
通信速度が遅い!?狭帯域の基礎知識
- 狭帯域とは「狭帯域」とは、データ通信において、限られた周波数帯域幅を使って情報を送受信する方式のことを指します。あるいは、その限られた帯域幅そのものを指す場合もあります。情報を送るための道筋をイメージしてみてください。広々とした高速道路では、一度にたくさんの車が行き交うことができますよね。データ通信でも、周波数帯域幅が広いほど、一度にたくさんのデータを送受信できます。これは、高速道路で一度に通行できる車の台数が多いのと同じイメージです。一方、狭帯域は、イメージとしては細い山道のようなもの。一度に通れる車の台数が限られてしまうように、一度に送受信できるデータ量が限られてしまい、通信速度が遅くなってしまうという特徴があります。しかし、狭帯域だからといって、常にデメリットがあるわけではありません。状況によっては、狭帯域は長距離の通信に適しているというメリットも持ち合わせています。これは、山道は整備されていれば遠くまでつながっていることが多いように、狭帯域は少ない電力で遠くまで電波を届けることができるためです。このように、狭帯域は通信速度が遅いという側面を持ちつつも、状況によっては有利に働く側面も持ち合わせています。そのため、一概に良し悪しを判断するのではなく、使用シーンに合わせて適切な通信方式を選ぶことが重要です。