スクリーンセーバー

記事数:(1)

セキュリティ

スクリーンセーバー:役割の変化と意外な歴史

コンピューターの画面に表示される動く模様、スクリーンセーバー。多くの人は、コンピューターを使っていない時に現れる、視覚的に楽しいものという印象を持っているでしょう。しかし、その誕生の背景には、画面保護という重要な役割がありました。 かつてコンピューターのディスプレイは、ブラウン管を使ったものが主流でした。このブラウン管ディスプレイは、長時間同じ画面を表示し続けると、その部分だけ画面が変色してしまう、「焼き付き」という現象が起こる可能性がありました。そこで、この焼き付きを防ぐために登場したのがスクリーンセーバーです。 スクリーンセーバーは、一定時間コンピューターが操作されないと自動的に起動し、画面上に様々な模様やアニメーションを表示します。そして、画面の表示内容を定期的に変化させることで、ブラウン管への負担を軽減し、焼き付きを防いでいたのです。 近年では、液晶ディスプレイの普及に伴い、焼き付きの心配は少なくなりました。しかし、スクリーンセーバーは、プライバシー保護や、待ち受け画面としての役割など、形を変えながら現在も使われ続けています。