
ソフトウェアモデム:低価格化の立役者
ソフトウェアモデムとは
インターネットに接続するために必要な機器の一つに、モデムがあります。モデムは、コンピュータが扱うデジタル信号と、電話回線などのアナログ信号を変換する役割を担っています。従来のモデムは、この変換処理を行うための専用の電子回路が組み込まれた、独立した機器として提供されていました。
しかし、技術の進歩により、従来はハードウェアで行っていたモデムの機能を、ソフトウェアで実現することが可能になりました。これが、ソフトウェアモデムと呼ばれるものです。ソフトウェアモデムは、専用のハードウェアを必要とせず、コンピュータにソフトウェアをインストールするだけで、モデムとしての機能を実現します。
従来のモデムに比べて、安価に入手できることや、持ち運びが容易であることなどが、ソフトウェアモデムのメリットとして挙げられます。また、ソフトウェアであるため、機能の追加や性能の向上が容易である点も魅力です。
一方で、ソフトウェアモデムは、処理のほとんどをコンピュータのCPUに依存するため、CPUの処理能力が低い場合は、通信速度が低下する可能性があります。また、ソフトウェアの互換性の問題により、使用できない環境が存在する可能性も考慮する必要があります。