
ホームポジション:タイピングの基礎
文字を打ち込む際の指の置き場所は、机に向かうときの姿勢と同じくらい大切です。この基本となる指の配置は「ホームポジション」と呼ばれ、速く正確に文字を打ち込むための土台となります。この配置をしっかり身につけることで、キーボードを見ずに文字を入力する「タッチタイピング」が可能になり、作業の効率が格段に向上します。
ホームポジションは、両手の人差し指をキーボード中央付近にある「F」と「J」のキーに置くことから始まります。この二つのキーには、たいていのキーボードで小さな突起もしくは小さな窪みが付いています。キーボードを見ずに、指先でこの突起や窪みを探ることで、瞬時に正しい位置に指を戻せるようになっているのです。人差し指を「F」と「J」に置いたら、そこから自然に他の指を伸ばし、それぞれ「D」「S」「A」と「K」「L」「;」のキーに軽く触れさせます。これが基本のホームポジションです。
この配置を覚えることは、自転車に乗る練習と似ています。最初はキーボードを見ながら指を動かし、徐々に指の感覚を掴んでいく必要があります。何度も練習を繰り返すうちに、指は自然とホームポジションを覚え、無意識に正しいキーへと動くようになります。最初は戸惑うかもしれませんが、焦らずゆっくりと練習することが大切です。正しいホームポジションを身につけることは、タイピングの上達への第一歩と言えるでしょう。毎日の練習を通して、指にこの感覚を染み込ませていきましょう。