デザイン

スクロール:画面上の見えない情報を表示

- スクロールとはパソコンやスマートフォンなど、画面上で情報を閲覧する際に、表示領域を超える量のデータが表示されることがあります。このような場合、隠れている情報を見るために画面表示の範囲を移動させる操作が必要です。これが「スクロール」です。例えば、インターネット上の記事を読んでいるとしましょう。記事が長文の場合、画面には記事全体の一部しか表示されません。このような場合、マウスホイールを回転させたり、画面を指でなぞったりすることで、表示範囲を上下に移動させることができます。これが垂直スクロールです。また、表計算ソフトなど、横に長いデータを表示する場合には、表示範囲を左右に移動させる水平スクロールもあります。最近では、タッチパネル操作の普及により、画面を指で直接スライドさせてスクロール操作を行うことが一般的になっています。スクロールは、限られた画面サイズの中で、膨大な情報を効率的に表示するために欠かせない機能と言えるでしょう。
WEBサービス

無料で使える!フリーメールのススメ

- フリーメールとはインターネットの普及と共に、誰もが手軽に情報をやり取りできる手段として電子メールが広く利用されています。その中でも、「フリーメール」は、インターネット上で無料で利用できるメールサービスとして、多くの人々に親しまれています。従来のメールアドレスは、インターネット接続を提供するプロバイダが発行するのが一般的でした。しかし、フリーメールは特定のプロバイダに依存せず、GmailやYahoo!メール、Outlook.comといったサービスが提供するアカウントを取得することで、誰でも簡単に利用を開始できます。フリーメールの魅力は、無料で利用できるという点だけではありません。多くのサービスで、大容量のメールボックスが提供されており、写真や動画などの大きなファイルが添付されたメールも、容量を気にせずに送受信できます。また、メールの整理や検索を効率化する機能や、迷惑メールを自動で振り分ける機能など、便利な機能も充実しています。これらの利便性の高さから、フリーメールは、プライベートな連絡手段としてはもちろん、ビジネスシーンでも広く活用されるようになっています。
WEBサービス

進化する銀行サービス:オンライン銀行とは

- オンライン銀行の概要オンライン銀行とは、インターネットを通じて様々な金融サービスを提供している銀行のことです。従来の銀行のように、店舗を持たずに営業している点が大きな特徴です。 従来の銀行では、預金や送金、融資の申し込みなどの手続きは、窓口やATMで行うのが一般的でした。一方、オンライン銀行では、これらの手続きをインターネット上で完結することができます。そのため、わざわざ店舗に出向く必要がなく、自宅や外出先でも、パソコンやスマートフォンを使って、いつでもどこでも銀行取引を行うことができます。オンライン銀行のサービスは、従来の銀行とほとんど変わりません。預金口座の開設、公共料金の支払い、他行への振込、投資信託の購入など、多岐にわたるサービスを提供しています。最近では、住宅ローンの申し込みや、投資相談など、より専門性の高いサービスを提供するオンライン銀行も増えています。オンライン銀行は、店舗を持たないという特性上、運営コストを抑えることができるため、従来の銀行よりも高い金利を設定している場合が多いことも、利用者にとって大きなメリットと言えるでしょう。また、店舗の営業時間に縛られることなく、24時間いつでも利用できるという点も、忙しい現代人にとって魅力的です。
ハードウエア

パソコンの歴史を支えた86系アーキテクチャ

- 86系とは?86系とは、1978年にアメリカのインテル社が開発したCPU「8086」と、その互換性を持つCPUの系統を指す言葉です。 それまでのCPUは8ビットが主流でしたが、8086は倍の16ビットのデータを一度に処理できる画期的なCPUとして登場しました。 この画期的なCPUは、後にアメリカのIBM社が開発したパーソナルコンピュータに採用されたことをきっかけに、爆発的に普及しました。 8086の登場とその後の普及は、本格的なパーソナルコンピュータ時代の幕開けを告げ、世界中のコンピュータの歴史に大きな影響を与えたと言えるでしょう。 また、8086は互換性を重視した設計がなされていたため、様々なメーカーが互換CPUを開発・販売しました。 その結果、8086の設計思想を受け継ぐCPUは「x86アーキテクチャ」と呼ばれるようになり、現在でも多くのパーソナルコンピュータやサーバー等で採用されています。 8086は、現代のコンピュータ社会の礎を築いたCPUと言えるでしょう。
WEBサービス

Outlook Express:定番メールソフトの基礎知識

- Outlook ExpressとはOutlook Expressは、かつてマイクロソフト社が開発・提供していた電子メールソフトです。Windows 95以降のパソコン向け基本ソフトであるWindowsオペレーティングシステムや、マイクロソフト社が提供していたインターネット閲覧ソフトであるInternet Explorerブラウザに標準搭載されていたため、特別な設定をしなくても、すぐに利用することができました。そのため、多くのWindowsユーザーが電子メールソフトとしてOutlook Expressを利用していました。Outlook Expressは、電子メールの送受信を簡単に行うことができるように設計されており、初心者でも直感的に操作することができました。電子メールアドレスを管理するためのアドレス帳や、受信した電子メールをフォルダに分類して整理するメールの振り分け機能など、電子メールを日常的に利用する上で必要となる基本的な機能を備えていました。しかし、Outlook Expressは、マイクロソフト社が提供する新しい電子メールソフトであるWindowsメールの登場によって、開発・サポートが終了しました。現在では、セキュリティ上の問題などから、Outlook Expressの利用は推奨されていません。もし、現在もOutlook Expressを利用しているのであれば、Windowsメールなどのより安全な電子メールソフトへの乗り換えを検討することが望ましいです。
ハードウエア

企業の生命線!無停電電源装置のススメ

- 無停電電源装置とは?突然の停電は、私たちの生活や仕事に大きな影響を与えます。特に、コンピューターやサーバーなどの精密機器は、停電によってデータが失われたり、機器自体が故障してしまう可能性があります。このような事態を防ぐために活躍するのが、無停電電源装置、通称UPSです。UPSは、普段から電力会社から供給される電気を蓄えておき、停電が発生すると蓄えていた電力を供給することで、接続されている機器への電力供給を維持します。停電が起きても、UPSが稼働している間は、コンピューターなどを使い続けることができます。UPSの大きな役割は、停電による機器の損傷を防ぐことです。急な電力遮断は機器に大きな負担をかけ、故障の原因となります。UPSは、停電時でも安定した電力を供給することで、機器を保護する役割を担います。また、UPSは、停電時に安全に機器をシャットダウンするための時間を確保する役割も担います。コンピューターは、突然電源を落とすとデータが破損する可能性があります。UPSによって一定時間の電力供給が確保できれば、重要なデータを保存したり、安全にシステムを終了したりすることができます。UPSは、企業の重要なデータやシステムを守る上で、非常に重要な役割を担っています。UPSの導入を検討することで、停電によるリスクを大幅に減らし、安定した業務運営を実現することができます。
その他

意外と知らない?「スクリーンダンプ」のススメ

「スクリーンダンプ」って言葉を耳にしたことはありますか?普段からパソコンやスマホを使っている人なら、一度は聞いたことがあるかもしれませんね。「スクリーンショット」という言葉なら知っている!という人も多いのではないでしょうか。「スクリーンダンプ」は、実は「スクリーンショット」と同じ意味なんです。 どちらも、パソコンやスマホの画面をそのまま写真のように画像データとして保存することを指します。つまり、「スクリーンダンプ」と「スクリーンショット」は全く同じ意味なんです。 例えば、ウェブサイトで気になる情報を見つけた時や、ゲームの記録を残したい時、友達にスマホの画面を共有したい時などに、「スクリーンダンプ」や「スクリーンショット」は役立ちます。 「スクリーンダンプ」という言葉は、パソコンがまだ広く普及していなかった頃から使われていました。そのため、「スクリーンダンプ」は少し古臭い言い方だと感じる人もいるかもしれません。 最近では、「スクリーンショット」という言葉の方が一般的になってきています。しかし、どちらも意味は同じなので、どちらを使っても問題ありません。
ハードウエア

パソコンの歴史を支えたCPU、80486とは?

1980年代後半から1990年代前半にかけて、パソコンの世界は大きな変化を遂げていました。処理速度の向上、記憶容量の増加、そしてソフトウェアの進化など、日進月歩の勢いで発展を続けていたのです。そんな中、インテル社が開発したx86系CPUは、パソコンの心臓部として業界をリードしていました。 1989年、インテル社はx86系CPUの新たな世代として「80486」を世に送り出しました。このCPUは、先行する「80386」の後継機種として開発され、当時のパソコンの性能を飛躍的に向上させるものでした。従来のCPUと比べて処理速度が大幅に向上しただけでなく、新たにメモリ管理機能や浮動小数点演算機能を内蔵したことで、より複雑で大規模な処理が可能となりました。 「80486」の登場は、パソコン業界に大きな衝撃を与えました。処理能力の向上は、より高度なソフトウェアの開発を促進し、パソコンの用途を大きく広げることになったのです。例えば、従来は不可能だった動画編集や3次元グラフィックス処理なども、「80486」搭載のパソコンでは実現可能となり、クリエイティブな分野への進出も加速しました。 こうして「80486」は、その革新的な性能によって、1990年代のパソコン業界を牽引する存在となりました。そして、その後のパソコンの発展にも大きな影響を与え続けることになります。
WEBサービス

オンラインバンキング:いつでもどこでも銀行取引

オンラインバンキングとは、インターネットを通じて銀行のサービスを利用できる便利なしくみのことです。従来は、銀行の窓口やATMに出向かなければならなかった残高照会やお金の振り込みなどの取引を、インターネットを経由して行うことができます。 自宅のパソコンや外出先からのスマートフォンなど、場所を選ばずに利用できることが大きな利点です。銀行の窓口やATMの営業時間にとらわれることなく、自分の都合の良い時間に取引を行うことができます。また、銀行に出向く手間や交通費を削減できる点も魅力です。 近年では、セキュリティ対策も強化されており、安心して利用できるようになっています。多くの銀行がオンラインバンキングサービスを提供しており、生活に欠かせない金融サービスとして急速に普及しています。
セキュリティ

スクリーンセーバー:役割の変化と意外な歴史

コンピューターの画面に表示される動く模様、スクリーンセーバー。多くの人は、コンピューターを使っていない時に現れる、視覚的に楽しいものという印象を持っているでしょう。しかし、その誕生の背景には、画面保護という重要な役割がありました。 かつてコンピューターのディスプレイは、ブラウン管を使ったものが主流でした。このブラウン管ディスプレイは、長時間同じ画面を表示し続けると、その部分だけ画面が変色してしまう、「焼き付き」という現象が起こる可能性がありました。そこで、この焼き付きを防ぐために登場したのがスクリーンセーバーです。 スクリーンセーバーは、一定時間コンピューターが操作されないと自動的に起動し、画面上に様々な模様やアニメーションを表示します。そして、画面の表示内容を定期的に変化させることで、ブラウン管への負担を軽減し、焼き付きを防いでいたのです。 近年では、液晶ディスプレイの普及に伴い、焼き付きの心配は少なくなりました。しかし、スクリーンセーバーは、プライバシー保護や、待ち受け画面としての役割など、形を変えながら現在も使われ続けています。
ネットワーク

無線LAN:ケーブル不要のネットワーク接続

- 無線LANの概要無線LAN(無線ローカルエリアネットワーク)とは、文字通り、ケーブルを使わずに機器同士を接続してデータ通信を行う技術です。パソコン、スマートフォン、プリンターなど、様々な機器を無線で接続し、インターネットへのアクセスやファイル共有などを手軽に行うことができます。従来の有線LANに比べて、配線工事が不要で、設置場所を選ばないというメリットがあるため、家庭やオフィス、公共施設など、様々な場所で広く利用されています。 無線LANの仕組みは、電波を使ってデータを送受信するというものです。無線LANに対応した機器には、電波を送受信するための無線LANアダプタが内蔵されています。このアダプタを通じて、機器同士が直接、または無線LANルーターと呼ばれる中継装置を経由してデータを送受信します。 無線LANは、私たちの生活において欠かせないものとなっています。自宅でインターネットを楽しむ、外出先でスマートフォンやタブレット端末を使う、オフィスで会議資料を共有するなど、様々な場面で無線LANが活用されています。今後も、IoT機器の普及や高速化、セキュリティの向上など、無線LAN技術は進化し続け、私たちの生活をより便利で豊かなものにしていくでしょう。
デザイン

アウトラインフォント:美しい文字表示の秘密

- アウトラインフォントとはコンピューターで文字を表示するには、文字の形をデータとして持たせる必要があります。アウトラインフォントは、この文字の形をデータとして表現する一つの方法です。従来よく使われていたビットマップフォントでは、文字の形を小さな点の集まりで表現していました。そのため、文字を拡大するとギザギザになってしまい、美しく表示することができませんでした。一方、アウトラインフォントは、文字の形を滑らかな線で表現します。この線は、点と点を結ぶ情報ではなく、線の形を数学的に表現した情報として記録されています。このような線の表現方法をベクター画像と呼びます。アウトラインフォントはベクター画像として文字情報を記録するため、拡大や縮小、回転などの操作を行っても、線の滑らかさが失われず、常に美しい文字を表示できます。アウトラインフォントは、印刷物やウェブサイト、スマートフォンなど、様々な場面で使われています。特に、高解像度ディスプレイや大きなサイズの文字表示が求められる場面では、その美しさが際立ちます。また、アウトラインフォントは、文字の形を自由に編集できるというメリットもあります。そのため、デザイン性の高い文字を作成したり、ロゴマークなどのデザインに利用されたりすることもあります。
ハードウエア

パソコンの歴史を作ったCPU、8086とは

1978年、インテル社から画期的なマイクロプロセッサ「8086」が発表されました。8086は、それまでのマイクロプロセッサと比較して処理能力が飛躍的に向上しており、後のパーソナルコンピュータの普及に大きく貢献することとなりました。 8086の大きな特徴の一つに、16ビットのデータバス幅を持っていたことが挙げられます。これは、一度に16ビットのデータを処理できることを意味し、8ビットマイクロプロセッサに比べて約2倍の処理速度を実現していました。また、8086は最大で1メガバイトものメモリ空間を扱うことができました。これは、当時のマイクロプロセッサとしては画期的な容量であり、大規模なプログラムを実行することを可能にしました。 さらに、8086はセグメント方式と呼ばれる独自のメモリ管理方式を採用していました。これは、メモリ空間を複数のセグメントに分割して管理する方式であり、限られたメモリ空間を効率的に利用することを可能にしました。このセグメント方式は、後のインテル製マイクロプロセッサにも受け継がれ、今日のコンピュータシステムにも影響を与えています。
ハードウエア

パソコンの歴史を変えたCPU、80286

- 80286とは1982年、アメリカのインテル社から発表されたマイクロプロセッサー「80286」。今ではほとんど見かけることはありませんが、パソコンの進化を語る上で、決して忘れてはいけない存在です。80286は、インテルがそれまで開発していた16ビットマイクロプロセッサー「8086」の後を継ぐ存在として登場しました。8086と比較して処理能力が格段に向上し、扱えるメモリの容量も大幅に増加しました。この進歩が、当時のパソコンの性能向上に大きく貢献したのです。80286の大きな特徴の一つに、「プロテクトモード」と呼ばれる機能の搭載があります。これは、複数のプログラムを同時に実行する際に、それぞれのプログラムが干渉し合うことを防ぎ、安定した動作を実現するための機能です。この機能により、80286は、より複雑で大規模な処理を安全に行えるようになりました。80286は、その後登場する、より高性能なマイクロプロセッサーの礎を築きました。そして、80286を搭載したパソコンの普及は、個人が気軽にパソコンを使うことができる時代へと繋がっていったのです。
ネットワーク

高速無線通信規格「WiMAX」

「ワイマックス」は、正式名称を「Worldwide Interoperability for Microwave Access」といい、高速なモバイル通信を実現する無線通信技術です。国際的な標準化団体であるIEEE(アイトリプルイー)によって規格化が進められており、その規格はIEEE802.16aを基にしています。 「ワイマックス」は、従来の無線通信技術と比べて、より高速かつ広範囲なデータ通信を可能にする点が特徴です。 このため、世界中で注目を集めており、インターネットへの接続手段として、あるいは、固定回線を代替する手段として、幅広く利用されています。 具体的には、光ファイバーなどの固定回線を敷設することが難しい地域において、インターネット接続環境を提供するために活用されています。 また、モバイルWi-Fiルーターなどに搭載されることで、外出先でも高速インターネット接続を可能にするなど、利便性の高さも魅力です。 「ワイマックス」は、進化を続ける無線通信技術の中でも、特に将来性が期待される技術の一つと言えるでしょう。
ネットワーク

モバイルWiMAX:高速通信をもっと身近に

- モバイルWiMAXとは モバイルWiMAXは、電気を扱う学会であるIEEE(アイトリプルイー)が定めた世界共通の規格「802.16e」に基づいた、高速で無線で情報をやり取りする技術です。「ワイマックス」と呼ばれることも多く、これまでの無線LANと比べて、より速い速度で、より広い範囲をカバーできるという特徴があります。 これまでの無線LANは、家の中や建物の中など、限られた範囲でしか使うことができませんでした。しかし、モバイルWiMAXは、より広い範囲をカバーできるため、外出先でも快適にインターネットを使うことができます。 例えば、カフェや公園、電車の中など、場所を問わずにノートパソコンやスマートフォンをインターネットに接続することができます。また、モバイルWiMAXは、高速通信が可能なため、動画視聴やオンラインゲームなどもストレスなく楽しむことができます。 このように、モバイルWiMAXは、外出先でも快適にインターネットを使いたいという人にとって、非常に便利な技術と言えるでしょう。
ハードウエア

パソコンの歴史を支えたCPU:80386

- 「80386」とは 「80386」は、アメリカのインテル社が開発し、1985年に発表した32ビットマイクロプロセッサです。 それまでのコンピュータに使用されていた16ビットプロセッサに比べて、格段に処理能力が向上したことから、パソコンの性能を飛躍的に向上させました。このことが評価され、世界中のパソコンメーカーがこぞって採用したため、「80386」は、その後のパソコン時代の礎を築いたCPUとして知られています。 「80386」は、それまでの16ビットCPUと比べて、一度に扱えるデータ量が大幅に増加しました。また、扱えるメモリの容量も大幅に増加したため、より大規模で複雑なプログラムを実行することが可能になりました。 これにより、それまで大型コンピュータでしか実行できなかったような高度な処理が、パソコンでも実行できるようになったのです。 「80386」の登場により、パソコンは、より高性能なソフトウェアを実行できるようになり、ビジネスや家庭での利用が急速に拡大しました。 例えば、表計算ソフトやワープロソフトなどが爆発的に普及し、パソコンは、ビジネスの現場においても不可欠なツールとなっていったのです。 このように、「80386」は、パソコンの歴史において非常に重要な役割を果たしたCPUであり、その影響は、今日のコンピュータにも受け継がれています。
ハードウエア

パソコンの心臓部、80×86とは?

「80x86」と聞いても、何のことかピンとこない方がほとんどでしょう。しかし、それはパソコンにとって、人間でいう脳みそにあたるCPUの設計図のようなものなのです。 CPUは、パソコンに計算やデータ処理など様々な作業をさせるために無くてはならない部品です。人間が言葉で指示を出すように、CPUにも命令を与えなければなりませんが、その命令を理解し、実行するための設計思想が「アーキテクチャ」と呼ばれるものです。「80x86」は、そのアーキテクチャの一つなのです。 「80x86」は、インテルという会社が開発した「8086」というCPUから始まりました。「8086」は、1978年に発表され、当時のパソコンに革命をもたらしたと言われています。その後も改良が重ねられ、「80286」「80386」(386として有名ですね)、「80486」(486)、そしてPentium(ペンティアム)へと進化していきました。これらのCPUは、いずれも「80x86」アーキテクチャを継承しており、互換性を保ちながら性能を向上させてきました。 現在のパソコンやスマートフォンに使われているCPUの多くは、「80x86」アーキテクチャを基に発展したものです。つまり、「80x86」は、現代のコンピュータ社会を支える重要な技術の一つと言えるでしょう。
インフラ

ハウジングサービスとは?そのメリット・デメリットを解説

- ハウジングサービスの概要ハウジングサービスとは、インターネットサービスプロバイダーやインターネットデータセンターといった事業者が提供するサービスで、企業が保有する通信機器やサーバーなどを、サービス提供事業者の施設に設置できるサービスです。企業は自社で設備投資を行うことなく、サービス提供事業者の施設に機器を設置し運用することができます。ハウジングサービスを提供する事業者の施設は、安定した電力供給や高速インターネット回線、強固なセキュリティ対策などが整えられています。そのため、企業は安心して機器を運用することができます。従来のデータセンターサービスでは、サーバーやネットワーク機器などの設備に加え、運用や保守までを一括して提供していました。一方、ハウジングサービスは機器の設置場所のみを提供する点が異なります。そのため、ハウジングサービスはコロケーションサービスとも呼ばれています。ハウジングサービスを利用するメリットとしては、以下のような点が挙げられます。* インフラ構築や運用にかかるコストを削減できる* 専門性の高い環境に機器を設置することで、安定稼働を実現できる* 災害対策が施された施設に機器を設置することで、事業継続性を高められるハウジングサービスは、自社でデータセンターを保有することが難しい企業や、コストを抑えながら安定したIT環境を構築したいと考えている企業にとって、有効な選択肢の一つと言えるでしょう。
デバイス

ハイビジョンとは?:高精細度テレビジョン放送の歴史と未来

かつて、お茶の間に娯楽や情報を届けてくれたテレビは、アナログ方式と呼ばれる技術を用いていました。しかし、技術の進歩は目覚ましく、より美しく、より臨場感のある映像を求める声が高まりました。こうした背景から誕生したのが「ハイビジョン」です。ハイビジョンは、従来のアナログテレビ放送と比べて、格段に多くの情報量を持つため、きめ細かく、現実に近い映像を映し出すことが可能となりました。この技術革新を支えたのが、走査線の数の違いです。画面を構成する走査線は、アナログテレビでは525本でしたが、ハイビジョンではその倍以上の1125本に増加しました。この画期的な技術は、日本の放送技術をリードする日本放送協会(NHK)が中心となって開発を進め、1980年代から試験放送が開始されました。人々は、スポーツ中継の選手の汗やスタジアムの熱気、ドラマの登場人物の表情や風景の美しさを、まるでその場にいるかのように体感することができるようになりました。ハイビジョンの登場は、テレビ放送の新たな時代の幕開けを告げるものでした。
ネットワーク

ハイパーリンク:インターネットの道しるべ

インターネットは、膨大な量の情報を世界中から集め、誰もがアクセスできる、まさに巨大な図書館のようなものです。しかし、この図書館には、本の代わりに無数のウェブページが存在し、目的の情報にたどり着くためには、そのページとページを繋ぐ何かが必要です。それが、「情報への架け橋」とも言えるハイパーリンクです。 ハイパーリンクは、クリック一つで他のウェブページへ瞬時に移動できる仕組みです。例えば、あるニュースサイトの記事を読んでいる時、記事中で言及されている専門用語が分からなかったとします。その用語にハイパーリンクが設定されていれば、クリックするだけで、用語解説ページが表示され、すぐに疑問を解消できます。 このように、ハイパーリンクは、関連する情報をスムーズに辿ることができるため、インターネット上での情報収集を効率的にします。まるで、広大な図書館の中で、読みたい本へと導く案内人のような役割を果たしていると言えるでしょう。
ハードウエア

ハイパーマルチドライブとは?

- ハイパーマルチドライブの定義「ハイパーマルチドライブ」とは、パソコンに内蔵されている光学ドライブの一種を指す言葉で、「DVDハイパーマルチドライブ」を省略した呼び方です。光学ドライブとは、レーザー光を用いてデータの読み書きを行う装置のことです。 ハイパーマルチドライブの大きな特徴は、その対応するディスクの種類の豊富さにあります。一般的なCDやDVDの読み書きはもちろんのこと、高画質の動画などを記録できるブルーレイディスクの読み込みにも対応しています。つまり、ハイパーマルチドライブが一台あれば、CD、DVD、ブルーレイディスクといった主要な光学ディスクを全て扱うことができるため、複数のドライブを用意する必要がなく、大変便利
開発

Webページの骨格、HTML入門

- ハイパーテキストマークアップ言語とは?ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)は、インターネット上の文書を作成するための言語です。私たちが普段目にしているウェブサイトは、このHTMLを使って作られています。ウェブサイトを見るために使うブラウザは、HTMLで書かれた指示を読み取り、私たちに分かりやすいように文字や画像、リンクなどを表示します。HTMLは、タグと呼ばれる特別な記号を使って文書の構造や内容を記述します。例えば、や段落、表などを表現することができます。それぞれのタグは開始タグと終了タグで囲まれており、その間に挟まれた部分がそのタグの役割を果たします。HTMLは、プログラミング言語のように複雑な処理を行うことはできません。あくまでも、文書の構造を表現するための言語です。しかし、HTMLを理解することは、ウェブサイトの仕組みを理解する上で非常に重要です。HTMLを学ぶことで、ウェブサイトがどのように作られているのか、どのように情報を発信しているのかを知ることができます。
ネットワーク

Webページ表示の立役者:HTTP

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。ウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したり、動画を視聴したりと、その用途は実に多岐に渡ります。これらのインターネット上の様々なサービスは、全て「通信」によって成り立っています。インターネットで情報をやり取りするには、通信を行うための共通のルールが必要になります。このルールこそが「プロトコル」と呼ばれるものです。プロトコルとは、例えるなら、異なる言語を話す人同士がコミュニケーションを取るための通訳のようなものです。インターネット上では、世界中の様々なコンピュータが情報をやり取りしています。それぞれのコンピュータが異なる言語を話しているとしたら、コミュニケーションは成立しません。そこで、プロトコルという共通のルールを定めることで、コンピュータ同士が円滑に情報をやり取りできるようにしているのです。インターネット上で利用されるプロトコルは数多く存在しますが、その中でも特に重要なのが、「ハイパーテキスト転送プロトコル」、通称「HTTP」です。HTTPは、ウェブサイトを閲覧する際に使われるプロトコルです。私たちが普段何気なくウェブサイトを閲覧できるのは、HTTPが裏で活躍してくれているおかげなのです。HTTP以外にも、メールの送受信に利用される「SMTP」や「POP」、ファイル転送に利用される「FTP」など、様々なプロトコルが存在します。このように、インターネット通信は、様々なプロトコルによって支えられていると言えるでしょう。