パラメータ

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開発

システム開発における既定値の重要性

- あらかじめ決められた値既定値 情報システムを作る際、あらかじめ決めておく値のことを「既定値」と呼びます。これは、利用者が特に何も値を入力しない場合に、システムが自動的に設定する値のことです。「初期値」や「デフォルト値」と呼ばれることもあります。 例えば、会員登録画面で、国籍を選ぶ欄があるとします。多くの場合、そのシステムが使われる国が始めから選択されています。これが既定値です。日本では「日本」が、アメリカでは「アメリカ合衆国」があらかじめ選択されていることが多いでしょう。 既定値を使う一番の目的は、利用者の手間を減らすことです。利用者が入力する項目を減らすことで、スムーズに操作できるようにしたり、入力ミスを防いだりすることができます。また、システム開発者にとっても、開発にかかる時間や労力を削減できるという利点があります。 しかし、既定値を設定する際には、注意が必要です。利用者の状況や意図によっては、既定値が適切でない場合があります。そのため、システム開発者は、利用者の視点に立って、最適な既定値を設定することが重要です。状況に応じて、既定値を変更できるようにすることも必要です。
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プログラムを動かす指示書:パラメーター

私たちが普段使っているコンピュータープログラムは、あらかじめ決められた処理を行うように作られています。例えば、文章作成ソフトであれば、文字を入力して保存したり、編集したりすることができます。しかし、プログラムはただ待っているだけでは何もしてくれません。私たちが何か指示を与えて初めて、様々な処理を行ってくれるのです。この指示には、プログラム自身に組み込まれているものと、プログラムを実行する際に別途与える必要があるものの2種類があります。 プログラム自身に組み込まれている指示とは、例えば文章作成ソフトであれば、文字を入力する場所やフォントの種類を選ぶメニューなど、プログラムが最初に起動したときから表示されているものを指します。一方、プログラム実行時に別途与える必要がある指示とは、例えば表計算ソフトで特定のファイルを開きたい場合などに、ファイル名を指定する必要があるような場合を指します。このように、プログラム実行時に与える指示情報を「パラメーター」と呼びます。パラメーターは、プログラムに対して「何を」「どのように」処理するかを具体的に指示するために用いられます。例えば、画像編集ソフトで写真のサイズを変更する場合、変更後のサイズをパラメーターとして指定します。このように、パラメーターを理解することで、プログラムをより柔軟に使いこなせるようになります。