エラー処理

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開発

実行時エラー:原因と対策

実行時エラーとは、作った仕組みが実際に動いている時に起きる不具合のことです。不具合は、仕組みの組み立て方の間違いや、予想外の出来事が起こった時に発生します。 例を挙げると、数をゼロで割ろうとしたり、無い書類を開こうとしたり、記憶が足りないのに作業を続けようとすると、実行時エラーが発生します。仕組みが普通に動いている時は問題ありませんが、特定の状況になると実行時エラーが発生することもあります。そのため、実行時エラーは仕組みを作る段階だけでなく、実際に使う段階でも気を付けなければならない問題です。 実行時エラーが起こると、仕組みが急に止まったり、予想外の結果を出したりする可能性があります。場合によっては、仕組み全体に影響する大きな問題に発展することもあります。例えば、工場のベルトコンベアを制御する仕組みで実行時エラーが発生すると、ベルトコンベアが急に止まり、工場全体の生産に影響を与える可能性があります。また、銀行の口座管理システムで実行時エラーが発生すると、預金の引き出しができなくなったり、残高が正しく表示されなくなったりする可能性があります。 そのため、実行時エラーが発生した場合は、すぐに対応する必要があります。不具合の原因を探し出し、適切な対策を施すことで、仕組みの安定した動作を維持することができます。具体的には、エラーが発生した時の状況を記録したり、仕組みの動作を詳しく調べたりすることで、原因を特定します。そして、プログラムの修正や、記憶容量の追加など、適切な対策を行います。 このように、実行時エラーは様々な場面で発生する可能性があり、システムに深刻な影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。日頃から実行時エラーへの対策を意識することで、より安定したシステムを構築することができます。
ネットワーク

タイムアウト:反応がないときの処理

- タイムアウトとはコンピューターやネットワークの世界では、決められた時間内に応答がない場合、処理を中断することがあります。これを「タイムアウト」と呼びます。 例えば、ウェブサイトを閲覧しようとするとき、私たちの端末からサーバーへ情報取得のリクエストが送られます。この時、もしもサーバーの状態が悪かったり、ネットワークが混雑していたりすると、情報が時間内に戻ってこないことがあります。このような場合に、いつまでも待ち続けてしまうと、端末の処理能力が無駄に消費されてしまい、他の作業にも影響が出てしまいます。そこで、タイムアウトという仕組みが役立ちます。一定時間内にサーバーからの応答がない場合、自動的に処理を中断することで、無駄な待ち時間を削減し、他の処理への影響を最小限に抑えることができます。 タイムアウトが発生すると、ブラウザには「ページを表示できません」といったエラーメッセージが表示されることが一般的です。タイムアウトは、ウェブサイトの閲覧だけでなく、様々な場面で利用されています。 例えばオンラインゲームでは、プレイヤーが一定時間操作をしなかった場合に、自動的にゲームから切断されることがあります。これもタイムアウトの一種であり、不正行為やネットワーク負荷を防止するために用いられています。このように、タイムアウトはコンピューターやネットワークを安全かつ快適に利用するために欠かせない機能と言えるでしょう。
開発

プログラミングで見かける「非数」って?

- 非数とはプログラムを作成していると、「非数」という単語を見かけることがあります。非数は、「数値ではない」という意味を持つ特別な値です。英語では「Not a Number」と表し、その頭文字を取って「NaN」と表記されることもあります。では、どのような時に非数が現れるのでしょうか?例えば、計算機で0を0で割ろうとしたり、負の数の平方根を求めようとすると、エラーが表示されるのを経験したことがあるかもしれません。このような、数学的に定義できない計算結果を表す際に、非数が用いられます。非数は、プログラム中でエラーが発生した際の処理や、数値として扱えないデータを表す際などに利用されます。例えば、ユーザーが入力欄に数値以外の文字列を入力した場合、その値を非数として扱うことで、プログラムが予期せぬ動作をすることを防ぐことができます。非数は、プログラミングにおいて重要な役割を果たす値の一つです。非数を理解することで、より安全で安定したプログラムを作成することができます。
開発

アボート:処理を中断する仕組み

- アボートとはコンピューターの世界では、様々なプログラムが私たちの生活を支えています。これらのプログラムは、私たちが指示を出したり、情報を送ったりすることで、決められた動作を実行します。しかし、時にはプログラムが予想外の事態に遭遇し、正常に動作を続けられなくなることがあります。このような場合、プログラムを強制的に中断させる「アボート」という措置が取られます。アボートは、プログラムの異常終了を意味します。これは、プログラムの中でエラーが発生した場合や、外部からの要因によって処理を継続できなくなった場合に起こります。例えば、インターネットでウェブサイトを見ている時に、接続が突然切れてしまったり、閲覧しようとしているページが存在しない場合などに、アボートが発生することがあります。また、ファイルをダウンロードしている最中に、インターネット回線が不安定になってしまったり、保存先のディスク容量が不足した場合も、アボートの原因となります。アボートが行われると、それまでプログラムが実行していた処理は中断され、処理中のデータは破棄されます。これは、プログラムが正常に動作を終了できなかったため、処理途中のデータが壊れてしまったり、矛盾が生じてしまう可能性があるためです。アボートは、プログラムを安全に停止させ、コンピューター全体に影響が及ぶのを防ぐための、最後の手段と言えるでしょう。