ウェブサイトの住所表示:完全修飾ドメイン名

ウェブサイトの住所表示:完全修飾ドメイン名

ITの初心者

先生、「完全修飾ドメイン名」って、何ですか?

ITアドバイザー

良い質問だね!インターネット上の住所を示す「ドメイン名」があるよね? 「完全修飾ドメイン名」は、その住所をすべて書き出したものなんだよ。

ITの初心者

住所をすべて書き出す、というと?

ITアドバイザー

例えば、ウェブサイトのアドレスで「example.co.jp」なら、「example.co.jp.」のように、「.」まで含めてすべて書いたものが完全修飾ドメイン名だよ。インターネット上でその場所を特定するために必要な、全部入りの住所なんだね!

完全修飾ドメイン名とは。

『完全修飾ドメイン名』は、インターネットの世界で使われる住所のようなものです。普段私たちがウェブサイトを見る際に使うアドレスは、実は省略された形であることが多く、この省略されていない完全な形のアドレスのことを指します。

完全修飾ドメイン名とは

完全修飾ドメイン名とは

インターネット上で、世界中に散らばる無数のウェブサイトの中から特定のウェブサイトを見つけるためには、住所が必要です。その住所の役割を果たすのが完全修飾ドメイン名(FQDN)です。

完全修飾ドメイン名は、「www.example.com」のように、人間にも理解しやすい文字列で表されます。この文字列は、一見単純に見えますが、実際には階層構造を持っています。

例えば、「www.example.com」の場合、「com」は最も右側に位置し、これはトップレベルドメインと呼ばれ、組織の種類を表します。その左隣の「example」はドメイン名と呼ばれ、組織名などを表します。さらに左隣の「www」はサブドメインと呼ばれ、ウェブサイト内の特定のサービスやページなどを表します。

このように、完全修飾ドメイン名は、階層構造を持つことで、ウェブサイトを特定するための正確な情報を提供します。インターネットを利用する際には、ウェブサイトの住所となる完全修飾ドメイン名を意識することで、より深くインターネットを理解することができます。

完全修飾ドメイン名とは

階層構造と役割

階層構造と役割

インターネット上でウェブサイトを特定するために欠かせないFQDN(完全修飾ドメイン名)は、「.」で区切られた複数の部分で構成される階層構造を持っています。
一番右端に位置する部分がトップレベルドメイン(TLD)です。「.com」や「.jp」など、ウェブサイトの種類や国を表す役割を担っています。
その一つ左隣にはドメイン名が位置し、組織や個人の名称を表します。例えば、「example」といった部分が該当します。
さらに左隣には、必要に応じてサブドメインを置くことができます。これはウェブサイト内の特定のサービスやページを区別するために使用されます。例えば、「www」や「shop」といった部分が該当します。
このように、FQDNは右端から左端に向かって階層構造を成しており、それぞれの部分がウェブサイトの特定や区別に重要な役割を果たしています。この構造を理解することで、ウェブサイトのアドレスが持つ意味をより深く理解することができます。

階層 説明
トップレベルドメイン (TLD) ウェブサイトの種類や国を表す .com, .jp, .org
ドメイン名 組織や個人の名称を表す example, google, yahoo
サブドメイン (任意) ウェブサイト内の特定のサービスやページを区別する www, shop, mail

インターネット上の住所としての役割

インターネット上の住所としての役割

インターネット上でウェブサイトを表示する際、私たち人間は「example.com」といった分かりやすい名前を利用します。これは「完全修飾ドメイン名(FQDN)」と呼ばれ、インターネット上の住所としての役割を担っています。しかし、コンピュータは「example.com」といった名前を直接理解することはできません。コンピュータがウェブサイトにアクセスするには、FQDNを「IPアドレス」と呼ばれる数字の列に変換する必要があります。

この変換を行うのが「DNSサーバー」と呼ばれるシステムです。DNSサーバーは、インターネット上の電話帳のような役割を果たしており、FQDNとIPアドレスの対応表を管理しています。私たちがウェブサイトにアクセスしようとすると、コンピュータはまずDNSサーバーに問い合わせを行い、該当するFQDNに対応するIPアドレスを取得します。そして、取得したIPアドレスを利用して、目的のウェブサイトにアクセスします。このように、FQDNは人間がウェブサイトを認識するためだけでなく、コンピュータがウェブサイトにアクセスするためにも重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

ウェブサイトの特定と表示

ウェブサイトの特定と表示

私たちがインターネット上でウェブサイトを閲覧する際には、アドレスバーにウェブサイトのURLを入力します。このURLは、人間にとって分かりやすいように、例えば「example.com」のように、ウェブサイトの名前とドメインを表しています。しかし、コンピュータはこのようなURLを直接理解することはできません。

コンピュータがウェブサイトを表示するためには、URLに対応するIPアドレスという、数字で表されたインターネット上の住所を知る必要があります。この変換を行う役割を担うのがDNSサーバーです。DNSサーバーは、インターネット上の電話帳のようなもので、ウェブサイトのURLとIPアドレスを結びつける情報を管理しています。

私たちがウェブサイトのURLを入力すると、コンピュータはまずDNSサーバーに問い合わせを行い、URLに対応するIPアドレスを調べます。そして、そのIPアドレスを使ってウェブサイトが設置されているサーバーに接続し、ウェブサイトのデータを取得します。取得したデータは、私たちが使用しているブラウザによって処理され、画面上にウェブサイトとして表示されます。

このように、私たちがウェブサイトを閲覧する裏側では、URLとIPアドレスの変換、そしてウェブサイトのデータの取得といった、複雑な処理が行われています。この処理を支えているDNSサーバーは、インターネットを快適に利用するために欠かせない存在と言えるでしょう。

まとめ

まとめ

インターネット上でウェブサイトを表示するためには、目的のウェブサイトが世界中のどこにあるのかを特定する必要があります。その役割を担うのが、完全修飾ドメイン名(FQDN)です。

完全修飾ドメイン名は、インターネット上の住所のようなもので、ウェブサイトを一意に特定します。例えば、「example.co.jp」というFQDNは、「jp」という国別コード、「co」という組織の種類を表すコード、「example」という組織名から構成されています。このように、FQDNは階層構造を持っているため、ウェブサイトの所属や種類を明確に示すことができます

しかし、FQDNだけではウェブサイトを表示することはできません。FQDNを、ウェブサイトが保存されているサーバーのIPアドレスに変換する必要があります。この変換を行うのが、DNSサーバーです。DNSサーバーは、インターネット上の電話帳のような役割を果たしており、FQDNを受け取ると、対応するIPアドレスを返します

このように、FQDNとDNSサーバーの連携によって、私たちは日々、膨大な数のウェブサイトにアクセスすることができています。FQDNは、インターネットの基盤を支える重要な要素の一つと言えるでしょう。