
時代を築いた記録媒体:メモリースティック
1990年代後半、コンパクトで持ち運びに便利なデジタルカメラや携帯音楽プレーヤーが広く普及し始めました。それに伴い、撮影した写真や保存した音楽など、多くのデータを手軽に持ち運べる記録媒体の需要が急速に高まりました。
こうした時代の要求に応えるように、1997年にソニーが中心となって開発したのがメモリースティックです。
それまで主流だった記録媒体と比較して、メモリースティックは圧倒的に小型軽量であることが最大の特長でした。それでいて、従来の記録媒体に匹敵する、あるいはそれ以上の容量を実現していたため、発売当初から大きな注目を集めました。
メモリースティックの登場は、デジタル機器のさらなる小型化、軽量化、高性能化を促進し、モバイル社会の進展に大きく貢献しました。そして、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤーはもとより、様々なデジタル機器に広く採用され、人々の生活に欠かせない存在へと成長していきました。