システム運用

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クラウド

オンプレミスとは?メリット・デメリット、クラウドとの違いを解説

- オンプレミスとはオンプレミスとは、情報システムを構築し運用する方法の1つで、サーバーやネットワーク機器といったハードウェアから、システムを動かすためのソフトウェアまで、全て自社の設備で管理し運用する形態を指します。かつては情報システムといえば、このオンプレミスが一般的でした。企業は、自社のニーズに合わせたシステムを構築するため、必要なサーバーやソフトウェアを購入し、自社の建物内に設置して運用していました。専門の担当者を雇い、システムの保守や管理を任せることも少なくありませんでした。しかし、近年ではクラウドコンピューティングの登場により、情報システムのあり方も変化しつつあります。クラウドコンピューティングとは、インターネット経由でサーバーやソフトウェアなどのITリソースを利用するサービスです。必要な時に必要な分だけ利用でき、初期費用も抑えられることから、多くの企業で導入が進んでいます。このような状況の中、従来型の情報システム運用形態を明確に示す言葉として、「オンプレミス」という言葉が使われるようになりました。クラウドコンピューティングと比較した場合、オンプレミスは初期費用がかかる、運用管理に手間がかかるといったデメリットがある一方、セキュリティ面で安心感がある、自社専用のシステムを構築できるといったメリットもあります。企業は、自社のニーズや状況に合わせて、オンプレミスとクラウドコンピューティングのどちらを選択するか、あるいは組み合わせるかを検討する必要があります。
インフラ

システム障害対策: 待機系システムとは?

- はじめに現代社会において、コンピューターシステムは、私たちの生活や仕事の様々な場面で欠かせないものとなっています。企業活動や公共サービスなど、あらゆる場面でシステムが利用されており、その重要性はますます高まっています。もしもの時に備え、システムの安定稼働を維持するために、様々な障害対策が講じられています。システムの障害は、企業に大きな損失を与える可能性があります。例えば、オンラインショップであれば、システムダウンによって販売機会を失い、売上減少に繋がる可能性があります。また、金融機関であれば、システム障害によって顧客との取引が停止し、信頼を失墜させてしまう可能性もあります。このような事態を避けるため、重要なシステムには、障害発生時にもサービスを継続できるような対策が求められます。その代表的な方法の一つが、「待機系システム」です。待機系システムとは、メインで稼働しているシステム(運用系システム)と全く同じシステムを、予備として用意しておく方法です。運用系システムに障害が発生した場合、待機系システムに切り替えることで、サービスを継続することができます。本記事では、この「待機系システム」について、その仕組みや種類、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
インフラ

コンピューターへの仕事の依頼方法:jobとは?

コンピューターに複雑な作業を依頼する場合、一つずつ指示するよりも、作業をまとめて指示する方が効率的な場合があります。この作業のまとまりのことを「ジョブ」と呼びます。 例えば、膨大なデータの分析や、ウェブサイトの内容の更新、プログラムの翻訳など、様々な作業をジョブとして定義することができます。ジョブを定義しておけば、コンピューターはそのジョブを実行するだけで、複雑な作業を自動的に行ってくれます。 ジョブは、複数の処理を組み合わせたものとして定義することができます。例えば、「データの収集」、「データの加工」、「分析結果の出力」といった複数の処理をまとめて、一つのジョブとして定義することができます。 コンピューターは、ジョブとして定義された作業を順番に実行していきます。また、特定の条件を満たした場合のみ実行するジョブや、定期的に実行するジョブを設定することもできます。このように、ジョブを活用することで、複雑な作業を効率的にコンピューターに実行させることができます。