
データ区切り文字:種類と役割
- データ区切り文字とは
表計算ソフトやデータベースでは、私達が普段目にする書類のように、見た目に分かりやすく整理されたデータを見ることができます。しかし、コンピューターがこれらのデータを読み込む際には、見た目の情報だけでは、それぞれのデータがどこで始まり、どこで終わるのかを理解することができません。
例えば、住所録データの場合を考えてみましょう。住所録には、氏名、郵便番号、住所、電話番号といったように、様々な情報が含まれています。これらの情報をコンピューターが正確に認識するためには、それぞれのデータがどこで区切られているのかを明確に示す必要があります。
この役割を担うのがデータ区切り文字です。データ区切り文字は、カンマやタブ、スペースなどの記号を使って、データとデータの境界を示します。
例えば、カンマ区切りでデータが保存されている場合、「山田太郎,〒100-0001,東京都千代田区千代田1-1-1,03-1234-5678」というデータは、カンマを区切り文字として、「山田太郎」「〒100-0001」「東京都千代田区千代田1-1-1」「03-1234-5678」というように、4つのデータとして認識されます。
このように、データ区切り文字は、コンピューターが大量のデータを正確に処理するために欠かせない役割を担っています。