
用途が広がる「タブ」を使いこなそう
「タブ」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?多くの人は、パソコンのキーボードにある「タブキー」を思い浮かべるかもしれません。このタブキーを押すと入力されるのが「タブ文字」です。一見、目立たない存在に思えるかもしれません。しかし、このタブ文字こそ、データ整理の場面で、実は縁の下の力持ちとして大活躍しているのです。
タブ文字は、コンピューター上で文字列と文字列の間を区切るための目印として使われています。例えば、私たちが普段から目にしている表計算ソフトやデータベース。これらのソフトウェアでも、このタブ文字が活躍しています。タブ文字によってデータがきれいに区切られることで、見やすく整理された状態で表示されるのです。
特に、タブ文字で区切られたテキストファイルは「TSV」と呼ばれ、様々な場面で使われています。TSVは、異なるソフトウェア間でデータをやり取りする際によく使われています。異なるソフトウェアであっても、タブ文字で区切られたデータであれば、互換性を保ったままデータを受け渡しできるからです。このように、タブ文字は、目立つ存在ではありませんが、データの秩序を保ち、円滑なデータ活用を支えるために欠かせない存在と言えるでしょう。