オブジェクト指向

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C++入門:進化したプログラミング言語

シー・プラスプラスは、シー言語の良い点を活かしつつ、新しい考え方を取り入れた、様々な用途に使えるプログラムを作るための言葉です。シー言語と同じように、コンピュータの動きを細かく指示できるので、無駄のない速いプログラムを作ることができます。 シー・プラスプラスは、部品を組み合わせるようにプログラムを作っていく「オブジェクト指向」という考え方を使います。この考え方のおかげで、複雑で大規模なプログラムでも、整理して分かりやすく作れるようになりました。例えば、ゲームのキャラクターを一つの部品として考えて、その動きや能力をまとめて定義することで、プログラム全体の見通しが良くなります。 シー・プラスプラスは、その使いやすさと性能の良さから、様々なところで使われています。パソコンやスマホの基本となる基本ソフト、画像処理を駆使したゲーム、家電製品などに組み込まれる制御プログラム、そして科学技術計算など、幅広い分野で活躍しています。 シー・プラスプラスは、長い歴史の中で進化を続けてきました。新しい技術や考え方が出てくると、それを取り入れてより使いやすく、より高性能になるように改良されてきました。そのため、最新の技術にも対応できる力を持っています。 初めてプログラムを学ぶ人にとっては、少し難しいと感じるかもしれません。しかし、シー・プラスプラスを学ぶことで、プログラムの作り方だけでなく、コンピュータの仕組みについても深く理解できるようになります。学ぶのは大変かもしれませんが、それだけの価値がある、強力な道具と言えるでしょう。
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C++入門:進化したプログラミング言語の世界

シー・プラス・プラスとは、シー言語を土台に、より多くの機能を追加して作られた、様々な用途に使えるプログラムの書き方です。1979年にベル研究所のビャーネ・ストロヴストルップさんによって開発が始まりました。最初は「クラス付きのシー」と呼ばれていました。シー・プラス・プラスは、部品を組み合わせるようにプログラムを作るオブジェクト指向、色々な型に対応できるジェネリックプログラミング、手順を順番に書いていく手続き型プログラミングなど、複数の書き方をサポートしています。そのため、融通が利き、かつ効率の良いプログラムを書くことが可能です。この特徴から、パソコンやスマホの基本ソフトであるオペレーティングシステム、ゲーム作り、家電製品などに組み込まれる小さなプログラム、処理速度が求められる高度なプログラムなど、様々な分野で活用されています。特に、処理速度が重視される場合や、機械に近い部分の細かい制御が必要な場合に、シー・プラス・プラスは力を発揮します。誕生から現在に至るまで、より多くの人が使いやすいように標準化されたり、新しい機能が追加されたりと、改良が続けられており、今でも進化し続けている息の長いプログラム言語です。例えば、近年では、より安全にプログラムを書くための機能や、現代のコンピュータの性能を最大限に引き出すための機能が追加されています。このように、シー・プラス・プラスは常に時代の変化に対応し、進化を続けているのです。
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オブジェクト指向:部品で組み立てるソフト開発

部品を組み合わせる開発手法は、ものを作るように仕組を作る新しい考え方です。従来の作り方のように、手順を一つずつ書くのではなく、仕組全体を独立した部品に分けて、それらを組み合わせることで完成させます。それぞれの部品は、必要な情報とその情報を扱う手順を中に持っています。外からは中の仕組みが分からなくても、部品として使うことができます。 ちょうど積み木のように、様々な部品を組み合わせて複雑な建物を作ることを想像してみてください。この手法を使うと、仕組を作る作業が早くなり、作った部品を繰り返し使えるようになります。また、仕組の手入れもしやすくなります。 従来の作り方では、仕組に少しでも変更があると、関連する手順を全て書き直す必要がありました。しかし、この新しい手法では、変更は部品の中だけに留まるため、書き直す範囲を少なく抑え、手入れの手間を減らすことができます。 一度作った部品は、他の仕組を作る時にも再利用できます。例えば、時計を作る時に使った「針」という部品を、別の時計を作る時にもそのまま使うことができます。これは、仕組を作る時間を短縮することに繋がります。 このように、部品を組み合わせる開発手法は、複雑化する仕組作りにおいて、効率よく、そして柔軟な作り方を実現する、現代的な手法と言えるでしょう。
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目的ファイルとは?オブジェクトファイルとの関係を解説

- 目的ファイルとは 目的ファイルとは、私たちが普段目にしているプログラムの元となるソースコードを、コンピュータが理解できる言葉に変換した際に生成されるファイルです。この変換作業はコンパイラと呼ばれるプログラムが行います。 目的ファイルには、プログラムを構成する命令やデータなどが、コンピュータが直接理解できる機械語と呼ばれる形式で格納されています。その他にも、プログラムの中で使われている変数や関数に関する情報なども含まれています。 ただし、目的ファイルは、まだプログラムとして実行できる完成形ではありません。プログラムを実行するためには、複数の目的ファイルを一つにまとめ、実行可能な状態に変換する必要があります。 この最終的な変換作業を行うのがリンカと呼ばれるプログラムです。リンカは、複数の目的ファイルを結合し、それぞれのファイル内の情報をつなぎ合わせて、初めてプログラムとして動作可能な状態にします。
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システム開発の鍵、OOって何?

- オブジェクト指向とはオブジェクト指向(OO)は、コンピュータプログラムを開発する手法の一つで、従来の手続き型の開発手法とは異なるアプローチを採用しています。手続き型では、プログラムは処理手順を順番に記述していくのに対し、オブジェクト指向では、プログラムを「もの」中心に捉え、それぞれの「もの」が持つデータとその「もの」に対する操作を組み合わせてシステムを構築します。この「もの」をオブジェクトと呼びます。例えば、顧客管理システムを開発する場合、「顧客」というオブジェクトを定義します。 この「顧客」オブジェクトは、顧客名、住所、電話番号といった顧客に関する情報(データ)と、顧客情報の登録、更新、削除といった操作(処理)をひとまとめに持っています。このように、データとその処理をオブジェクトという単位で管理することで、プログラムの再利用性や保守性を高めることができます。例えば、新しいシステムを開発する際に、既存のシステムで定義されている「顧客」オブジェクトをそのまま利用することができます。また、顧客情報の管理方法に変更があった場合でも、「顧客」オブジェクトの処理部分を修正するだけで対応できるため、システム全体の修正は最小限で済みます。