ハードウエア 印刷の要、トナーの秘密
書類や図を印刷する機械、レーザープリンターやコピー機。これらになくてはならないのが、色の粉であるトナーです。トナーは、ただの色粉とは違い、静電気の力を使って紙にくっつくように作られています。目には見えない小さな粒ですが、静電気という性質を持つことで、紙にしっかりと定着できるのです。この小さな粒は、二つのものが組み合わさってできています。一つは、静電気の性質を持つとても小さな粒。もう一つは、実際に色を出すための色の元です。この色の元と、静電気を持つ小さな粒が、よく混ぜ合わさることで、初めてトナーとなります。トナーは、インクジェットプリンターで使われているインクとは違います。インクは液体ですが、トナーは粉です。この粉であるがゆえに、印刷したものがくっきりとして、にじみにくいという利点があります。またインクのように乾くのを待つ必要がないので、印刷の速度も速いのです。オフィスや家庭で、たくさんの書類をすぐに印刷したい時、レーザープリンターとトナーは心強い味方です。色の種類も豊富で、黒だけでなく、青、赤、黄色など様々な色が用意されています。これらの色を組み合わせることで、写真のような複雑な色も表現できます。さらに、環境への影響についても配慮した製品も増えてきており、資源を節約したり、有害な物質を抑えたりする工夫が凝らされています。つまり、トナーは、速く、きれいに、そして環境にも優しく印刷するために、様々な技術が詰まった小さな粒なのです。
