グーグルプラス:人と人をつなぐ輪
ITの初心者
先生、『グーグルプラス』って、どんなものですか?
ITアドバイザー
「グーグルプラス」は、昔はやっていた人とのつながりを大切にするサービスだよ。みんなが情報を共有したり、やり取りしたりできたんだ。
ITの初心者
へえー、LINEみたいなものですか?
ITアドバイザー
似ているけど、違うものだよ。「サークル」っていうグループを作って、友達や家族と情報を共有したり、仕事関係の人とは仕事の話だけをしたりできたんだ。今はもうサービスは終わっているけどね。
Google+とは。
「グーグルプラス」という言葉を説明します。「グーグルプラス」は、グーグルという会社が提供している、人と人がつながり、情報を共有するためのサービスです。文字や写真などを、みんなに見せることも、特定の人たちだけに公開することもできます。特に、「サークル」という機能を使うと、友人、家族、仕事仲間など、誰と情報を共有するかを選ぶことができます。なお、「グーグルプラス」は「グーグルプラスプロジェクト」を短くした言い方です。
グーグルが提供する交流の場
多くの人がインターネットを利用するようになり、人と人とのつながりを求めて、様々な交流サイトが誕生しました。その中でも、検索エンジンで有名なグーグルが提供していた交流サイトが「グーグルプラス」です。
グーグルプラスは、インターネットを通じて人と人をつなぎ、新たな交流を生み出すことを目的として作られました。利用者は、自分のプロフィールや興味のある情報を登録し、他の利用者と繋がることで、情報交換や交流を楽しむことができました。
写真や動画を共有したり、グループを作って共通の趣味を持つ仲間と交流したりすることもできました。また、グーグルが提供する様々なサービス、例えばメールやカレンダーなどと連携することで、より便利に利用することができました。
しかし、利用者の増加に伴い、個人情報の取り扱いに関する問題や、交流サイトの競争激化などの理由から、2019年にサービスを終了しました。
グーグルプラスは、多くの人に利用されたサービスとして、インターネットを通じた交流の可能性を示すと同時に、情報管理の重要性や競争の激しさなど、克服すべき課題も浮き彫りにしました。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | グーグルプラス |
提供元 | グーグル |
目的 | インターネットを通じて人と人をつなぎ、新たな交流を生み出す |
機能 | プロフィール登録、情報交換、写真・動画共有、グループ機能、グーグルサービスとの連携 |
サービス終了 | 2019年 |
サービス終了理由 | 個人情報問題、競争激化 |
意義と課題 | インターネット交流の可能性を示す一方、情報管理と競争の激しさという課題も浮き彫りにした |
サークルでつながりを整理
グーグルプラスの目玉機能といえば、「サークル」です。この機能は、まるで現実世界で友達をグループ分けするように、インターネット上のつながりを整理整頓できます。
例えば、仲の良い友達と家族、会社の同僚など、自分の関係性に合わせてグループを作っていくことができます。
サークルごとに投稿を共有したり、特定のサークルの人の投稿だけを見たりすることができるので、インターネットでのコミュニケーションをより快適にします。
例えば、友達だけに面白い動画を共有したり、家族だけに旅行の写真を見せたりすることができます。
また、会社の同僚には仕事の連絡事項だけを送ることができるので、プライベートと仕事の切り分けもしやすくなります。
このように、サークル機能を使うことで、インターネット上での人間関係をより整理し、快適なコミュニケーションを実現できます。
多彩なコンテンツを共有
かつて利用できたグーグルプラスは、単なる文章や写真だけでなく、動画やウェブページへのリンクなども共有できるサービスでした。
特に魅力的だったのは、複数枚の写真に説明文や音楽などを加えて、ひとつの物語のように仕立てられる「フォトアルバム」機能です。この機能により、旅行の思い出やイベントの記録などを、より印象的に友人や家族と分かち合うことができました。
さらに、「ハングアウト」という機能を使えば、複数人で同時にビデオ通話が可能でした。これは単なる通話ではなく、画面を共有しながらプレゼンテーションを行ったり、ゲームを楽しんだりすることもできる画期的な機能でした。このように、グーグルプラスは多彩なコンテンツとコミュニケーション手段を提供することで、多くの人々に愛されました。
機能 | 説明 |
---|---|
文章・写真共有 | テキストや画像に加え、動画やウェブページのリンクも共有可能 |
フォトアルバム | 複数枚の写真に説明文や音楽を追加して、ストーリー仕立てで共有 |
ハングアウト | 複数人同時ビデオ通話、画面共有機能を使ったプレゼンやゲームも可能 |
グーグルサービスとの連携
– グーグルサービスとの連携グーグルプラスは、多くの利用者を持つグーグルが提供する様々なサービスと連携することで、さらに利便性を高めていました。たとえば、電子メールサービスとして広く普及しているGmailとの連携では、受信したメールの送信者を簡単にグーグルプラスのサークルに追加することができました。これは、頻繁にやり取りをする相手や、重要な関係者と繋がりを保つ上で非常に便利な機能でした。また、スケジュール管理に欠かせないグーグルカレンダーとの連携も充実しており、予定を共有したり、イベントへの招待を簡単に送ったりすることができました。この機能は、友人との予定調整や、仕事の会議設定などをスムーズに行いたいユーザーにとって大きなメリットでした。さらに、動画共有サービスとして世界中で利用されているYouTubeとの連携も実現していました。グーグルプラス上でYouTubeの動画を共有したり、コメントを書き込んだりすることができ、多くのユーザーにとって、日々の生活に欠かせないサービスとなっていました。このように、グーグルプラスは、他のグーグルサービスと緊密に連携することで、ユーザーにシームレスな体験を提供していました。この連携機能は、グーグルサービスを日常的に利用している多くのユーザーにとって、非常に便利で魅力的なものでした。
連携サービス | メリット |
---|---|
Gmail | – 受信メールの送信者を簡単にGoogle+のサークルに追加できる – 重要な関係者と繋がりを保つのに便利 |
Googleカレンダー | – 予定を共有したり、イベントへの招待を簡単に送ることができる – 友人との予定調整や仕事の会議設定をスムーズに行うことが可能 |
YouTube | – Google+上でYouTubeの動画を共有したり、コメントを書き込むことができる |
サービス終了とその後
多くの人に利用されていたグーグルプラスですが、2019年4月にサービスを終了しました。利用者数の伸び悩みや、個人情報の保護に関する懸念などが、サービス終了の理由とされています。
サービス終了は残念でしたが、グーグルプラスで培われた技術やアイデアは、その後のグーグルのサービスにも引き継がれています。例えば、写真や動画を共有して家族や友人とのコミュニケーションを楽しむことができるGoogleフォトの共有機能は、グーグルプラスの経験が活かされていると言えるでしょう。また、複数人でビデオ通話を行い、会議やセミナーなど様々な用途で活用できるGoogle Meetのビデオ通話機能にも、グーグルプラスでの技術が活かされています。
このように、グーグルプラスはサービスを終了しましたが、その技術やアイデアは、形を変えて私たちの前に現れていると言えるでしょう。
サービス終了 | 理由 | その後のGoogleサービスへの影響 |
---|---|---|
Google+ (2019年4月終了) | – 利用者数の伸び悩み – 個人情報保護の懸念 |
– Googleフォトの共有機能 – Google Meetのビデオ通話機能 |