
YUV:色の表現方法
- YUVとはYUVは、色を表現するためのひとつの方法です。私たち人間の目は、色の微妙な違いよりも、明るさの変化をより強く感じ取ることができます。YUVはこの性質を利用し、明るさを表す信号と色の違いを表す信号を組み合わせて色を表現します。明るさを表す信号は「輝度信号」と呼ばれ、「Y」で表されます。一方、色の違いを表す信号は「色差信号」と呼ばれ、「U」と「V」の2つで表されます。「U」は青と黄色の違いを、「V」は赤と緑の違いを表しています。従来よく使われていたRGB方式と比べて、YUV方式はデータ量を抑えることができるというメリットがあります。これは、人間の目が色の変化よりも明るさの変化に敏感であるため、色に関する情報を多少間引いても、私たちには画質の劣化として感じにくいからです。このため、YUVは画像や動画の圧縮に適しており、特にデータ容量を小さく抑える必要があるデジタル放送やインターネット動画などで広く利用されています。YUVは、RGBとは異なる視点から色を表現することで、人間の視覚特性に最適化された効率的な色表現を実現していると言えるでしょう。