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差分バックアップで効率的なデータ保護

パソコンやスマートフォンなど、デジタル機器に保存されている大切なデータを守るためには、バックアップが欠かせません。万が一、機器が故障したり、誤ってデータを消してしまったりした場合でも、バックアップがあれば復元することができます。バックアップには、大きく分けて「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」の3種類があります。 フルバックアップは、その名の通り、対象となるデータ全てを丸ごとコピーして保存する方法です。メリットとしては、バックアップからの復元が容易であることが挙げられます。バックアップしておけば、そこから必要なデータをすぐに取り出すことができます。一方で、データ量が多い場合は、バックアップに時間がかかってしまうというデメリットもあります。 差分バックアップは、前回のバックアップからの変更点のみを保存する方法です。フルバックアップと比較して、バックアップに必要な容量や時間が少なく済むというメリットがあります。ただし、復元する際には、フルバックアップと、その後に作成された差分バックアップが必要になります。 増分バックアップも、差分バックアップと同様に、前回のバックアップからの変更点のみを保存します。しかし、差分バックアップが前回のフルバックアップからの変更点を保存するのに対し、増分バックアップは前回のバックアップ(フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップのいずれでも可)からの変更点を保存します。そのため、差分バックアップよりもさらに効率的にバックアップを取ることができます。ただし、復元する際には、フルバックアップと、その後に作成された全ての増分バックアップが必要になるため、復元の手順が複雑になるというデメリットもあります。
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ビジネスを守る!NISTとは?

- NISTの概要NISTは、アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)の略称です。これは、アメリカ合衆国商務省の管轄下にある政府機関です。NISTは、技術の進歩を促し、ひいてはアメリカの産業競争力を高めるという重要な役割を担っています。NISTの活動は多岐に渡り、様々な分野において標準規格やガイドライン、フレームワークなどを開発・提供しています。これらの成果は、世界中で広く活用され、技術開発や産業発展に大きく貢献しています。具体的には、NISTは以下のような幅広い分野を網羅しています。* -計測科学- 時間や質量といった基本的な物理量の測定方法や、より複雑なシステムの測定技術に関する研究開発を行います。* -材料科学- 新しい材料の開発や、既存の材料の特性向上を目指し、材料の構造や特性、性能に関する研究を行います。* -情報技術- コンピュータセキュリティやデータ暗号化、ネットワーク技術など、情報技術に関する標準規格やガイドラインを開発しています。* -製造技術- 製品設計や製造プロセスにおける標準化や自動化、品質管理など、製造業全体の効率化と高度化を支援します。NISTは、産業界や学術界、政府機関などと連携し、常に時代の変化を捉えながら活動しています。 NISTが提供する標準規格やガイドラインは、技術の信頼性や互換性を確保するだけでなく、イノベーションを促進し、市場の成長を支える重要な役割を果たしているのです。
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サインオンとログインの違い

- サインオンとはサインオンとは、様々なウェブサービスやアプリケーションなどを利用する際に、アカウントを作成し、利用できる状態にする手続きのことです。 インターネットサービスが普及した現代において、サインオンは欠かせないプロセスとなっています。サインオンを行うには、まずサービス提供者のウェブサイトまたはアプリケーション上でアカウント作成のページを開きます。そして、メールアドレスやユーザー名、パスワードなど、必要な情報を入力します。これらの情報は、その後サービスを利用する際に自分を識別し、自分だけの情報や設定を保存しておくために必要となります。情報を入力し終えたら、サービスの利用規約やプライバシーポリシーに同意する必要があります。これは、サービスを利用する上でのルールや、個人情報の取り扱いについて確認し、同意することを意味します。サインオンが完了すると、設定したユーザー名とパスワードを使ってサービスにログインできるようになります。ログインとは、作成したアカウントにアクセスすることを指し、サインオン後、サービスを利用する度に必要となります。サインオン時に設定した情報は、サービス提供者が責任を持って管理し、第三者による不正アクセスから保護する必要があります。近年では、パスワードだけに頼らない、より安全性の高いサインオン方法も普及してきています。例えば、指紋や顔認証などの生体認証や、スマートフォンに送られてくる確認コードを入力する二段階認証などが挙げられます。これらの技術は、セキュリティレベルを高め、より安心してサービスを利用できるようにするために開発されました。
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サインイン:ログインの別の顔

- サインインとはインターネットの世界では、様々なウェブサイトやアプリを利用します。これらのサービスの中には、個人の情報やプライベートなデータを取り扱うものも少なくありません。このようなサービスを利用する際、第三者による不正アクセスを防ぎ、安全に利用するために行われるのが「サインイン」です。サインインとは、ウェブサイトやアプリを利用する際に、自分がそのサービスの正当な利用者であることを証明するために行う行為を指します。 多くの場合、サービス提供者によって事前に登録された自身のアカウント情報を入力することで、本人確認を行います。アカウント情報は、主に「メールアドレスやユーザー名」と、それに対応する「パスワード」の組み合わせで構成されています。サインインを求められた際には、これらの情報を入力する欄が表示され、正確に入力することでサービスへのアクセスが許可されます。サインインは、インターネットサービスを安全に利用するために欠かせない仕組みと言えるでしょう。個人情報の保護だけでなく、サービスの不正利用防止など、様々な側面から私たちを守ってくれています。
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サインアウトとは?ログアウトとの違いを解説

「サインアウト」とは、インターネット上のサービスやアプリから自分のアカウントで退出する操作のことを指します。 普段私たちがインターネットを利用する際、様々なサービスにログインをして自分のアカウントで利用しています。例えば、インターネット通販サイトで買い物をしたり、SNSで友人と交流したりする時などが挙げられます。これらのサービスを利用し終えた後、そのままにしておくことは、セキュリティの観点から見ると危険を伴う可能性があります。 そこで重要になるのが「サインアウト」です。サインアウトを行うことで、現在利用しているアカウントから安全に退出することができます。サインアウトを行うと、先ほど例に挙げたインターネット通販サイトやSNSといったサービスに、再びアクセスする際に、アカウント情報を入力する画面が表示されます。つまり、サインアウトは自分のアカウント情報を守るための、簡単な yet 効果的なセキュリティ対策と言えるでしょう。 特に、不特定多数の人が利用する共用のパソコンを利用する場合や、個人情報を含む重要なサービスを利用する際には、サインアウトを徹底することが大切です。
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進化するサイバー犯罪:その脅威と対策

- サイバー犯罪とは「サイバー犯罪」とは、コンピューターやネットワークを不正に利用した犯罪行為の総称です。従来の窃盗や詐欺といった犯罪とは異なり、場所や時間を問わず実行できる点が大きな特徴です。インターネットの普及と進化に伴い、サイバー犯罪の手口はますます巧妙化しており、被害も増加の一途をたどっています。具体的には、他人のコンピューターに不正に侵入して情報を盗み出す「不正アクセス」、ウイルスの作成や拡散によってシステムに障害を引き起こす「コンピューターウイルス関連犯罪」、インターネット上で偽のウェブサイトなどを作り、クレジットカード情報などを盗み取る「フィッシング詐欺」など、様々な犯罪が挙げられます。サイバー犯罪の被害は、個人だけでなく、企業や国家にも及びます。企業にとっては、重要な顧客情報や技術情報などの漏洩は、信用を失墜させ、大きな損失につながる可能性があります。また、国家レベルでは、重要インフラに対する攻撃は、国民の生活や経済活動に深刻な影響を与える可能性があります。サイバー犯罪から身を守るためには、一人ひとりがセキュリティ意識を高め、対策を講じることが重要です。具体的には、パスワードを複雑なものにする、不審なメールやウェブサイトを開かない、セキュリティソフトを導入するといった対策が有効です。また、万が一被害に遭った場合は、速やかに警察や関係機関に相談することが大切です。
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サイバーテロの脅威

- サイバーテロとはサイバーテロとは、インターネットなどのコンピューターネットワークを悪用し、社会に大きな混乱や恐怖を引き起こすことを目的とした攻撃です。従来の爆弾や武器を使ったテロ活動と同じように、人々の命や財産を危険にさらし、社会の秩序を破壊する可能性を秘めています。サイバーテロの標的となるのは、私たちの生活に欠かせない重要なインフラストラクチャです。例えば、電力やガス、水道などのライフラインを管理するシステムや、銀行や証券会社などの金融システム、飛行機や電車などの交通システムなどが挙げられます。もしこれらのシステムがサイバーテロによって破壊されてしまったら、私たちの日常生活は深刻な影響を受けます。電気が止まれば、家の中は暗闇になり、暖房や冷房も使えなくなります。テレビやインターネットも使えなくなり、情報を得る手段も限られてしまいます。金融システムが攻撃を受ければ、預金を引き出せなくなったり、買い物ができなくなったりする可能性もあります。交通システムが麻痺すれば、飛行機や電車が止まり、人々の移動は大きく制限されるでしょう。このように、サイバーテロは私たちの生活に大きな影響を与える可能性を秘めているため、その脅威から身を守るための対策が重要となっています。
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デジタル時代の脅威:サイバー攻撃とは

- サイバー攻撃の概要サイバー攻撃とは、インターネットやコンピュータネットワークを通じて、悪意を持った人物が他人のコンピュータやシステムに不正に侵入したり、破壊したり、情報を盗み出したりする行為のことを指します。その対象は、企業や政府機関、個人など多岐にわたり、攻撃の目的も様々です。企業を狙ったサイバー攻撃では、重要な顧客データや企業秘密を狙った情報窃取、金銭を目的としたシステムの乗っ取り、競合他社による妨害などが挙げられます。また、政府機関を狙った攻撃では、機密情報の漏洩やシステムの機能停止などを引き起こし、国家の安全保障を脅かす可能性もあります。個人に対しても、インターネットバンキングのパスワードやクレジットカード情報などの窃取、個人情報を使ったなりすましなど、その被害は深刻です。近年では、インターネットやコンピュータが社会生活に欠かせないインフラとなったことで、サイバー攻撃による被害はより広範囲に、より深刻化しています。さらに、攻撃の手法も巧妙化しており、従来型のウイルスや不正アクセスだけでなく、標的となる組織や個人の心理的な隙を突いた巧妙なフィッシング詐欺や、脆弱性を持つIoT機器を悪用した大規模な攻撃など、その形態は多様化しています。このようなサイバー攻撃の脅威から身を守るためには、セキュリティソフトの導入やシステムの脆弱性対策といった技術的な対策に加え、怪しいメールやウェブサイトにアクセスしない、パスワードを定期的に変更するといった基本的なセキュリティ意識を高めることが重要です。
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コピーワンスを実現するCPRMとは?

- CPRMの概要CPRMは、「記録可能なメディアのためのコンテンツ保護」という意味を持つ技術で、デジタルコンテンツの著作権を守るために開発されました。英語では「Content Protection for Recordable Media」と表記し、その頭文字を取ってCPRMと呼ばれています。CPRMは、主にDVDやブルーレイディスクといった、データを記録できるメディアに使われています。これらのメディアに記録された映画や番組などを、違法に複製したり、許可なく配布したりすることを防ぐ目的で活用されています。具体的には、CPRMに対応した機器で記録されたデータは、暗号化されて保護されます。そのため、この暗号を解除する鍵を持っていない機器では、たとえデータを複製できたとしても、再生することができません。CPRMは、著作権を持つ権利者と、正規の利用者を守るための技術と言えるでしょう。
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SQLインジェクション:Webサイトへの脅威

インターネット上の様々な情報を蓄積・管理するデータベースは、現代のウェブサイトにとって欠かせないものです。しかし、そのデータベースを不正に操作する攻撃手法が存在し、「SQLインジェクション」と呼ばれています。 SQLインジェクションとは、ウェブサイトのセキュリティ上の弱点を利用し、本来データベースに送るべきでない命令を送り込む攻撃です。ウェブサイトは、ユーザーが入力した情報を利用してデータベースを操作しますが、悪意のある攻撃者は、入力フォームやURLに巧妙に細工した命令文を紛れ込ませることで、データベースを不正に操作しようとします。 例えば、ウェブサイトのログイン機能を想像してみてください。ユーザー名とパスワードを入力するフォームに、悪意のある攻撃者が特殊な命令文を注入したとします。すると、データベースはそれを正当な命令と誤認し、本来アクセスできないはずの重要な顧客情報や企業秘密などを攻撃者に漏洩してしまう可能性があります。 SQLインジェクションは、不正な情報取得だけでなく、データの書き換えや削除、ウェブサイトの機能停止、果てはサーバーの乗っ取りなど、甚大な被害をもたらす危険性があります。そのため、ウェブサイト開発者は、SQLインジェクションへの対策を講じ、情報資産を守る必要があります。
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ブログスパムにご用心!

- ブログスパムとはブログは、個人が情報発信したり、閲覧者と交流したりするための場として広く利用されています。しかし、その利便性を悪用した迷惑行為も存在し、その一つが「ブログスパム」です。ブログスパムとは、ブログのコメント欄やトラックバック機能を悪用し、広告や宣伝を目的としたメッセージを無差別に投稿する行為を指します。具体的には、商品の宣伝文句やアフィリエイトリンクを貼り付ける、関係のないブログへ大量にトラックバックを送信する、といった行為が挙げられます。このような行為は、ブログ運営者や閲覧者にとって様々な迷惑をかける可能性があります。まず、大量のスパムコメントは、ブログ運営者にとって管理の手間を増大させるだけでなく、閲覧者が本当に求めている情報を見つけにくくしてしまう可能性があります。また、一見普通のコメントのように見せかけて巧妙に広告を紛れ込ませるケースもあり、閲覧者が意図せず悪質なサイトへ誘導される危険性も孕んでいます。さらに、ブログスパムはブログ全体の信頼性を損なう可能性も秘めています。スパムコメントが多いブログは、情報源としての価値が低く見なされ、閲覧者が離れてしまう可能性もあります。ブログスパムは、健全なブログ運営を阻害する迷惑行為です。ブログ運営者だけでなく、閲覧者もスパムを見分ける知識を身につけるなど、自衛策を講じることが重要です。
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コピーワンスとは?デジタル放送時代の著作権保護

- コピーワンスの概要2004年4月、日本のテレビ放送は地上デジタル放送へと移行しました。このデジタル化に伴い、映像コンテンツを保護する新たな仕組みが必要となりました。それが、「コピーワンス」です。従来のアナログ放送時代、番組を録画する主な手段はビデオテープでした。ビデオテープは複製するたびに画質や音質が劣化するため、違法コピーの抑止力として機能していました。しかし、デジタルデータは劣化することなく何度でも複製できてしまいます。そのため、デジタル放送時代では、違法コピーが横行し、映像コンテンツの制作者の権利が侵害される可能性が高まりました。そこで導入されたのがコピーワンスです。コピーワンスは、デジタル放送の番組を録画する際に、コピー回数を制限する技術です。具体的には、録画した番組を別の録画機器にダビングしたり、DVDにコピーしたりすることが制限されます。ただし、視聴する目的であれば、同一機器内でのコピーや移動は可能です。コピーワンスは、違法コピーの抑止に一定の効果を発揮しましたが、一方で、消費者の利便性を損なう側面もありました。例えば、録画した番組を家族で共有することや、古い録画機器から新しい機器にデータを移行することが困難になりました。そのため、その後、コピー回数を10回に制限する「ダビング10」など、より柔軟な制度へと移行していきました。
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DESとは?時代遅れとなった暗号の仕組み

- かつての標準暗号方式、DESDESは、「データ暗号規格」を意味するData Encryption Standardの略称で、1977年にアメリカ国立標準技術研究所(NIST)によって制定された暗号の規格です。1960年代後半、IBMによって開発されたこの技術は、その後、アメリカ政府の機密情報を守るための標準暗号として採用されました。公開鍵暗号方式が普及する以前の時代において、DESは画期的なデータ保護手段として、金融機関や企業など、幅広い分野で広く利用されるようになりました。DESは、共通鍵暗号方式と呼ばれる方式を採用しており、暗号化と復号化に同じ鍵を使用します。この鍵は、56ビットの秘密鍵として表現されます。DESは、データのブロックを64ビット単位で処理し、複雑な置換や転置などの処理を繰り返すことで、データを暗号化します。当時のコンピュータの処理能力では、総当たり攻撃で解読するには非常に時間がかかることから、高い安全性を誇っていました。しかし、コンピュータ技術の進化は目覚ましく、1990年代後半には、DESの安全性が危惧されるようになりました。特に、鍵長が56ビットと短いため、最新のコンピュータを使えば比較的短い時間で解読が可能となってしまったことが大きな要因です。このため、NISTは1999年にDESを更新し、Triple DES(3DES)を標準暗号方式としました。3DESは、DESを3回繰り返すことで、より安全性を高めた暗号方式です。現在では、DESはより安全性の高いAES(Advanced Encryption Standard)に取って代わられましたが、かつての標準暗号方式として、情報セキュリティの歴史において重要な役割を果たしました。
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コンピュータワーム:自己増殖する脅威

- コンピュータワームとはコンピュータワームは、まるで生物の寄生虫のようにコンピュータに侵入し、自己増殖する悪意のあるプログラムです。他の通常のプログラムのように、人間が実行ファイルを起動させなくても、ネットワークを通じて自動的に他のコンピュータに感染を広げていきます。ワームは、コンピュータやソフトウェアのセキュリティ上の弱点を見つけ出し、それを突破口として侵入します。そして、侵入したコンピュータの中で自身のコピーを作り出し、ネットワークに接続されている他のコンピュータに送り込みます。このようにして、まるで雪だるま式に感染を拡大していくのです。ワームがもたらす被害は多岐に渡ります。例えば、感染したコンピュータに保存されている重要な情報が盗み出されたり、破壊されたりする可能性があります。また、ワームが大量に増殖すると、ネットワークの通信速度が遅くなったり、コンピュータの処理能力が低下したりといった影響が出ることもあります。さらに悪質なケースでは、感染したコンピュータを乗っ取り、外部から操ることもできてしまいます。このように、コンピュータワームは私たちに大きな被害をもたらす可能性を秘めているため、十分な注意が必要です。
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SSOで快適ログイン体験:仕組みとメリット

- 一つの鍵で、いくつもの扉を開くようにSSOのスムーズなログイン体験SSOは「シングルサインオン」の略称で、一度の認証だけで、まるで魔法の鍵のように複数のウェブサービスやアプリケーションにアクセスできる便利な仕組みです。 例えば、Googleアカウント一つでYouTubeやGmailなどのサービスにログインできる様子を思い浮かべてみてください。従来のログイン方式では、サービスごとに異なるIDとパスワードを入力する必要がありました。しかし、SSOを利用すれば、これらのサービスを横断して一度の認証情報入力だけでシームレスに移動できるため、ユーザーの利便性が飛躍的に向上します。 IDやパスワードを何度も入力する手間が省けるだけでなく、それぞれのサービスで個別にパスワードを設定・管理する必要もなくなるため、セキュリティの観点からも有効です。パスワード管理の手間が軽減され、安全性の高いパスワードを使い回すリスクを減らすことができます。このように、SSOは利便性と安全性を兼ね備えた認証方式として、多くのウェブサービスで導入が進んでいます。 SSOの普及により、インターネット上での活動がよりスムーズかつ安全なものになると期待されています。
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コンピュータを守る予防接種:ウイルス対策ソフト

- ウイルス対策ソフトとは昨今では、パソコンやスマートフォンなどの機器が広く普及し、生活に欠かせないものとなっています。それと同時に、これらの機器を狙った脅威も増加しており、その代表格がコンピュータウイルスです。コンピュータウイルスは、機器に保存されている大切なデータや個人情報を盗み見たり、機器の動作を不安定にしたりする悪意のあるプログラムです。このような脅威から機器を守るためのソフトウェアが、ウイルス対策ソフトです。ウイルス対策ソフトは、様々な方法でウイルスの侵入や活動を阻止します。主な機能としては、怪しいプログラムを検知して削除する「ウイルスの検出・駆除」、ウイルスが機器に侵入するのを未然に防ぐ「ウイルスの予防」、万が一ウイルスに感染してしまった場合に、その影響を最小限に抑え、機器を正常な状態に戻す「感染後の対応」などがあります。ウイルス対策ソフトは、常に最新のウイルス情報に対応している必要があります。そのため、ウイルス対策ソフトを提供している会社は、日々新たなウイルスを解析し、その情報を元にウイルス対策ソフトを更新しています。ユーザーは常に最新の状態を保つために、こまめなソフトウェアの更新を行うことが重要です。ウイルス対策ソフトは、インターネットを利用する上で欠かせないソフトウェアの一つと言えるでしょう。
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インターネットの安全を守るSSLとは?

- SSLとはインターネット上で安全に情報をやり取りするには、第三者による盗聴や改ざんを防ぐ必要があります。そのために欠かせない技術がSSLです。SSLは「Secure Sockets Layer」の略称で、その名の通り、インターネット上でやり取りされるデータを暗号化することで安全性を確保します。例えば、インターネットショッピングでクレジットカード情報を入力する場面を考えてみましょう。SSLが導入されていないサイトの場合、入力したクレジットカード情報はそのままの形でインターネット上を流れてしまいます。悪意のある第三者に盗聴されれば、不正利用されてしまうかもしれません。しかし、SSLが導入されているサイトであれば、入力したクレジットカード情報は暗号化されて送信されます。暗号化とは、データを特殊な方法で変換することで、元のデータの形を分からなくすることです。たとえ第三者に盗聴されても、暗号化されたデータは解読できないため、安全に情報を守ることができます。SSLは、オンラインショッピングだけでなく、ネットバンキングやオンラインゲームなど、個人情報や機密情報を取り扱うあらゆる場面で利用されています。インターネットを安全に利用するために、SSLが重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
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コンピューターフォレンジック:デジタル時代の証拠を探す

- はじめにと題して 現代社会において、コンピューターやスマートフォンといったデジタル機器は、もはや生活に欠かせない存在となっています。職場でも家庭でも、情報収集やコミュニケーション、娯楽に至るまで、ありとあらゆる場面でこれらの機器が活躍しています。 しかし、その利便性の一方で、これらの機器が悪意のある犯罪に利用されるケースも増加の一途を辿っています。個人情報の窃取や金銭の詐取、企業秘密の漏洩など、デジタル機器を悪用した犯罪は、私たちの社会にとって大きな脅威となっています。 このような状況の中、「コンピューターフォレンジック」という技術が注目されています。これは、コンピューターやスマートフォンなどのデジタル機器に残された情報を収集・分析し、犯罪の証拠を見つけ出す技術です。 例えば、削除されたファイルの復元や、インターネットの閲覧履歴の解析、メールの送受信記録の調査などを通して、犯罪の真相を解明する手がかりを得ることができます。コンピューターフォレンジックは、もはや一部の専門家だけの技術ではなく、警察や検察、弁護士、企業など、幅広い分野で必要とされるようになっています。
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デジタルフォレンジック:犯罪捜査の強力な武器

- デジタルフォレンジックとは近年の情報化社会の進展に伴い、私たちの生活はコンピューターやスマートフォンなどのデジタルデバイスと切っても切り離せないものとなりました。それと同時に、従来の犯罪に加えて、これらのデジタルデバイスが関わる犯罪、いわゆるサイバー犯罪やオンライン詐欺なども増加の一途を辿っています。このような状況下において、事件の真相を解明するために重要な役割を担うのが「デジタルフォレンジック」です。これは、犯罪捜査において、コンピューターやスマートフォンといったデジタルデバイスから証拠となる電子データを見つけ出し、その内容を詳しく調べ、さらに裁判などで証拠として使えるように適切な方法で保存する技術のことを指します。デジタルフォレンジックが扱う範囲は多岐に渡ります。例えば、パソコンやスマートフォン本体はもちろんのこと、USBメモリやハードディスクなどの外部記憶装置も含まれます。また、インターネットの閲覧履歴や電子メールの送受信記録、さらには文書作成ソフトの利用履歴など、目に見えないデータも重要な証拠となり得ます。デジタルフォレンジックで得られた証拠は、犯人の特定や犯行の動機解明、さらには事件の再発防止にも役立ちます。そのため、近年では警察や検察などの捜査機関だけでなく、企業においても情報漏洩 incident の調査や内部不正の防止のためにデジタルフォレンジック技術が活用され始めています。このように、デジタルフォレンジックは、現代社会において、安全・安心な社会を実現するために欠かせない技術と言えるでしょう。
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コンピューター犯罪とその脅威

- コンピューター犯罪とはコンピューター犯罪とは、文字通り、コンピューターを悪用した犯罪行為の総称です。具体的には、パソコンやスマートフォン、サーバーといった機器や、インターネットなどのネットワークを不正に利用した犯罪行為を指します。誰もが日常的に利用するパソコンやスマートフォンも、使い方次第では犯罪の道具になりえます。例えば、他人のパスワードを盗み見て個人情報を入手したり、コンピューターウイルスを拡散させたりする行為は、れっきとした犯罪です。近年、インターネットやコンピューター技術が急速に発展し、私たちの生活は便利になりました。しかし、その一方で、従来の犯罪とは異なる、巧妙で悪質な犯罪が増加しています。例えば、インターネットバンキングに不正アクセスして預金を引き出したり、企業の機密情報を盗み出して金銭を要求したりする事件も発生しています。コンピューター犯罪は、金銭的な被害だけでなく、個人情報の漏洩や企業活動の停滞など、社会全体に大きな影響を与える可能性があります。そのため、一人ひとりがコンピューター犯罪に関する正しい知識を身につけ、セキュリティ対策を徹底することが重要です。
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偽装されたリンクにご用心!クリックジャッキングの脅威

「クリックジャッキング」という言葉を聞いたことがありますか?これは、インターネット上で私たちを狙う悪質な攻撃の一つです。ユーザーをだまして、本来クリックするつもりのなかったボタンやリンクをクリックさせてしまう、巧妙な罠のようなものです。 クリックジャッキングでは、Webサイト上に、一見すると普通のボタンやリンクが表示されます。しかし実際には、その背後に悪意のあるプログラムが隠されているのです。ユーザーがそのボタンをクリックすると、見た目とは全く異なる操作を実行させられてしまいます。例えば、 * 知らないうちに他のウェブサイトに登録させられる * 悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせられる * 個人情報やパスワードを盗み取られる といった危険があります。 クリックジャッキングは、ユーザーの視覚的な錯覚や操作ミスを利用するため、セキュリティソフトだけでは完全に防ぐことが難しいのが現状です。そのため、日頃から怪しいウェブサイトにはアクセスしない、安易にボタンをクリックしないなど、ユーザー自身の注意が必要です。
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Webサイト閲覧の危険?ブラクラにご用心!

- ブラクラとは? 「ブラクラ」は、「ブラウザークラッシャー」を短くした言葉で、インターネットを見るために使うソフト、ブラウザに、わざと重い負担をかけて、強制的に終了させてしまったり、うまく動かなくしてしまう悪いプログラムやウェブサイトのことを指します。 私たちがインターネットで色々な情報を見たり、サービスを使ったりする時には、ブラウザはなくてはならない大切な道具です。しかし、もしもこのブラウザが悪意のあるブラクラによって正常に動作しなくなってしまうと、見ていたページが急に閉じてしまったり、入力した文字やデータが消えてしまったりと、とても困った事態に陥ってしまいます。 場合によっては、ブラウザだけでなく、パソコン自体が動かなくなってしまい、再起動が必要になることもあります。ブラクラは、悪質なイタズラを目的として作られることが多く、セキュリティ対策ソフトの導入など、自己防衛の手段を講じておくことが大切です。
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デジタル時代を守る仕組み:デジタル著作権管理

デジタル著作権管理とは デジタル著作権管理とは 近年、音楽や映画、書籍、ソフトウェアなど、さまざまな作品がデジタル化され、インターネットを通じて簡単に複製・共有できるようになりました。しかし、その一方で、違法コピーの拡散や、作成者の利益が損なわれるといった問題も顕在化しています。 こうした問題に対処するために生まれたのが、デジタル著作権管理(DRM)という技術です。デジタル著作権管理とは、デジタル化された作品の利用を制限することで、著作権を守るための仕組みです。 具体的には、以下のような制限を設けることができます。 コピーの制限 作品のコピーを不可能にする、または制限する。 視聴・利用期間の上限設定 一定期間が経過すると、作品を視聴・利用できなくする。 視聴・利用回数の上限設定 一定回数を超えると、作品を視聴・利用できなくする。 特定の機器でのみ再生可能にする 許可された機器以外では、作品を再生・利用できなくする。 印刷や編集の制限 作品の印刷や編集を不可能にする、または制限する このように、デジタル著作権管理は、著作権者が意図した方法で作品を利用してもらうために、さまざまな機能を提供しています。
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ブラウザクラッシャー:危険なサイトにご用心!

インターネットは、膨大な情報にアクセスできたり、遠くの人と繋がれたりする便利な道具です。しかし、便利な反面、危険も潜んでいることを忘れてはいけません。その危険の一つに、「ブラウザクラッシャー」があります。 ブラウザクラッシャーは、パソコンに搭載されているウェブブラウザを強制的に操作する悪質なプログラムやウェブサイトのことです。この脅威に遭遇すると、様々な問題が発生します。 例えば、ウェブサイトを見ようとしても、全く関係のないページに勝手に転送されてしまったり、大量の広告が表示されて画面が見づらくなってしまったりします。さらに悪質なケースでは、パソコンに入力したパスワードやクレジットカード情報などの重要な個人情報を盗み取られてしまうこともあります。 このような被害に遭わないためには、怪しいウェブサイトにアクセスしない、身に覚えのないメールに添付されたファイルは開かないなど、日頃から注意を払うことが大切です。