コンピューターネットワーク

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ネットワーク

コンピューターネットワーク:世界を繋ぐ情報網

- コンピューターネットワークの基礎 コンピューターネットワークとは、複数のコンピューターを通信回線で接続し、情報をやり取りできるようにする仕組みのことです。 例えるならば、糸電話を想像してみてください。糸電話は、糸を伝って音声を届けることで、離れた場所にいる人と会話できます。 これと同じように、コンピューターネットワークは、通信回線を糸に見立て、その糸を伝ってデータを送受信することで、コンピューター同士がコミュニケーションを取れるようにしています。 私たちが日々当たり前のように利用しているインターネットや電子メール、オンラインゲームなども、このコンピューターネットワークという土台があってこそ成り立っています。 遠く離れた場所にいる人と人、あるいは場所と場所を繋ぐというネットワークの概念は、情報の共有を飛躍的に進化させました。 今では、企業活動や日常生活にとって欠かせない社会基盤として、コンピューターネットワークは現代社会を支える重要な役割を担っています。
インフラ

グリッドコンピューティングとは

- グリッドコンピューティングの概要グリッドコンピューティングとは、複数のコンピューターをネットワークで接続し、あたかも1台の強力なコンピューターのように利用する技術です。まるで電気の供給網(グリッド)のように、必要な時に必要なだけ計算能力を引き出すことができることから、この名前が付けられました。従来のスーパーコンピューターは大規模で高価なため、限られた用途にしか利用できませんでした。しかし、グリッドコンピューティングでは、インターネット上に分散配置されたパソコンやサーバーなどを仮想的に統合することで、安価にスーパーコンピューター並みの処理能力を実現できます。それぞれのコンピューターは、地理的に離れていても、グリッドコンピューティング用の特別なソフトウェアによって連携し、1つのシステムとして動作します。利用者は、ネットワーク上のどこにあるどのコンピューターを使っているかを意識することなく、巨大な計算能力を自在に活用できます。グリッドコンピューティングは、膨大なデータの解析が必要な科学技術計算や、創薬シミュレーション、金融リスク分析など、幅広い分野で利用されています。また、近年では、企業内ネットワークに分散するパソコンの空き時間を有効活用する試みも見られます。このように、グリッドコンピューティングは、従来のスーパーコンピューターの利用範囲を超えて、様々な分野に新しい可能性をもたらしています。
ネットワーク

インターネットの起源:ARPANET

時は1960年代後半、世界は冷戦と呼ばれる緊張状態にありました。アメリカとソビエト連邦という二つの超大国が、軍事力や技術力を競い合い、世界を二分していたのです。このような状況下、アメリカ国防総省は、軍事研究をより効率的に進めるため、新たな通信技術の開発を急務としていました。 当時、コンピューターは軍事研究において重要な役割を担っていましたが、それぞれのコンピューターは独立して稼働しており、情報を共有するためには、データを持ち運ぶ必要がありました。これは、時間と労力を要する非効率な方法でした。 そこで、複数のコンピューターをネットワークで接続し、情報をリアルタイムで共有するという画期的なアイデアが生まれました。このアイデアを実現するために設立されたプロジェクトがARPANETであり、これが後のインターネットの原型となったのです。 ARPANETは、軍事施設や大学などの研究機関を結ぶネットワークとして開発が進められました。そして、1969年、ついに最初のデータ伝送実験に成功しました。これは、情報通信の革命の始まりであり、世界を大きく変えることとなるインターネット時代の幕開けでもありました。