デジタル回線

記事数:(1)

ネットワーク

インターネットへの架け橋:端末アダプター

- 端末アダプターその役割とは?インターネットが普及し始めた頃、パソコンを電話回線に接続してインターネットを利用するためには、「端末アダプター」と呼ばれる機器が欠かせない存在でした。今ではWi-Fiルーターなどが普及し、端末アダプターを目にする機会は少なくなりましたが、当時はインターネットに接続するために無くてはならないものでした。一体、端末アダプターはどのような役割を担っていたのでしょうか?端末アダプターの最も重要な役割は、デジタル信号とアナログ信号を変換することでした。パソコンなどのデジタル機器は、0と1のデジタル信号で情報をやり取りします。一方、当時の電話回線は音声のアナログ信号を伝送する仕組みでした。そこで、パソコンから送られてきたデジタル信号をアナログ信号に変換し、電話回線に流す役割を担ったのが端末アダプターです。また、電話回線から送られてきたアナログ信号をデジタル信号に変換してパソコンに送り返す役割も担っていました。端末アダプターには、電話回線に接続するためのモジュラージャックと、パソコンと接続するためのRS-232Cポートなどが搭載されていました。インターネットが普及し始めた当初は、パソコンに端末アダプターを接続するための拡張カードが別途必要でしたが、後にパソコン本体に内蔵されるようになりました。このように、端末アダプターは、かつてパソコンをインターネットに接続するために無くてはならない重要な役割を担っていました。現代では、光回線やWi-Fiの普及により、端末アダプターはその役割を終えつつありますが、インターネットの歴史を語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。