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Webページ表示を高速化するgzip圧縮

gzip圧縮とは、ウェブサイトの表示速度を改善するための技術です。ウェブサイトのデータ量を減らすことで、ユーザーのブラウザに情報をより速く届けることができます。 ウェブサイトは、HTML、CSS、JavaScriptといった文章データで構成されています。gzip圧縮は、これらの文章データを効率的に圧縮するアルゴリズムです。gzipはデータを圧縮するだけでなく、解凍するのも得意としています。そのため、ウェブサイトを表示する際に、ブラウザはgzip圧縮されたデータを素早く解凍し、表示することができます。 gzip圧縮は、特に文章データの圧縮に優れており、ウェブサイトのデータ量を大幅に削減できます。その結果、ウェブサイトの表示速度が向上し、ユーザー体験の改善に繋がります。また、データ転送量が減ることで、サーバーの負荷軽減や通信コストの削減といったメリットもあります。
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負荷分散で快適なネット環境を

- 負荷分散とはインターネット上で誰もが快適にウェブサイトやアプリケーションを利用できるためには、アクセスが集中した際に特定のサーバーに負担が偏り過ぎないようにする仕組みが必要不可欠です。これを「負荷分散」と呼びます。負荷分散とは、複数のサーバーやネットワーク機器を連携させ、ウェブサイトやアプリケーションへのアクセスを分散させる技術のことです。例えるなら、たくさんの人が押し寄せるイベント会場で、来場者を複数の入り口に誘導して混雑を緩和するようなイメージです。もし負荷分散がなかった場合、アクセスが集中すると特定のサーバーに負荷が集中し、処理速度の低下や最悪の場合はシステムダウンを引き起こす可能性があります。これは、利用者にとってウェブサイトの表示が遅くなったり、アプリケーションが利用できなくなったりするなど、大きな不便をもたらします。負荷分散を導入することで、アクセスを複数のサーバーに分散できるため、特定のサーバーへの負担を軽減し、システム全体の処理能力を高めることができます。その結果、安定したパフォーマンスを維持し、多くの人が快適にサービスを利用できる環境が実現できます。現代のインターネットサービスにおいて、負荷分散は欠かせない技術と言えるでしょう。
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P2Pソフトとは?

インターネットが普及したおかげで、今では簡単に情報をやり取りできるようになりました。その中でも、音楽や動画などの大きなファイルを送受信する方法として、P2Pソフトが開発されました。 従来のクライアント・サーバー方式では、情報を送受信する際にサーバーと呼ばれる中継地点を経由する必要がありました。しかし、P2Pソフトはサーバーを経由せずに、コンピュータ同士が直接接続してファイルを送受信するため、高速で効率的にデータを送受信することができるようになったのです。 この技術は、従来の方式に比べて、サーバーに負荷がかからないため、多くのユーザーが同時にアクセスしても速度が遅くなりにくいというメリットもあります。また、サーバーを介さないことで、運営者による情報管理や制限を受けずに、自由に情報を共有できるという点も画期的でした。 しかし、その反面、著作権保護の観点からは、違法にアップロードされたファイルが容易に共有されてしまうという問題点も指摘されています。さらに、セキュリティ面でも、悪意のあるファイルが紛れ込んでいる可能性もあり、利用には注意が必要です。 このように、P2Pソフトは利便性の高さがある一方で、いくつかの課題も抱えています。今後、技術革新や法整備が進み、より安全で快適なファイル共有の仕方が確立されることが期待されます。
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P2P:新しいネットワークの可能性

- P2Pとは「P2P」とは、「Peer-to-Peer」の略称で、日本語では「ピアツーピア」と表現します。これは、従来の「クライアント・サーバ型」と呼ばれるネットワーク構造とは異なる仕組みです。クライアント・サーバ型では、情報やサービスを提供する「サーバ」と、それを利用する「クライアント」というように、役割が明確に分けられています。一方、P2Pでは、それぞれの端末が対等な立場で接続され、互いにデータを送受信したり、処理を行ったりします。つまり、特定の端末が「サーバ」や「クライアント」といった固定的な役割を持つのではなく、全ての端末が対等な「ピア」として機能するのです。従来の集中型ネットワークでは、全ての情報や処理が特定のサーバに集中するため、サーバに障害が発生すると、システム全体が利用できなくなる可能性がありました。また、情報が特定の場所に集中することで、セキュリティ上のリスクも高まりました。P2Pは、このような集中型ネットワークが抱える課題を解決する可能性を秘めた技術として期待されています。P2Pでは、データや処理が複数の端末に分散されるため、一部の端末に障害が発生しても、他の端末で処理を継続できる可能性があります。また、情報が分散されることで、セキュリティリスクを低減できる可能性もあります。これらの特徴から、P2Pはファイル共有ソフトや仮想通貨など、様々な分野で活用が進んでいます。
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進化するテレビの世界:地上波デジタルテレビジョン放送とは

- 地上波デジタルテレビジョン放送の概要かつて、日本のテレビ放送は電波を使って映像や音声を届けるアナログ方式が主流でした。しかし、技術の進歩に伴い、より鮮明な映像やクリアな音声、そして多くの情報を視聴者に届けることができるデジタル方式が開発されました。地上波デジタルテレビジョン放送は、このデジタル技術を用いて電波でテレビ番組を届ける、新しい放送方式です。地上波デジタルテレビジョン放送は、一般的に「地上デジタルテレビ放送」や「地デジ」と呼ばれています。しかし、これらの呼び方はあくまで通称であり、正式な名称は「地上波デジタルテレビジョン放送」です。2011年7月24日、日本のアナログテレビ放送は長い歴史に幕を下ろし、地上波デジタルテレビジョン放送への移行が完了しました。これにより、日本全国で高画質・高音質のテレビ番組が楽しめるようになりました。また、データ放送や双方向サービスなど、デジタル放送ならではの新しい機能も利用できるようになり、視聴者のテレビ視聴体験は大きく進化しました。
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LAN:身近なネットワークを支える技術

- LANとはLANは「ローカルエリアネットワーク」の略称で、限られた範囲内のコンピュータや周辺機器を相互に接続するネットワークシステムです。例えば、家庭内や会社の一つの事務所など、比較的狭い範囲を指します。LANを構築することで、複数の機器間でデータのやり取りが可能になります。これは、それぞれの機器をLANケーブルで物理的に接続するか、Wi-Fiなどの無線技術を用いることで実現されます。LANの大きなメリットは、接続された機器間で様々な資源を共有できる点にあります。例えば、プリンタをLANに接続すれば、ネットワーク上のどのコンピュータからも印刷が可能になります。他にも、ファイルの共有やインターネット接続の共有なども容易に行えます。このように、LANは現代のオフィスや家庭において、なくてはならない情報基盤となっています。インターネットへの接続手段としても重要な役割を担っており、LANの構築は、快適なネットワーク環境を実現する上で欠かせない要素と言えるでしょう。
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ローカルアドレスとは?~基礎から分かりやすく解説~

- ローカルアドレスとは ローカルアドレスとは、限られた範囲のネットワーク内で、それぞれの機器を識別するための住所のようなものです。例えば、自宅や会社にあるパソコンやスマートフォン、プリンターなどに割り振られています。 インターネット上の広大な世界では、世界中のあらゆる機器がそれぞれ異なるグローバルアドレスという住所を持っています。これは、手紙の宛先が世界中で重複しないように管理されているのと同じです。 一方、ローカルアドレスは、自宅や会社など、閉じたネットワーク内だけで通用する住所です。そのため、インターネットに接続する際には、ローカルアドレスをグローバルアドレスに変換する必要があります。この役割を担うのが、ルーターと呼ばれる機器です。 ローカルアドレスは、「プライベートアドレス」とも呼ばれます。これは、インターネット上から直接アクセスできない、プライベートなネットワーク内で使用されるためです。このように、ローカルアドレスは、限られた範囲内でのみ使用される、いわば家の住所のようなものと言えるでしょう。
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ローカルIPアドレスとは?

- ローカルIPアドレスの概要ローカルIPアドレスとは、家庭やオフィスなどの限られたネットワーク内だけで使われる、固有の住所のようなものです。それぞれの機器はこの住所を使って、ネットワーク内の他の機器と情報をやり取りします。インターネット上のホームページを見たり、遠くの人とデータのやり取りをしたりする際には、世界中で一つしかないグローバルIPアドレスが使われます。これは、世界中のあらゆる機器と正しく通信を行うために必要な、いわば世界共通の住所です。ローカルIPアドレスは、このグローバルIPアドレスとは異なり、それぞれのネットワーク内だけで有効な住所です。そのため、異なるネットワーク内であれば、同じローカルIPアドレスが使われている場合もあります。例えば、自宅と会社に同じ「192.168.1.10」というローカルIPアドレスを持った機器があったとしても、それぞれのネットワーク内だけで通信が行われるため、問題なく動作します。このように、ローカルIPアドレスは、限られた範囲内でのみ使われるため、グローバルIPアドレスのように世界中で一意である必要はありません。
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身近な存在、ローカル:その意味と活用

- ローカルとは「ローカル」は、コンピュータの分野で使われる言葉で、ネットワークを通さずに、直接操作できる機器やシステム、またはその動作環境を指します。身近な例としては、今まさにあなたが触れているパソコンやスマートフォン、そしてその中で動いているアプリなどが「ローカル環境」として認識されます。「ローカル」は、遠く離れた場所にあるサーバーなどを利用する「リモート」と対比になる概念です。 例えば、インターネット上のウェブサイトを閲覧する場合は、あなたの端末(ローカル)から、そのウェブサイトのデータが置かれているサーバー(リモート)にアクセスして情報を得ています。ローカル環境で作業を行う場合、処理速度が速く、オフラインでも作業が可能な点がメリットとして挙げられます。 反対に、リモート環境で作業を行う場合は、場所を選ばずにアクセスできることや、大容量のデータを保存できるなどのメリットがあります。このように、「ローカル」と「リモート」はそれぞれ異なる特徴を持つため、状況に応じて使い分けることが重要になります。
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イントラネット:組織内情報共有の鍵

- イントラネットとはイントラネットとは、特定の企業や組織といった限られた範囲内だけで情報共有を行うためのネットワークシステムのことです。社内ネットワーク、イントラネットサイトなどと呼ばれることもあります。インターネットと同じようにホームページを閲覧したり、電子メールを送受信したり、ファイルを共有したりできますが、外部からのアクセスは厳重に遮断されているため、機密性の高い情報も安心してやり取りできます。イントラネットは、インターネットと同じTCP/IPという通信規約を基盤に構築されています。そのため、インターネットで広く使われている技術やソフトウェアを活用できるというメリットがあります。例えば、インターネットで公開されているホームページ作成ソフトを使って、簡単に社内向けのホームページを作成できます。イントラネットを導入する主な目的は、組織内の情報共有をスムーズにすることです。情報を一元的に管理し、必要なときに誰でも簡単にアクセスできるようにすることで、業務の効率化や意思決定の迅速化を図れます。また、従業員間のコミュニケーションを活性化させる効果も期待できます。イントラネットは、企業や組織の規模を問わず、さまざまな分野で導入が進んでいます。近年では、セキュリティの強化やテレワークの普及に伴い、その重要性がますます高まっています。
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現代社会に欠かせない、無線LANの世界

- 無線LANとは無線LANとは、電波を用いて、パソコンやスマートフォン、プリンターなどをネットワークに接続する技術です。従来のLANケーブルを用いた接続方法とは異なり、ケーブルによる物理的な接続が不要となるため、場所を選ばずにネットワークに接続できるという利点があります。この手軽さから、家庭やオフィス、公共施設など、様々な場所で広く利用されています。無線LANの仕組みは、無線LANルーターと呼ばれる機器を中心として構築されます。無線LANルーターは、インターネット回線と接続し、電波を飛ばすことで、周辺の機器と無線で通信を行う役割を担います。パソコンやスマートフォンなどの機器は、この電波を受信することで、インターネットに接続したり、他の機器とデータのやり取りを行ったりすることが可能になります。無線LANには、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axといった規格が存在し、それぞれ通信速度や通信可能な距離、周波数帯などが異なります。近年普及が進んでいる11acや11axといった規格では、従来の規格と比べて高速な通信が可能となっており、動画視聴やオンラインゲームなど、大容量データの送受信が必要な用途でも快適に利用できます。無線LANは、利便性の高さの一方で、セキュリティ面には注意が必要です。悪意のある第三者に不正アクセスされるリスクを軽減するために、無線LANルーターにパスワードを設定したり、セキュリティソフトを導入したりするなど、適切なセキュリティ対策を講じることが重要となります。
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インテリジェントハブ:ネットワークの頭脳

複数のコンピューターや周辺機器を繋ぎ、情報をやり取りするコンピューターネットワーク。 そのネットワークにおいて中心的な役割を担うのが「ハブ」です。 家庭やオフィスなど、様々な場所で目にしますが、一体どのような働きをしているのでしょうか。 ハブは、複数の機器を接続し、データのやり取りを仲介する役割を担っています。 例えば、AさんがBさんにデータを送信する場合、ハブを経由してデータが届けられます。 このように、ハブはネットワーク上でのデータの流れを制御し、円滑な通信を可能にしています。 ハブには、従来から使われているものに加え、「インテリジェントハブ」と呼ばれる高機能なタイプも登場しています。 インテリジェントハブは、従来のハブではできなかった、データの送受信を最適化する機能や、ネットワークの障害箇所を特定する機能などを備えています。 これにより、より安全で効率的なネットワークの構築が可能になります。 このように、ハブはネットワークにとって必要不可欠な存在です。 家庭やオフィスにネットワークを構築する際は、ハブの役割を理解し、適切なものを選ぶことが大切です。
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クライアント:ネットワークの立役者

- クライアントとは「クライアント」は、コンピューターのネットワークにおいて、サービスを提供する側である「サーバー」に対して処理を依頼し、その結果を受け取る役割を担うコンピューターやソフトウェアのことです。例えば、私たちが普段何気なく利用しているインターネットで、ウェブサイトを閲覧する場合を考えてみましょう。私たちがウェブサイトを見ている時、実は裏側では「ウェブブラウザ」というソフトウェアが「ウェブサーバー」というコンピューターに対して、ウェブサイトのデータを表示するための情報を要求しています。この時、情報を要求するウェブブラウザが「クライアント」として、要求に応えてウェブサイトのデータを提供するウェブサーバーが「サーバー」として機能しているのです。このように、クライアントはネットワークを通じて、サーバーが提供する様々なサービスやデータを利用する役割を担っています。インターネット以外にも、社内ネットワーク上のプリンターで印刷する場合や、ファイルサーバーに保存されているファイルを開く場合など、普段私たちが利用している様々な場面で、クライアントとサーバーによる処理のやり取りが行われています。クライアントとサーバーの関係は、レストランの客と店員の関係に似ています。客が注文をするのが「クライアント」、注文を受けて料理を提供するのが「サーバー」というわけです。クライアントはサーバーに対して様々な要求を行い、サーバーはそれらの要求に対して適切な処理を行い結果を返します。このように、クライアントとサーバーは互いに協力し合うことで、様々な処理を実現しているのです。
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PLCモデム: コンセントで繋がるネットワーク構築

- 家庭内ネットワークを簡単に構築インターネットの普及に伴い、家庭でも複数のパソコンやスマートフォン、ゲーム機などをネットワークに接続して楽しむことが当たり前になってきました。しかし、部屋数が多かったり、家の構造によっては無線LANルーターの電波が届きにくい場所も少なくありません。そこで便利なのがPLCモデムです。PLCモデムは、Power Line Communicationの略で、電力線通信モデムとも呼ばれます。この技術を使えば、家庭内の電気配線を利用してデータ通信を行うことができます。つまり、LANケーブルを新たに配線することなく、コンセントにPLCモデムを差し込むだけで、ネットワーク接続が可能になるのです。PLCモデムは、無線LANルーターと組み合わせて使用します。まず、無線LANルーターとモデムをLANケーブルで接続します。次に、インターネットに接続したい機器の近くにPLCモデムを設置し、コンセントに差し込みます。これだけで、簡単にネットワーク接続が完了します。PLCモデムは、無線LANルーターの電波が届きにくい場所でも、安定した高速なインターネット接続を提供します。また、LANケーブルを配線する必要がないため、部屋の美観を損なうこともありません。さらに、無線LANに比べてセキュリティ面でも優れているというメリットもあります。PLCモデムは、家庭内ネットワークを簡単に構築したい方にとって、非常に便利なアイテムと言えるでしょう。
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WWW: 世界をつなぐ情報網

- WWWとは WWWとは、ワールド・ワイド・ウェブの略称で、インターネット上で世界中に散らばる情報を、誰でも簡単に共有できるようにしたシステムです。 インターネットは、世界中のコンピュータを繋ぐ巨大なネットワークですが、WWWは、そのネットワーク上で情報を共有するための仕組みを提供します。 WWWでは、情報が保存されている場所を示す住所のようなものが存在し、これをURLと呼びます。 私たちが普段利用するウェブサイトは、すべて固有のURLを持っています。 そして、WWWでは、情報を表示するための専用のソフトウェアを用いることで、世界中の情報にアクセスすることができます。 このソフトウェアをウェブブラウザと呼び、Google ChromeやSafari、Firefoxなどが代表的なものです。 ウェブブラウザにURLを入力することで、そのURLに紐づいたウェブサイトが表示され、情報を得ることができます。 このように、WWWはURLとウェブブラウザを用いることで、世界中の情報へのアクセスを容易にする画期的なシステムと言えます。
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インターネット生活の立役者:プロバイダとは?

私たちは毎日、ウェブサイトを見たり、メールを送ったり、動画を見たりと、ごく当たり前にインターネットを使っています。しかし、どのようにしてインターネットに接続されているのか、考えたことはあるでしょうか?実は、その陰には「インターネットプロバイダ」、略して「プロバイダ」という存在がいます。 プロバイダは、私たちがインターネットに接続するための入り口を提供してくれる会社です。たとえば、自宅でインターネットを使う場合、プロバイダと契約して回線を引く必要があります。この回線を通じて、私たちは世界中のコンピュータと情報をやり取りできるようになるのです。 プロバイダは、インターネット接続の提供以外にも、さまざまなサービスを提供しています。例えば、メールアドレスの提供や、セキュリティ対策ソフトの提供などです。これらのサービスは、プロバイダによって異なってきますので、自分に合ったサービスを提供しているプロバイダを選ぶことが大切です。 このように、プロバイダは、私たちがインターネットを使う上で欠かせない存在です。普段は意識することが少ないかもしれませんが、プロバイダのおかげで私たちは快適なインターネットライフを送ることができているのです。
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インターネットの基盤技術:IPとは?

今日では、生活のあらゆる場面でインターネットが欠かせないものとなっています。仕事、買い物、娯楽、友人との連絡など、インターネットなしの生活は想像もつきません。しかし、私たちが何気なくインターネットを利用する裏側では、目には見えない膨大な量のデータが世界中を飛び交い、複雑なやり取りが行われています。 この膨大なデータのやり取りをスムーズかつ正確に行うために、様々なルールや規格が定められています。その中でも、インターネットの基盤技術と言える重要な役割を担っているのが「インターネットプロトコル」、略してIPです。 インターネット上にある、ウェブサイトやメールサーバー、コンピューターなどは、すべて固有のIPアドレスと呼ばれる番号を持っています。このIPアドレスは、インターネット上でデータをやり取りする際の宛先を示す、いわば住所のようなものです。 私たちがウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりする際、データはこのIPアドレスを頼りに、コンピューターやサーバー間を正確に転送されていきます。もし、このIPアドレスが存在せず、データの行き先が分からなければ、インターネットは正しく機能しません。まさに、IPはインターネットを支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。
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W-CDMA:第三世代携帯電話の立役者

第三世代携帯電話、いわゆる3G携帯電話が登場した時代には、W-CDMAと呼ばれる通信方式が主に用いられていました。この通信方式は、それまでの第二世代携帯電話と比較して、より速いスピードでデータのやり取りを可能にするという画期的なものでした。 この高速データ通信の実現により、動画を見たり、音楽をダウンロードしたりといった、従来は難しかったリッチコンテンツと呼ばれるサービスを、携帯電話で楽しめるようになりました。 このように、携帯電話は、これまでのように音声通話やメールの送受信といった限られた用途だけでなく、様々なサービスを利用できる情報端末へと進化を遂げました。そして、第三世代携帯電話の登場は、携帯電話の用途を大きく広げ、私たちの生活を一変させるほどの大きな転換点となったのです。
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家庭内ネットワークを支えるPLCとは?

- PLCの概要PLCとは、電力線搬送通信(Power Line Communication)の略称で、家庭やオフィスなどに張り巡らされている電気線を使ってデータ通信を行う技術です。この技術を使えば、新たに線を引く工事をすることなく、現在使っている電気のコンセントをネットワークに繋がる場所として使うことができます。PLCは、電気信号に変換したデータを、電気線に重畳させて送信し、受信側でデータを取り出して利用します。イメージとしては、ラジオ放送と似ており、電気線を共通の通信路としてデータを送受信しています。PLCを利用するメリットは、なんといっても配線工事が不要という点です。インターネット回線を引く際に、モデムから部屋までLANケーブルを配線する手間や費用を省くことができます。また、無線LANのように電波状況に左右されにくいため、安定した通信品質を得られるという利点もあります。ただし、PLCは電気製品が発するノイズの影響を受けやすく、通信速度が低下する場合があります。また、建物の配線状況によっては利用できない場合もあるため注意が必要です。最近では、高速通信が可能なPLC規格も登場しており、将来的には、家庭内ネットワークの中核を担う技術として期待されています。
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インターネットVPNとは?仕組みと利点を解説

- インターネットVPNの概要インターネットVPNとは、インターネット回線をまるで専用回線のように使えるようにする技術やサービスのことです。インターネットは、世界中の人々がアクセスできるオープンなネットワークであるがゆえに、セキュリティ面での不安が常に付きまといます。インターネットVPNを利用すると、仮想的な専用回線を構築することができます。この仮想的な専用回線は、あたかもトンネルのようなもので、そのトンネル内を通るデータは暗号化されます。たとえ第三者がデータを盗み見ようとしても、暗号化されているため解読できず、情報漏洩を防ぐことができます。この技術は、企業が支店や外出中の従業員と安全にデータ共有する際に特に役立ちます。また、近年では、公共のWi-Fiを利用する際のセキュリティ対策としても注目されています。公共のWi-Fiは利便性が高い反面、セキュリティの脆弱性が指摘されており、悪意のある第三者に通信内容を盗聴される危険性があります。しかし、インターネットVPNを使えば、暗号化された安全な通信経路を確保できるため、安心してインターネットを利用できます。このように、インターネットVPNは、インターネットにおけるセキュリティを向上させるための重要な技術として、幅広く活用されています。
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インターネットFAX:その仕組みと利点

- インターネットFAXとはインターネットFAXとは、従来のFAX機を使用せずに、インターネット回線を介してFAXの送受信を行うことができるシステムです。従来のFAXのように紙に印刷したり、専用の回線を用意したりする必要がなく、インターネットに接続できる環境であれば、パソコンやスマートフォンからFAXを送受信できます。インターネットFAXの最大のメリットは、通信コストを大幅に削減できることです。従来のFAXは電話回線を利用するため、通信距離が長くなると料金が高額になる傾向がありました。一方、インターネットFAXはインターネット回線を利用するため、距離に関係なく定額料金で利用できます。また、紙やインク、FAX機の維持費なども不要になるため、コスト削減効果は非常に大きいです。さらに、インターネットFAXは、従来のFAXに比べて利便性も高くなっています。外出先でもFAXの送受信が可能ですし、受信したFAXはデータとして保存できるため、紙の保管スペースも必要ありません。また、一度に複数の宛先にFAXを送信する機能や、FAXの内容をメールで通知する機能など、便利な機能も充実しています。このように、インターネットFAXは、コスト削減と利便性の向上を実現する画期的なシステムと言えるでしょう。
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ダウンロード:インターネット上の情報を入手

ダウンロードとは、インターネットなどのネットワークを通じて、遠くにあるコンピュータ(サーバーと呼ばれます)から、自分のコンピュータにファイルやデータを取り込む操作のことを指します。 例えるなら、インターネット上に広がる情報は、まるで図書館にある様々な資料のようなものです。そして、ダウンロードは、その中から必要な資料を選んで、自分のコンピュータというカバンの中に持ち帰ることに似ています。 私たちが日々利用しているウェブサイト、音楽、動画なども、すべてダウンロードによって手元で見たり聴いたりできるようになっているのです。ウェブサイトを見るためには、文章や画像、動画などのデータがウェブサイトのサーバーから、私たちのコンピュータにダウンロードされています。音楽を聴くときも、音楽データがダウンロードされ、動画を見るときも、動画データがダウンロードされています。 このように、ダウンロードはインターネットを介して様々な情報をやり取りするために、なくてはならない技術となっています。
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一時代を築いたPHSとは?

- PHSの概要PHSは「Personal Handy-phone System」の略で、1995年に日本でサービスが始まった移動体通信システムです。 携帯電話とよく似ていますが、PHSは基地局の設備や通信の仕組みが簡略化されているため、「簡易型携帯電話」として普及しました。PHSは、手軽に利用できることを目指して開発されました。そのため、従来の携帯電話に比べて、通話料金が安く設定されていたことや、端末価格が低価格だったことが特徴として挙げられます。また、PHSは電波の届きにくい屋内でも繋がりやすいように設計されており、家庭やオフィスなどで手軽に利用できる通信手段として人気を集めました。しかし、携帯電話の技術革新やサービスの充実が進み、PHSは次第にその存在感を薄めていきます。携帯電話との競争が激化する中で、PHS事業者の多くは事業を縮小したり、他の通信事業者へ統合されたりしていきました。PHSは携帯電話とは異なる通信方式を採用しているため、法律上も異なる扱いを受けています。そのため、PHS専用の周波数帯が割り当てられていたり、電気通信事業法における規制が一部異なっていたりします。
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ネットワーク診断の必需品:ping

- pingとはpingとは、ネットワークに接続されている機器が、他の機器と正しく通信できるかを確認するためのコマンドです。インターネットを利用する上で、ウェブサイトが表示されない、オンラインゲームに接続できないといった問題に遭遇することがあります。このような時、pingコマンドを使うことで問題の原因がネットワークにあるのか、それともウェブサイトやゲームサーバーなど、ネットワーク以外の場所にあるのかを特定する手がかりになります。pingコマンドを実行すると、対象の機器に対して「ICMPエコー要求」と呼ばれる信号が送信されます。これは「もしもし」と呼びかけるようなもので、この信号を受け取った機器は、応答として「ICMPエコー応答」を返送します。pingコマンドでは、この応答が返ってくるまでの時間や、応答が返ってきた割合などを確認することができます。もし応答時間が非常に長かったり、応答が全く返ってこなかった場合は、ネットワークのどこかで問題が発生している可能性があります。これはネットワーク機器の故障や回線の混雑などが考えられます。逆に、応答時間が短く、問題なく応答が返ってくる場合は、ネットワーク接続には問題がなく、ウェブサイトやゲームサーバーなど、ネットワーク以外の場所で問題が発生していると考えられます。このようにpingコマンドは、ネットワークの接続状態を簡単に確認できる便利なツールです。インターネットに接続できない、ウェブサイトが表示されないといった問題が発生した場合には、まずpingコマンドを試してみると良いでしょう。