体に内蔵されている場合と、外付けで接続する場合がありました。デスクトップパソコンでは、本体前面にFDドライブが搭載されていることが一般的でしたが、ノートパソコンなどでは、外付けのFDドライブを接続して使用することもありました。現在では、フロッピーディスクやFDドライブは、ほとんど使われなくなりました。より大容量で高速な記録媒体が登場したためです。しかし、1990年代のパソコン文化を語る上で、FDドライブは欠かせない存在と言えるでしょう。
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システムLSI:機器の頭脳を担う集積回路

- システムLSIとはシステムLSIは、電子機器の頭脳とも呼ばれ、その機器が正しく動くために無くてはならない重要な部品です。LSIは「大規模集積回路」を省略した言葉で、その名の通り、髪の毛よりも細い配線を電子回路として、小さなチップの上にぎゅっと詰め込んだものです。 システムLSIは、この優れたLSI技術を活用し、特定の機器に必要な機能を全て一つのチップに集約しています。例えば、私達が普段何気なく使っているデジタルカメラ。このカメラで写真を撮ったり、撮った写真を鮮やかに加工したりする機能は、全てシステムLSIによって制御されています。 また、携帯電話で友人と通話したり、インターネットに接続して様々な情報をやり取りしたりできるのも、システムLSIがそれぞれの機能を制御しているおかげです。このように、システムLSIは、電子機器全体が思い通りに動くように、司令塔のような役割を担っているのです。
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時代を築いた記録媒体:フロッピーディスクドライブ

- フロッピーディスクドライブとはフロッピーディスクドライブ(FDD)は、1970年代から2000年代にかけて、パソコンのデータ保存に欠かせない装置でした。まるで薄い冊子のような、フロッピーディスクと呼ばれる記録媒体に情報を記録したり、読み出したりするために使われていました。 フロッピーディスクは、カセットテープに比べて小型で扱いやすく、パソコンに直接データを読み書きできる点が画期的でした。そのため、文章作成ソフトで作った文章や、ゲームのデータなどを保存するのに広く利用されました。また、フロッピーディスクは持ち運びにも便利だったため、データの受け渡しや、ソフトウェアの配布にも活用されました。2000年代に入ると、CDやUSBメモリなど、より大容量で高速な記録媒体が登場し普及しました。それに伴い、フロッピーディスクドライブも徐々に姿を消していきました。しかし、フロッピーディスクは、パソコンの黎明期を支えた記録媒体として、現代でもその名を知られています。
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FD:懐かしの記録媒体

フロッピーディスク(FD)とは、1970年代から2000年代初頭にかけて、コンピューターデータの保存に広く利用された記録媒体です。薄い円盤状の磁気記録媒体を、四角いプラスチック製のケースに収めているのが特徴で、このケースの柔軟性から「フロッピーディスク」と名付けられました。 フロッピーディスクは、当時の主流だったハードディスクに比べて安価で小型だったため、多くのパソコンユーザーに重宝されました。また、ケースから取り出して持ち運ぶことも容易だったため、データのやり取りにも広く利用されました。 フロッピーディスクには、記録容量やサイズ、記録密度などが異なる様々な種類が存在します。代表的なものに、1.44MBのデータを記録できる3.5インチフロッピーディスクがあります。この種類のフロッピーディスクは、1990年代から2000年代初頭のパソコンで標準的に搭載されていました。 しかし、フロッピーディスクは、記録容量が小さく、衝撃や磁気に弱いという欠点がありました。そのため、CD-RやUSBメモリなどの大容量で取り扱いの容易な記録媒体が登場すると、急速に姿を消していきました。 現在では、フロッピーディスクはほとんど使われていませんが、その独特の形状と、一時代を築いた記録媒体としての歴史から、懐かしさを感じる人も多いでしょう。
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CISC:複雑な命令でコンピュータを動かす技術

- CISCとはCISCは、「複合命令セットコンピュータ」を意味する「Complex Instruction Set Computer」の略称であり、コンピュータの中核を担うマイクロプロセッサの設計思想の一つです。 CISCは、一つの命令に複数の処理を組み込むことで、複雑な命令を一度に実行できる設計となっています。 例えば、データの移動、計算、結果の記憶といった一連の処理を、たった一つの命令でまとめて実行できます。 これにより、プログラム全体に含まれる命令の数を減らし、処理を効率化することを目指しています。 しかし、命令の複雑化は、マイクロプロセッサの設計や製造を複雑にする側面も持ち合わせています。 また、全ての命令が常に複雑な処理を必要とするわけではなく、状況によっては、より単純な命令を組み合わせた方が効率的な場合もあります。 対照的に、RISCと呼ばれる設計思想は、命令を単純化することで、高速な処理を実現することを目指しています。 RISCは「縮小命令セットコンピュータ」を意味する「Reduced Instruction Set Computer」の略称です。 CISCとRISCは、それぞれ異なる特徴を持つ設計思想であり、どちらが優れているとは一概には言えません。状況や用途に応じて、適切な設計思想が選択されます。
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紫外線消去型メモリ:データの書き換えを可能にする仕組み

- 紫外線消去型メモリとは紫外線消去型メモリは、UV-EPROMとも呼ばれ、電気を用いて情報を書き込み、紫外線を当てることで情報を消去できる半導体メモリの一種です。情報を記憶する仕組みを持つことから、ROM(読み出し専用メモリ)と似た性質を持つものの、紫外線を利用して情報を消去し、再び書き込むことができる点が大きな特徴です。このメモリは、情報を記憶する素子として、フローティングゲートと呼ばれる構造を持つトランジスタを使用しています。フローティングゲートに電子を蓄えることで情報を記録しますが、ここに紫外線を照射すると、蓄えられた電子が放出され、情報が消去される仕組みです。紫外線消去型メモリは、一度書き込んだ情報は電源を切っても保持されるため、主にコンピュータや電子機器のBIOSやファームウェアなど、比較的変更頻度の低い情報を記憶するために利用されてきました。しかし、情報の消去には専用の紫外線照射装置が必要となることや、消去に時間がかかること、さらに近年は電気的に情報を書き換えられるフラッシュメモリが普及したことから、現在ではあまり使用されていません。
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パソコンの頭脳を冷やす!CPUクーラーの重要性

パソコンの性能を左右する重要な部品、それがCPUです。人間で例えるなら脳に当たる部分であり、パソコン全体に指示を出す司令塔の役割を担っています。データの処理や計算など、パソコンが行うあらゆる動作はこのCPUが行っています。 CPUは、高性能になればなるほど、より多くの熱を発生させるという特徴があります。これは、CPU内部で膨大な量のトランジスタが高速で動作しているためです。トランジスタが switching する際に、わずかながら電気抵抗が発生し、その抵抗が熱へと変わるのです。 CPUの温度が上昇しすぎると、動作が不安定になったり、最悪の場合、故障してしまう可能性があります。そのため、パソコン内部にはCPUを冷却するための装置であるCPUクーラーが搭載されています。CPUクーラーは、CPUから発生する熱を効率的に逃がすことで、CPUの温度を適切な範囲に保つ役割を担っています。
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プログラムファンクションキーを使いこなそう

- プログラムファンクションキーとはプログラムファンクションキーとは、パソコンなどで使用するアプリケーションソフトの操作を補助するために用意された、キーボードの上部に配置されたキーのことです。「F1」「F2」のように「F」と数字が組み合わさって表示されていることから、ファンクションキーと呼ぶことも多くあります。これらのキーは、単独で特定の機能を実行することは少なく、基本的には、使用しているアプリケーションソフトと組み合わせて動作するように設計されています。そのため、同じプログラムファンクションキーであっても、使用しているアプリケーションソフトによって、その機能が異なる場合があり注意が必要です。例えば、「F1」キーは、多くのアプリケーションソフトにおいて、ヘルプ機能を呼び出すために割り当てられています。何か操作で困ったときに「F1」キーを押すと、そのアプリケーションソフトのヘルプ画面が表示され、操作方法などを調べることができます。また、「F5」キーは、Webブラウザや表計算ソフトなどで、画面の更新や再読み込みを行うために使用されることが多いです。このように、プログラムファンクションキーは、アプリケーションソフトの操作を効率的に行うための便利な機能を提供しています。日頃から、使用頻度の高いアプリケーションソフトで、どのような機能が割り当てられているかを確認しておくことで、より快適にパソコン操作を行うことができるでしょう。
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パソコン作業を効率化!Fキーを使いこなそう

- Fキーとは?キーボードの上部、数字キーの上あたりに横一列に並んでいる「F1」「F2」…「F12」といったキーを総称して「Fキー」と呼びます。これらのキーは「ファンクションキー」とも呼ばれ、決められた動作を実行するショートカットキーとしてパソコン操作を効率化するために使用されます。Fキー単独で役割が割り当てられている場合もあれば、「Shiftキー」や「Ctrlキー」「Altキー」などと組み合わせて使うことで、さらに多くの機能を使うことができるものもあります。例えば、「F1キー」は多くのアプリケーションでヘルプを表示する機能が割り当てられており、操作に迷った際にすぐに情報を確認することができます。また、「F5キー」はWebブラウザや表計算ソフトなどで、ページや画面の更新、再読み込みに用いられるなど、使用頻度の高いショートカットキーとなっています。これらの基本的な機能は多くのソフトウェアで共通していますが、ソフトウェアによっては独自の機能が割り当てられていることもあります。例えば、文書作成ソフトでは「F7キー」でスペルチェックができたり、プレゼンテーションソフトでは「F5キー」でスライドショーを開始できたりします。このように、Fキーは様々な機能を担うことができる便利なキーなので、是非使いこなせるようにしておきましょう。
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外付けHDD:データ保存の強い味方

- 外付けHDDとは外付けHDDとは、パソコン本体とは別に外に置いて使用する記憶装置の一つです。 デジタルデータは、パソコン本体の頭脳に当たるCPUで処理されますが、処理が終わったデータや、処理を待つデータは、記憶装置に保管されます。この記憶装置の一つがHDD(ハードディスクドライブ)です。外付けHDDは、このHDDをパソコンの外に接続して使用できるようにしたものです。接続は主にUSBケーブルやThunderboltケーブルを用います。最近普及しているUSBメモリと仕組みは似ていますが、外付けHDDはUSBメモリと比べて、より多くのデータを保存できるという特徴があります。そのため、写真や動画、音楽ファイルなど、容量の大きいデータを保存しておくのに適しています。例えば、スマートフォンで撮影した写真や動画を保存する場合、保存できるデータ量に限りがあるため、容量がいっぱいになると保存できなくなってしまいます。 しかし、外付けHDDがあれば、スマートフォンで撮影した写真や動画を外付けHDDに移動させることで、スマートフォンの容量不足を解消できます。 また、パソコンのデータを外付けHDDに保存すれば、パソコンの動作を軽くしたり、万が一パソコンが故障した場合でも、データの損失を防ぐことができます。