
プログラムの設計図を復元?逆コンパイラとは
私たちが日々利用しているパソコンやスマートフォンを動かすソフトウェアは、実はコンピューター専用の言葉で書かれています。この言葉は「機械語」と呼ばれ、「0」と「1」の組み合わせでできています。そのため、私たち人間には理解することが非常に難しいものです。
たとえば、画面に文字を表示させるだけでも、「0100101011100010…」のような羅列を見ても、それが何を意味するのか理解することはできません。
そこで、この機械語で書かれたプログラムを、私たち人間にも理解できる形に変換する技術が必要となります。この技術は「逆コンパイル」と呼ばれ、そのためのツールが「逆コンパイラ」です。
逆コンパイラを使うことで、「0」と「1」の羅列でしかなかった機械語プログラムを、人間にもわかりやすいプログラミング言語に変換することができます。これは、まるで暗号を解読するようなもので、ソフトウェアの仕組みを深く理解する上で非常に役立ちます。