データ保護

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セキュリティ

安全な通信の要:TLSとは

インターネットの世界で情報をやり取りするとき、その安全を守ることはとても大切です。個人情報やクレジットカードの番号、会社の秘密情報など、大切な情報が盗まれたり、書き換えられたりする危険から守る必要があるからです。そのための強力な仕組みがTLSです。 TLSは、情報を暗号化して送受信することで、安全を守ります。暗号化とは、情報を特別な方法で変換して、本来の内容がわからないようにすることです。例えば、家に鍵をかけるように、情報に鍵をかけることで、許可されていない人が見たり、使ったりすることを防ぎます。TLSはこのような暗号化技術を使って、盗み聞きや書き換え、なりすましといった脅威を防ぎ、安全な情報のやり取りを実現します。 盗み聞きとは、他人のやり取りを勝手に覗き見することです。TLSを使うことで、たとえ誰かが通信内容を盗み見ようとしても、暗号化されているため、内容を理解することができません。書き換えとは、情報を不正に書き換えることです。TLSは情報の書き換えも防ぎます。もし情報が途中で書き換えられた場合、受信側でそれを検知し、情報の受け取りを拒否することができます。なりすましとは、他人のふりをして情報を盗み取ろうとすることです。TLSは、通信相手の身元を確認する仕組みも備えているため、なりすましを防ぐことができます。 このように、TLSはインターネットにおける安全の土台として、なくてはならないものとなっています。私たちが安心してインターネットを利用できるのも、TLSのような安全を守る仕組みがあるおかげです。日々進化するインターネットの脅威から私たちを守り、安全な情報社会を支える重要な技術と言えるでしょう。
セキュリティ

差分バックアップで効率的なデータ保護

パソコンやスマートフォンなど、デジタル機器に保存されている大切なデータを守るためには、バックアップが欠かせません。万が一、機器が故障したり、誤ってデータを消してしまったりした場合でも、バックアップがあれば復元することができます。バックアップには、大きく分けて「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」の3種類があります。 フルバックアップは、その名の通り、対象となるデータ全てを丸ごとコピーして保存する方法です。メリットとしては、バックアップからの復元が容易であることが挙げられます。バックアップしておけば、そこから必要なデータをすぐに取り出すことができます。一方で、データ量が多い場合は、バックアップに時間がかかってしまうというデメリットもあります。 差分バックアップは、前回のバックアップからの変更点のみを保存する方法です。フルバックアップと比較して、バックアップに必要な容量や時間が少なく済むというメリットがあります。ただし、復元する際には、フルバックアップと、その後に作成された差分バックアップが必要になります。 増分バックアップも、差分バックアップと同様に、前回のバックアップからの変更点のみを保存します。しかし、差分バックアップが前回のフルバックアップからの変更点を保存するのに対し、増分バックアップは前回のバックアップ(フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップのいずれでも可)からの変更点を保存します。そのため、差分バックアップよりもさらに効率的にバックアップを取ることができます。ただし、復元する際には、フルバックアップと、その後に作成された全ての増分バックアップが必要になるため、復元の手順が複雑になるというデメリットもあります。
セキュリティ

インターネットの安全を守るSSLとは?

- SSLとはインターネット上で安全に情報をやり取りするには、第三者による盗聴や改ざんを防ぐ必要があります。そのために欠かせない技術がSSLです。SSLは「Secure Sockets Layer」の略称で、その名の通り、インターネット上でやり取りされるデータを暗号化することで安全性を確保します。例えば、インターネットショッピングでクレジットカード情報を入力する場面を考えてみましょう。SSLが導入されていないサイトの場合、入力したクレジットカード情報はそのままの形でインターネット上を流れてしまいます。悪意のある第三者に盗聴されれば、不正利用されてしまうかもしれません。しかし、SSLが導入されているサイトであれば、入力したクレジットカード情報は暗号化されて送信されます。暗号化とは、データを特殊な方法で変換することで、元のデータの形を分からなくすることです。たとえ第三者に盗聴されても、暗号化されたデータは解読できないため、安全に情報を守ることができます。SSLは、オンラインショッピングだけでなく、ネットバンキングやオンラインゲームなど、個人情報や機密情報を取り扱うあらゆる場面で利用されています。インターネットを安全に利用するために、SSLが重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
セキュリティ

フルバックアップ:データ保護の基礎

- フルバックアップとはフルバックアップとは、コンピューターシステム内のあらゆる情報を余すことなく複製することです。これは、例えるなら、家財道具一式をそっくりそのまま別の場所に保管しておくようなものです。フルバックアップの対象となるのは、写真や動画、文章といった個人データだけではありません。 コンピューターを動かすために必要なシステムファイルや、普段使っているソフトウェアの設定情報なども含まれます。フルバックアップを定期的に行う最大のメリットは、 コンピューターに不具合が生じたり、災害に見舞われたりした場合でも、データ消失のリスクを最小限に抑えられる 点にあります。 例えば、ハードディスクが故障してしまっても、事前にフルバックアップを取っていれば、新しいハードディスクにバックアップデータを戻すことで、元の状態に復元することができます。このように、フルバックアップは、 万が一の事態から大切なデータを守るための、いわば保険のような役割 を果たします。
セキュリティ

復号化とは?符号化との違いや仕組みを解説

- 復号化とは 復号化とは、符号化という処理で変換されたデータを、元の形に戻す操作のことです。 データのやり取りを例に考えてみましょう。 AさんとBさんが、お互いに手紙を送り合うとします。 Aさんは、Bさんにしか読めないように、手紙の内容を暗号化して送ります。 この暗号化された手紙を受け取ったBさんは、暗号を解読して元の文章に戻す必要があります。 この、暗号を解読して元の文章に戻す作業が「復号化」にあたります。 ウェブサイトを閲覧する際にも、この復号化は行われています。 例えば、ウェブサイトのアドレスに日本語が含まれている場合、ブラウザはそれをコンピュータが理解できる形式に符号化してサーバーに送信します。 サーバーは、受け取った符号化されたデータに対して復号化を行い、元の日本語を復元します。 このように、符号化と復号化は、デジタルデータの送受信において、安全かつ正確に情報を伝えるために欠かせない処理といえます。
ハードウエア

データ保護の守護神: RAIDとは?

コンピュータに欠かせない記憶装置であるハードディスク。近年では、データの大容量化が進み、一つのハードディスクでは容量が足りない、あるいは、より高速なデータの読み書きを行いたいというニーズが高まっています。こうしたニーズに応える技術として、「RAID」が注目されています。 RAIDとは、複数のハードディスクを組み合わせて、あたかも一つの大きなハードディスクのように扱う技術のことです。RAIDを用いることで、複数のハードディスクを個別に管理する手間が省け、大容量のデータを一括して管理できるようになります。また、RAIDには、複数のディスクにデータを分散して書き込むことで、読み書きの速度を向上させる効果もあります。 RAIDは、データの読み書きの速度向上だけでなく、システムの信頼性向上にも貢献します。RAIDの種類によっては、一部のハードディスクに障害が発生した場合でも、データの復旧を可能にする機能を備えています。これは、重要なデータを扱うシステムにおいて、非常に重要な要素となります。 このように、RAIDは、データ管理の効率性と信頼性を飛躍的に高める技術と言えるでしょう。RAIDは、大容量のデータを取り扱うサーバーやワークステーションだけでなく、近年では、パソコンにも広く採用されるようになっています。
セキュリティ

暗号文とは? – データ保護の基礎知識

- 暗号文の定義 暗号文とは、特定の規則に基づいて、元の情報が読めない形に変換された文字列やデータのことです。 例えば、私たちが普段使っている日本語を想像してみてください。この日本語を、ある決まったルールに従って、全く別の記号や文字に置き換えてみましょう。すると、元の日本語を知らない人にとっては、それはただ意味の分からない記号の羅列にしか見えません。 これがまさに暗号文の基本的な考え方です。 暗号文は、元の情報を隠すことで、第三者による盗み見や改ざんから守る役割を担います。インターネット上でやり取りされる個人情報や企業秘密などは、暗号文に変換されることで安全に保護されています。 暗号文を作成する際には、変換の規則が重要になります。この規則は「暗号鍵」と呼ばれ、暗号鍵を知っている人だけが暗号文を元の情報に戻すことができます。
セキュリティ

バックアップコピーのススメ

- バックアップコピーとはバックアップコピーとは、パソコンやスマートフォンなどに保存されている写真や動画、書類といった大切なデータの複製を別の場所に保管しておくことを指します。これは、まるで大切な書類を写真に撮って別の場所に保管しておくようなもので、万が一、元の書類が失われてしまっても、写真から内容を確認することができます。では、なぜバックアップコピーが必要なのでしょうか?それは、私たちの身の回りには、コンピューターの故障や誤ってデータを消してしまうといった、データの損失に繋がる危険が潜んでいるからです。例えば、誤って飲み物をこぼしてしまい、パソコンが壊れてしまったら、中に保存していたデータは全て消えてしまいます。また、うっかり重要なファイルを削除してしまったり、コンピューターウイルスに感染してデータが壊れてしまうこともあります。このような予期せぬ事態が発生した場合でも、バックアップコピーがあれば、失われたデータを復元し、元の状態に戻すことができます。これは、仕事で使う書類や顧客情報、思い出の写真や動画など、二度と取り戻せない大切なデータを守る上で非常に重要です。バックアップコピーは、いわばデータの保険のようなものです。普段は意識することが少ないかもしれませんが、万が一のときに備えて、日頃からこまめにバックアップを作成しておくことが大切です。
セキュリティ

バックアップの重要性

- バックアップとは日々、仕事やプライベートで利用するコンピューターには、写真や動画、仕事の資料など、大切なデータが数多く保存されています。もしも、コンピューターが突然壊れてしまったり、誤ってデータを消してしまったりしたら、とても困りますよね。このような予期せぬトラブルから大切なデータを守るための方法として、バックアップがあります。バックアップとは、コンピューター上のデータやプログラムを別の場所に複製することを指します。例えば、パソコン本体のハードディスクやSSDに保存されているデータは、外付けのハードディスクやUSBメモリ、クラウドサービスなど、別の場所に複製することでバックアップを取ることができます。バックアップを取ることの大きなメリットは、元のデータに何か問題が発生した場合でも、複製したデータから復元できるという点にあります。コンピューターの故障や誤操作、ウイルス感染など、データ消失のリスクは常に存在します。しかし、こまめにバックアップを取っておけば、万が一データが消失してしまっても、以前の状態に復元することが可能になります。バックアップは、データ消失のリスクを軽減するための、いわば「保険」のようなものです。大切なデータを失わないためにも、日頃からこまめなバックアップを心がけましょう。