
かな漢字変換:日本語入力の要
- コンピューターで日本語を扱う
コンピューターは、もともとアルファベットと数字を扱うことを前提に作られました。そのため、私たちが普段使っているひらがな、カタカナ、漢字といった様々な文字を含む日本語を扱うには、特別な工夫が必要でした。
コンピューター内部では、すべての情報は0と1の数字の組み合わせで表現されています。アルファベットや数字は、それぞれ特定の数字の組み合わせに割り当てられていますが、日本語の文字は数が多いため、単純に割り当てることはできません。そこで登場したのが、「日本語入力システム」です。
日本語入力システムは、キーボードで入力したローマ字を、ひらがなやカタカナ、漢字に変換する役割を担っています。例えば、「こんにちは」と入力したい場合、「konnichiha」とローマ字で入力し、変換することで目的の日本語に変換できます。
日本語入力システムには、入力された文字の文脈を判断して、適切な漢字に変換する機能も備わっています。例えば、「かぜ」と入力した場合、「風」や「風邪」など複数の候補が表示され、文脈に合った漢字を選ぶことができます。
このように、日本語入力システムは、コンピューターで日本語を扱う上で欠かせない技術となっています。