
ビットマップ画像:ドットで描くデジタルアート
私たちが普段目にしている写真は、実はコンピュータにとっては無数の点の集まりとして認識されています。これらの点は「画素」と呼ばれ、一つ一つに色の情報が記録されています。写真全体の色の情報を、画素という小さな単位に分けて記録することで、コンピュータは画像を処理できるようになるのです。
一つ一つの画素は、色の三原色である赤、緑、青の情報を持っています。それぞれの色の強さを数字で表すことで、無数の色の組み合わせを表現することが可能です。例えば、赤い画素は、赤の光の強さを表す数値が大きく、緑と青の数値は小さくなります。
画素の数は、画像の細かさを決める重要な要素です。画素数が多いほど、よりきめ細かい画像表現が可能になります。例えば、高画素のデジタルカメラで撮影した写真は、画素数が多いため、細部まで鮮明に写し出されます。一方、画素数が少ないと、画像は荒くぼやけてしまいます。
このように、コンピュータは画素と色の情報を組み合わせて、私たちが見ているような滑らかで鮮やかなデジタル画像を表現しているのです。