テキスト:コンピューター上の言葉
ITの初心者
先生、『テキスト』って、コンピューターで扱う文字のことですよね? どうして『文字』じゃダメなんですか?
ITアドバイザー
良い質問だね! 実は、『文字』と『テキスト』は少し違う意味合いを持っているんだ。例えば、みんながノートに書くのも『文字』だけど、コンピューターで扱う場合は、画面に表示されない記号なども含まれているんだ。
ITの初心者
画面に表示されない記号?
ITアドバイザー
そうなんだ。例えば、Enterキーを押すと改行されるよね? あれも、コンピューターから見ると目には見えない記号として扱われているんだ。このような記号も含めて、『テキスト』と呼ぶんだよ。
textとは。
「コンピューターで扱う文字や文章、文字情報を表す言葉に「テキスト」があります。テキストは、文字コードだけでできており、画面に表示される文字だけでなく、改行やタブといった制御文字も含みます。「テキストデータ」と呼ばれることもあります。データがテキストだけのファイルは「テキストファイル」といいます。」
テキストとは
– テキストとは
「テキスト」とは、コンピューターが扱うデータの中でも、文字情報として表現されるものを指します。私たちが日々目にしている、ウェブサイトの記事や電子書籍の文章、メールの内容などは、すべてテキストデータとしてコンピューターに処理されています。
テキストには、私たちが普段文章を書く際に用いる文字列だけでなく、「制御文字」と呼ばれる特殊な文字も含まれます。制御文字は、画面上には表示されないものの、コンピューターに対して文字の表示位置やデータの区切り方を指示する役割を担っています。
例えば、文章の改行を指示する「改行コード」や、文字間を空ける「タブコード」などが、制御文字としてよく知られています。これらの制御文字は、テキストデータを正しく表示したり、コンピューターがデータの内容を正しく理解したりするために欠かせない要素と言えるでしょう。
分類 | 説明 | 例 |
---|---|---|
テキストデータ | 文字情報として表現されるデータ | ウェブサイトの記事、電子書籍の文章、メールの内容 |
制御文字 | 画面上には表示されないが、コンピューターに対して文字の表示位置やデータの区切り方を指示する特殊な文字 | 改行コード、タブコード |
テキストの正体
私たちが普段何気なく目にしている文字や記号、文章といった「テキスト」。実は、コンピューターはそのような形式で情報を理解しているわけではありません。コンピューター内部では、あらゆる情報は「0」と「1」の二つの数字の組み合わせによって表現されています。これは「ビット」と呼ばれる単位で扱われ、このビットの並び方によって、数字だけでなく、文字や画像、音声など、あらゆる種類の情報が表現されているのです。
では、テキストはどのようにしてコンピューターに理解されるのでしょうか?その答えは、「文字コード」と呼ばれる規則にあります。文字コードとは、文字と数字の対応関係を定めた表のようなものです。例えば、アルファベットの「A」という文字は「01000001」という数字の列に対応しており、コンピューターはこの数字の列を読み取ることで「A」という文字を認識します。このように、私たちが普段目にしているテキストは、コンピューター内部ではすべて数字の羅列に変換されているのです。
つまり、コンピューターにとってテキストとは、実際には数字の羅列に過ぎません。しかし、文字コードという共通のルールを用いることで、私たちはコンピューターと情報をやり取りし、円滑なコミュニケーションを実現していると言えるでしょう。
テキストファイル
– テキストファイル
「テキストファイル」とは、文字情報のみで構成されたファイルのことです。画像や音声、動画などのデータは含まれていません。そのため、ファイルサイズが比較的小さく、開くのも速いという特徴があります。
テキストファイルは、Windowsの「メモ帳」やMacの「テキストエディット」など、特別なソフトウェアを必要とせずに作成・編集できるという手軽さがあります。プログラミングのソースコードや、WebサイトのHTML、設定ファイルなど、様々な場面で利用されています。
テキストファイルの大きなメリットは、特定のコンピューター環境に依存しないという点です。Windows、Mac、Linuxなど、異なるOS間でも、文字コードさえ合っていれば問題なく開いて内容を確認することができます。そのため、データのやり取りが容易で、多くの人にとって扱いやすいファイル形式と言えるでしょう。
項目 | 説明 |
---|---|
ファイルの種類 | 文字情報のみで構成されたファイル |
特徴 | – ファイルサイズが比較的小さい – 開くのが速い – 特定のコンピューター環境に依存しない |
メリット | – 作成・編集が手軽 – データのやり取りが容易 |
用途 | – プログラミングのソースコード – WebサイトのHTML – 設定ファイル – その他、様々な場面 |
テキストデータの重要性
私たち人間は、日々膨大な量の情報を文字情報としてやり取りすることで、生活を豊かにしています。この文字情報こそがテキストデータであり、コンピューターの世界においても、人間とコンピューターの橋渡しをする重要な役割を担っています。
例えば、私たちが日々利用するウェブサイト。そこには、ニュース記事やブログ記事、商品の説明など、様々な情報がテキストデータとして表示され、私たちに理解されやすい形で提供されています。また、友人や同僚とのコミュニケーションに欠かせないメールも、テキストデータがその中心的な役割を担っています。さらに、コンピューター自身を動かすためのプログラムも、プログラミング言語と呼ばれる特殊な文字を使って書かれたテキストデータによって構成されています。
このようにテキストデータは、情報化社会において欠かせない存在となっています。私たちの身の回りにあるコンピューターやスマートフォン、インターネットなど、あらゆる情報技術は、テキストデータという基盤の上に成り立っていると言えるでしょう。