クロック周波数

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ハードウエア

動作周波数:処理速度の鍵

計算機の心臓部にあたる中央処理装置(中央演算処理装置)、主記憶装置、その他部品が、足並みをそろえて動くために必要な信号の回数を動作回数といいます。この信号は、計算機内部で指揮者のような役割を担い、各装置が正しいタイミングで情報のやり取りや計算を滞りなく行えるようにしています。例えるなら、大勢の楽団員が指揮者の指示に従って、美しい演奏を作り上げるように、動作回数は計算機内部の様々な装置が秩序を保って動作するための土台となります。 この動作回数は、一秒間に何回信号が出されるかを示す単位であるヘルツで表されます。例えば、3ギガヘルツの動作回数とは、一秒間に30億回の信号が出ているという意味です。この回数は、計算機の処理速度に直結します。動作回数が高いほど、一秒間に処理できる信号の回数が増え、結果として計算機の処理速度が向上します。 同じ種類の計算機であっても、動作回数が異なると性能に差が出てきます。高性能な計算機ほど、動作回数が高く設定されているため、複雑な計算や大量の情報の処理を速やかに行うことができます。しかし、動作回数が高いほど消費電力も大きくなるため、用途に合わせて適切な動作回数の計算機を選ぶことが大切です。 さらに、動作回数は計算機の発熱量にも関係しています。高い動作回数で動作させるほど、計算機内部の部品はより多くの熱を発生させます。そのため、高性能な計算機は冷却装置の性能も重要になります。適切な冷却装置を用いることで、計算機を安定して動作させ、故障を防ぐことができます。
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基本クロック:コンピュータの心臓部

基本時計とは、計算機の動作速度を左右する重要な要素です。例えるなら、楽団の指揮者が演奏の速度を決めるように、基本時計は計算機内部の様々な処理速度を制御します。この時計の速度は、ヘルツという単位で表されます。一秒間に一回の振動を一回ヘルツといい、十億ヘルツを一ギガヘルツといいます。基本時計が一ギガヘルツならば、一秒間に十億回の振動を刻んでいることになります。 この振動に合わせて、計算機内部の部品は情報のやり取りや計算などの処理を実行します。基本時計の速度が速いほど、計算機は多くの処理を短い時間で行えるので、処理速度が上がります。近年では、数ギガヘルツという非常に速い速度で動く計算機が普及し、高速な処理を実現しています。 しかし、基本時計だけが計算機の性能を決めるわけではありません。記憶装置の速度や情報の保管場所の性能なども、計算機の全体の処理速度に影響します。例えば、基本時計が速くても、記憶装置の速度が遅ければ、計算機全体の処理速度は遅くなります。また、情報の保管場所の容量が小さすぎても、処理速度に悪影響が出ます。 基本時計は計算機の処理速度を理解する上での一つの目安に過ぎません。他の要素との組み合わせによって、計算機の総合的な性能が決まります。計算機の購入を検討する際は、基本時計だけでなく、記憶装置や情報の保管場所の性能なども考慮に入れることが大切です。