
システム開発における既定値の重要性
- あらかじめ決められた値既定値
情報システムを作る際、あらかじめ決めておく値のことを「既定値」と呼びます。これは、利用者が特に何も値を入力しない場合に、システムが自動的に設定する値のことです。「初期値」や「デフォルト値」と呼ばれることもあります。
例えば、会員登録画面で、国籍を選ぶ欄があるとします。多くの場合、そのシステムが使われる国が始めから選択されています。これが既定値です。日本では「日本」が、アメリカでは「アメリカ合衆国」があらかじめ選択されていることが多いでしょう。
既定値を使う一番の目的は、利用者の手間を減らすことです。利用者が入力する項目を減らすことで、スムーズに操作できるようにしたり、入力ミスを防いだりすることができます。また、システム開発者にとっても、開発にかかる時間や労力を削減できるという利点があります。
しかし、既定値を設定する際には、注意が必要です。利用者の状況や意図によっては、既定値が適切でない場合があります。そのため、システム開発者は、利用者の視点に立って、最適な既定値を設定することが重要です。状況に応じて、既定値を変更できるようにすることも必要です。