
プロセス:プログラムの実行単位を理解する
私たちが普段パソコンで利用するプログラムは、コンピュータ内部では小さな処理単位に分割されて実行されています。この処理単位の一つを「プロセス」と呼びます。
私たちが何気なく使っているアプリケーションソフトも、コンピュータにとっては一つのプロセスとして認識されています。例えば、文章を作成するソフトで資料を作りながら、同時にインターネットを見るソフトで情報を検索したり、メールを確認したりすることができます。このように複数のアプリケーションを同時に操作できるのは、それぞれのアプリケーションがコンピュータ内部で別々のプロセスとして実行されているためです。
プロセスは、コンピュータ上でプログラムを実行するために必要な資源(メモリ空間やファイルなど)を管理する役割も担っています。それぞれのプロセスは独立したメモリ空間を持っており、他のプロセスのメモリ空間にアクセスすることはできません。これにより、一つのプロセスが誤動作を起こした場合でも、他のプロセスに影響が及ぶのを防ぎ、コンピュータ全体の安定性を保つことができます。
このように、プロセスはコンピュータ上でプログラムを安全かつ効率的に実行するために欠かせない仕組みと言えるでしょう。