
データ保護の基礎: RAWとは?
- リードアフターライト(RAW)とは?
RAWは「Read After Write」の略で、日本語では「ライト後読み出し」と訳されます。これは、データを記憶装置などに書き込んだ後、その書き込み処理が正しく行われたかどうかを確認するために、再度データを読み出すという動作のことを指します。
コンピュータの内部では、様々な要因によってデータが破損してしまう可能性があります。例えば、電気的なノイズや物理的な衝撃などが考えられます。このような問題が発生した場合でも、RAWによってデータの書き込みエラーを検出することができます。
具体的には、書き込むデータに基づいて計算したチェックサムと呼ばれる値を、データと共に書き込みます。そして、読み出し時に再度チェックサムを計算し、書き込んだ値と比較します。もし、二つの値が一致しない場合は、データの破損や書き込みエラーが発生したと判断し、再書き込みなどの処理を行います。
このように、RAWはデータの整合性を保ち、信頼性を高めるために非常に重要な技術です。特に、データベースやストレージシステムなど、データの正確性が求められるシステムにおいては、必須の機能と言えるでしょう。