セッション:Webサイト訪問の単位を理解する
ITの初心者
「IT用語の『セッション』って、ログインからログアウトまでって意味と、ビジットって意味があるって書いてあるんですけど、同じ意味なんですか?」
ITアドバイザー
いいところに気がつきましたね。確かに、どちらも「一連のつながり」という意味では同じように捉えられます。具体的にどう違うのか、一緒に考えてみましょう。
ITの初心者
うーん…ログインとログアウトは、人間がコンピューターを使う時をイメージしますけど、ビジットは…お店に訪れるときとか…?」
ITアドバイザー
その通りです!『セッション』は、人間がコンピューターやウェブサイトにアクセスしている状態を指すことが多いんです。つまり、ウェブサイトへのビジットも、広い意味では『セッション』と捉えることができるんですね。
sessionとは。
「IT用語で『セッション』と言えば、二つ意味があります。一つ目は、パソコンにログインしてからログアウトするまでの一連の操作のことです。もう一つは、パソコンやサーバー、通信機器などが接続されてから切断されるまでの一連の通信のことです。どちらの意味でも、一連の行為をまとめて一つの『セッション』として数えます。ちなみに、『セッション』は『ビジット』と同じ意味で使われることもあります。」
セッションとは
– セッションとは?
ウェブサイトを閲覧する際、私たちは様々なページを行き来したり、情報を検索したり、商品を購入したりと、一連の行動を取ります。こうしたウェブサイト上での一連の行動をまとめたものを「セッション」と呼びます。
もう少し具体的に説明すると、あなたがウェブサイトにアクセスした時点から、サイトから離脱するまでの間に行われた閲覧、クリック、ページ遷移といった行動の記録が、1つのセッションとして扱われます。例えば、あなたがニュースサイトにアクセスし、トップページから気になる記事をクリックして読み進め、その後、サイトを閉じた場合、これが1つのセッションとして記録されます。
ウェブサイトの運営者にとって、セッションは訪問者の行動パターンやサイトの利用状況を把握するための重要な指標となります。例えば、1日のセッション数が多いということは、多くの人がサイトを訪れていることを示しており、サイトの人気を測る指標の一つとなります。また、1セッションあたりのページ閲覧数が多い場合は、訪問者がサイトに興味を持ち、様々な情報に触れていることを示唆しています。
セッションはウェブサイトのアクセス解析において欠かせない概念であり、これを理解することで、より深くウェブサイトの利用状況を把握することができます。
項目 | 説明 |
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セッションとは | ウェブサイト上での一連の行動をまとめたもの (例:サイトアクセスから離脱までの一連の閲覧、クリック、ページ遷移など) |
セッションの意義 | ウェブサイト運営者が訪問者の行動パターンやサイトの利用状況を把握するための重要な指標となる |
セッション分析の例 | – 1日のセッション数が多い → サイトの人気が高い – 1セッションあたりのページ閲覧数が多い → 訪問者がサイトに興味を持ち、様々な情報に触れている |
セッションと訪問の違い
ウェブサイトの利用状況を把握する上で、「訪問」と「セッション」は欠かせない指標ですが、この二つは混同されやすい言葉です。それぞれの意味合いを理解することで、より深くウェブサイトの分析を行うことができるようになります。
「訪問」とは、ユーザーがウェブサイトに訪れた回数を表す、広義的な指標です。例えば、あるユーザーが一日の中で朝、昼、晩と三回ウェブサイトを訪れた場合、これは三回の訪問としてカウントされます。訪問回数を分析することで、ウェブサイト全体へのアクセス状況や、ユーザーのサイトへの興味関心の度合いを大まかに把握することができます。
一方、「セッション」は、一回の訪問中にユーザーが行った一連の行動を指します。具体的には、ユーザーがウェブサイトにアクセスしてから、サイト内のページを閲覧したり、動画を視聴したり、商品を購入したりといった行動をひとまとめにしたものがセッションです。そして、ユーザーが一定時間以上サイト上で行動を起こさなかった場合、またはブラウザを閉じた場合などに、そのセッションは終了となります。セッションは、訪問の中で行われた具体的な行動を分析する際に役立ちます。例えば、一回の訪問でどれだけのページが閲覧されたのか、どのページに滞在していた時間が長かったのか、といったことを分析することで、ユーザーのサイト内での行動パターンや興味関心をより詳細に把握することができます。
項目 | 説明 |
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訪問 | – ユーザーがウェブサイトに訪れた回数。 – 広義的な指標。 – 例:ユーザーが1日に3回サイトを訪れた場合、3回の訪問とカウントされる。 – 分析できること:ウェブサイト全体へのアクセス状況、ユーザーのサイトへの興味関心の度合い(大まか)。 |
セッション | – 1回の訪問中にユーザーが行った一連の行動。 – ユーザーがサイトにアクセスしてから、ページ閲覧、動画視聴、商品購入などを行ったものをひとまとめにしたもの。 – ユーザーが一定時間以上サイト上で行動を起こさなかった場合、またはブラウザを閉じた場合などにセッションは終了。 – 分析できること:ユーザーのサイト内での行動パターンや興味関心(詳細)、1回の訪問でどれだけのページが閲覧されたのか、どのページに滞在していた時間が長かったのか。 |
セッションの開始と終了
ウェブサイトに訪れたお客様一人ひとりの行動を把握するために、「セッション」という概念が使われます。では、セッションはどのようにして始まり、終わるのでしょうか?
お客様がウェブサイトにアクセスした瞬間、セッションが開始されます。そこから、お客様がサイト内を閲覧したり、商品を購入したりする一連の行動が記録されていきます。
セッションは、お客様がウェブサイトで何らかの操作を行っている間は継続します。しかし、一定時間操作がない状態が続くと、自動的にセッションは終了します。多くの場合、この時間は30分に設定されています。つまり、30分間何も操作せずに放置すると、セッションが終了するということです。
また、お客様がブラウザを閉じたり、別のサイトに移動したりした場合も、セッションは終了します。セッションが終了すると、それまでのお客様の行動は一つのまとまりとして記録され、ウェブサイトの改善やお客様のニーズをより深く理解するための分析に活用されます。
セッション分析の重要性
ウェブサイトを運営していく上で、訪問者の行動を分析することは非常に重要です。ウェブサイトに訪れた人が、どんなページを見て、どんな行動をとるのかを分析することで、ウェブサイトをより良いものへと成長させることができます。この分析に役立つのがセッション分析です。
セッション分析は、各訪問者がウェブサイト内でどのように行動したのかを記録し、分析することを可能にします。例えば、訪問者がどのページからウェブサイトに入ってきて、どのページを閲覧し、最終的にどのページから離脱したのかといった情報を得ることができます。さらに、各ページに滞在した時間や、スクロールの深さなども分析可能です。
これらの情報は、ウェブサイト改善に役立ちます。例えば、特定のページの離脱率が高い場合は、そのページのデザインやコンテンツに問題がある可能性があります。そこで、ページのデザインやコンテンツを修正することで、離脱率を下げ、コンバージョン率(購入や問い合わせなどの目標達成率)の向上を図ることができます。
また、セッション分析によって得られた情報は、マーケティング戦略にも活用できます。例えば、特定の製品に興味を持つユーザーがよく閲覧するページを分析することで、その製品の広告を掲載するのに最適な場所を見つけることができます。このように、セッション分析はウェブサイト運営において非常に重要な役割を担っています。
項目 | 内容 |
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セッション分析の定義 | 各訪問者がウェブサイト内でどのように行動したかを記録・分析すること |
分析可能な情報 |
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セッション分析のメリット |
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セッションとクッキーの関係
ウェブサイトへのアクセス状況を分析する上で、「セッション」という概念は欠かせません。セッションとは、ユーザーがウェブサイトを訪れてから離脱するまでの一連の行動を指します。ウェブサイト運営者は、このセッションを分析することによって、ユーザーの行動パターンを把握し、ウェブサイト改善に役立てています。
セッションの計測には、「クッキー」と呼ばれる技術が欠かせません。クッキーとは、ウェブサイトから訪問者のブラウザに送信される小さなデータファイルのことです。訪問者がウェブサイトにアクセスすると、ブラウザにクッキーが保存され、訪問者を識別するための情報が記録されます。このクッキーを利用することによって、ウェブサイトは同一ユーザーからの複数回のアクセスを一つのセッションとしてまとめることができるのです。
例えば、ユーザーがウェブサイトで商品を閲覧し、その後、別のページに移動した場合でも、クッキーによって同一ユーザーからのアクセスとして認識されます。これにより、ユーザーがウェブサイト内でどのような行動を取ったのか、訪問から離脱までにどれだけの時間を費やしたのかといった情報を得ることができるのです。
クッキーは、ウェブサイト運営者にとって非常に有用な情報源ですが、プライバシーの観点から懸念されることもあります。そのため、近年ではクッキーの利用に関する規制が強化されつつあります。ウェブサイト運営者は、クッキーの利用目的を明確に示し、ユーザーの同意を得た上で利用することが求められています。