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開発

エントリー:多様な意味を探る

人が家を建てる時、玄関や勝手口など、複数の入り口を設けることがあります。これと同じように、複雑な処理を自動で行う手順書であるプログラムにも、処理を開始する場所が複数存在します。この開始位置を「入り口」という意味を持つ「エントリー」と呼びます。 プログラムは、多くの場合、様々な仕事をこなせるように作られています。例えば、文章を画面に表示する、記録を保存する、他の機械と接続するなど、多くの機能が組み込まれていることがあります。それぞれの機能は、独立した手順の集まりで、全体の中で役割分担をしています。 それぞれの機能を使うためには、対応する入り口から処理を開始する必要があります。例えば、文章を表示したい場合は、表示機能の入り口から入り、記録を保存したい場合は、保存機能の入り口から入ります。このように、プログラムには複数の入り口が用意されていることが多く、それぞれの入り口から特定の機能を実行できるようになっています。 これらの入り口は、まるで建物の入り口のように、利用者がどの機能を使いたいかを選択するための手段となります。もし入り口が一つしか無ければ、すべての機能を利用するために同じ手順を踏まなければならず、非常に使いにくいものになってしまいます。 そのため、プログラムを作る人は、利用者の使い勝手を考えて、適切な入り口を設計する必要があります。入り口の設計が、プログラムの使いやすさを大きく左右する重要な要素となるのです。分かりやすく使いやすい入り口を設けることで、誰もが簡単にプログラムの機能を活用できるようになります。