プライバシー

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セキュリティ

私物端末の業務利用:利点と課題

従業員が自分の持ち物である携帯電話や小型の持ち運びできる計算機、そして膝の上で使える持ち運びできる計算機などを仕事で使うことを「私物端末業務利用」と言います。これは、会社から支給された端末ではなく、個人が所有する機器を仕事に活用することを意味します。 以前は、会社が必要な機器を従業員に渡すのが当たり前でした。しかし、近頃は携帯電話の普及や、場所を選ばずに仕事ができる働き方の増加に伴い、私物端末業務利用を取り入れる会社が増えています。 この背景には、従業員と会社、双方にとっての利点があります。従業員にとっては、使い慣れた機器を使うことで仕事の効率を上げることができます。例えば、普段から使い慣れた携帯電話で仕事の連絡を確認したり、文書を作成したりすることで、操作に戸惑うことなくスムーズに作業を進めることができます。また、会社にとっては、機器の購入費用や管理費用を減らすことができます。従業員全員に新しい機器を支給するとなると、多額の費用がかかりますが、私物端末業務利用であればその費用を抑えることができます。さらに、従業員が常に最新の機器を使っている場合、会社が古い機器を更新する費用も削減できます。 しかし、良い点ばかりではありません。情報が外部に漏れてしまう危険性や安全対策の難しさ、仕事とプライベートの切り分けによる従業員の負担増加といった課題も存在します。例えば、私物の機器に会社の重要な情報を保存した場合、機器の紛失や盗難によって情報が漏えいするリスクがあります。また、私物の機器を仕事で使う場合、仕事とプライベートの時間の区別が難しくなり、従業員の負担が増える可能性があります。 そのため、私物端末業務利用を導入するにあたっては、メリットとデメリットの両方を考慮し、慎重に検討する必要があります。情報漏えいを防ぐための対策や、従業員の負担を軽減するためのルール作りなどをしっかりと行うことが重要です。
セキュリティ

肩越し盗み見:危険と対策

肩越し盗み見とは、他人の秘密の情報を得るために行われる行為です。公共の場所や職場など、人が集まる場所で、あなたのすぐ後ろに立ち、パソコンや携帯電話の画面、あるいは紙の書類などを覗き込むことで、パスワードやクレジットカードの番号、住所や氏名といった大切な個人情報を盗み取ろうとします。まるで盗み見る人の視線が、あなたの肩越しにやってくるように感じるため、「肩越し盗み見」と呼ばれています。 この盗み見は、昔から行われてきた単純な方法ですが、現代社会においても大きな問題となっています。私たちは、日常的にパソコンや携帯電話で様々な情報を扱っており、それらの機器には、銀行口座の情報や個人の連絡先など、非常に重要な情報が保存されているからです。もしこれらの情報が盗み見られてしまうと、金銭的な被害を受けたり、個人情報が悪用されたりする危険性があります。また、会社であれば、重要な機密情報が漏洩することで、大きな損失を被る可能性も考えられます。 一見すると、他愛のない行為のように思えるかもしれませんが、肩越し盗み見は決して軽視できるものではありません。私たちの生活に浸透している情報機器の普及に伴い、その危険性はますます高まっています。一人ひとりがこの脅威を正しく理解し、情報漏洩を防ぐための対策を積極的に行う必要があります。盗み見を防ぐための具体的な方法としては、覗き見防止フィルターを機器に取り付ける、公共の場では画面の明るさを落とす、パスワード入力時には周囲に注意を払うといった対策が有効です。また、定期的にパスワードを変更することも、被害を防ぐ上で大切な習慣と言えるでしょう。
セキュリティ

覗き見を防ぐ!肩越し盗み見対策

肩越し盗み見とは、他人の肩越しから覗き見て、秘密の情報を得る行為です。まるで波に乗るように、人の視界の隙間につけこみ、画面に表示された情報やキー入力の様子を盗み取ります。この行為は、よく、混雑した電車内、人通りの多いカフェ、あるいは職場など、人が集まる場所で発生します。 巧妙な手口で、まるで何気ない仕草のように盗み見を行います。そのため、被害に遭っても気づかない場合が多く、個人情報の流出、金銭的な被害につながることがあります。例えば、電車内でノート型計算機を開き、仕事をしているとします。周りの景色を眺めるような素振りで近寄ってきた人が、実はあなたの画面を盗み見ているかもしれません。画面に表示されている大切な仕事の書類や、入力中のパスワードが、気づかないうちに第三者の手に渡ってしまう可能性があります。また、カフェで携帯電話を使って買い物をしている時にも、背後に立った人があなたの暗証番号を盗み見ているかもしれません。 このような被害を防ぐためには、常に周囲に気を配り、警戒心を持つことが大切です。ノート型計算機や携帯電話を使う際は、画面を見られないように手で覆ったり、のぞき見防止シートを使うなど、物理的な対策も有効です。また、パスワードは複雑なものにし、定期的に変更することも重要です。公共の無線通信網を使う際には、通信内容が暗号化されているかを確認し、安全な通信経路を使うように心がけましょう。少しの注意と心がけで、肩越し盗み見の被害から身を守ることができます。
その他

メールのBCCを使いこなそう!

- BCCとはBCCは「ブラインドカーボンコピー」を省略した言葉で、電子メールを送信する際に利用する機能の一つです。BCC欄に入力したアドレス宛にも、他の受信者と同じ内容のメールを送ることができます。BCCの最大の特徴は、BCCに入力したアドレスは、他の受信者には一切表示されないという点です。通常のTo欄やCC欄に入力したアドレスは、すべての受信者に公開されますが、BCC欄のアドレスだけは、送信者だけが把握している状態になります。この機能は、様々な場面で役立ちます。例えば、大人数に同じ内容の案内メールを一斉送信する場合を考えてみましょう。To欄やCC欄に全員のアドレスを入力してしまうと、アドレスが公開されてしまい、プライバシーの観点から問題となる可能性があります。このような場合にBCCを利用することで、受信者のプライバシーを守りながら、円滑な情報共有を実現できます。また、BCCは、メールの転送や返信によって意図せずメールの内容が第三者に漏洩することを防ぐ目的でも活用されます。例えば、顧客からの問い合わせメールに返信する場合、担当者だけでなく、上司にも内容を共有したいケースがあります。しかし、顧客に知られることなく上司に情報を共有したい場合、上司のアドレスをBCCに入れておけば、顧客に知られることなく、上司に情報共有できます。BCCは、メールの使い勝手を向上させ、様々な場面で役立つ機能です。BCCの機能を理解し、状況に応じて適切に使い分けることで、より安全で円滑なコミュニケーションを実現できます。
セキュリティ

VPNとは?仕組みと種類をわかりやすく解説

- VPNの概要VPNは「仮想専用線」や「仮想プライベートネットワーク」と呼ばれる技術で、インターネット上に仮想的な専用線を構築することで、あたかも専用線のように安全にデータ通信を行うことができます。普段私たちがインターネットを利用する際は、様々なネットワークを経由して情報がやり取りされています。これは、手紙を送る際に複数の郵便局を経由して届け先に届くのと似ています。しかし、この過程で誰かが手紙を開封して中身を盗み見たり、改ざんしたりするリスクも考えられます。VPNはこのようなリスクから情報を守るために用いられます。VPNを利用すると、送信するデータが暗号化され、さらに仮想的な専用線の中を通るため、第三者がデータの内容を盗み見たり、改ざんしたりすることを防ぐことができます。これは、手紙の内容を誰にも読めないように厳重に封をして、さらに専用の配送ルートで送ることに例えられます。このように、VPNは公共のインターネットを安全に利用するための技術として、企業の機密情報保護や個人のプライバシー保護など、様々な場面で活用されています。
セキュリティ

知らない間に広告?アドウェアにご用心!

- アドウェアとは?アドウェアとは、利用者が望んでいないにもかかわらず、コンピューターの画面に広告を表示させるプログラムのことです。知らないうちにコンピューターにインストールされ、画面上に広告を表示することで、利用者に不快な思いをさせたり、混乱させたりします。アドウェアは、一見便利な無料のソフトウェアやアプリに、こっそりと組み込まれていることがあります。利用者は、無料だからと安易にダウンロードしてしまうことがありますが、知らず知らずのうちにアドウェアも一緒にインストールされてしまうのです。また、悪意のあるウェブサイトを閲覧した際に、利用者の知らないうちにダウンロードとインストールが実行され、アドウェアが仕込まれてしまうケースもあります。アドウェアが引き起こす問題は、単に迷惑な広告が表示されるだけにとどまりません。場合によっては、個人情報が不正に収集されたり、コンピューターの動作が遅くなったり、さらに悪質なプログラムに感染したりする危険性も孕んでいます。そのため、アドウェアは決して軽視できない問題と言えるでしょう。
WEBサービス

ウェブサイトの利便性を支えるクッキー:その仕組みと役割

- クッキーとはインターネットを快適に利用する上で、クッキーは欠かせない役割を担っています。クッキーとは、ウェブサイトにアクセスした際に、私たちが利用するブラウザとウェブサイトとの間でやり取りされる小さなデータのことです。ウェブサイトを訪れると、このクッキーが私たちの端末に保存されます。そして、次回同じウェブサイトを訪れた際、ウェブサイト側はこの保存された情報を読み取ります。ウェブサイトはこの情報を利用することで、私たち一人ひとりに合わせた、より快適なサービスを提供することが可能になるのです。例えば、インターネットショッピングサイトで商品を選び、買い物かごに入れたとします。この時、クッキーは選択した商品の情報を記憶します。そのため、後日再びサイトを訪れた際、前回と同じ商品が買い物かごに入った状態で見られる、といった利便性が生まれます。このように、クッキーは私たちのインターネット利用を円滑にするために役立っています。しかし、クッキーは個人情報を含む場合もあるため、その取り扱いには注意が必要です。設定を変更することで、クッキーの保存を拒否したり、削除したりすることも可能です。
ネットワーク

BCCってなに?メールの隠れた送信先

- BCCの基本 BCCは「ブラインドカーボンコピー」の略称で、複数の相手にメールを送信する際に、特定の相手にのみこっそりと同一の内容を送信したい場合に使用する機能です。BCCは、例えるならばメールの「見えない写し」のようなものです。 例えば、あなたが複数の人に会議の案内メールを送信する際に、特定の参加者だけに別途、個別のメッセージを送信したいとします。このような場合にBCCが役立ちます。 BCCに指定したアドレスは、ToやCC欄に入力したアドレスには表示されません。そのため、BCCでメールを受け取った人は、他に誰がそのメールを受け取っているのかを知ることができません。 BCCは、プライバシー保護の観点からも重要な機能です。例えば、大人数のメールアドレスをToやCC欄に記載してメールを送信すると、それぞれの受信者のメールアドレスが他の受信者に知られてしまいます。これは、意図せず個人情報が流出することに繋がりかねません。 BCCを使えば、このようなリスクを回避することができます。BCCに全ての受信者のメールアドレスを記載し、ToやCC欄には自分のメールアドレスだけを入力して送信することで、受信者は送信者と自分以外のアドレスを知ることができなくなります。 BCCは、非常に便利な機能ですが、使い方を誤るとトラブルに繋がる可能性もあります。BCCの使用は、あくまでも受信者のプライバシーに配慮することを前提として、適切な場面で行うように心がけましょう。
セキュリティ

あなたを守る!仮想プライベートネットワーク

- 仮想プライベートネットワークとは仮想プライベートネットワーク(VPN)は、インターネット上に、あたかも自分専用のネットワークが存在するかのような、安全な通信経路を構築する技術です。インターネットカフェのWi-Fiや、空港のフリーWi-Fiなど、誰でも無料で利用できる公共の無線LANは便利です。しかし、第三者に通信内容を盗み見られるリスクも孕んでいます。VPNは、これらの公共のネットワーク上に、暗号化された安全な通信経路を作り出すことで、リスクを回避します。イメージとしては、多くの人が行き交う場所に、自分だけが通れる専用のトンネルが設置されているようなものです。このトンネルを通ることで、周囲の人の目を気にすることなく、安全に目的地まで移動できます。VPNを利用することで、公共のネットワークでも安心してインターネットに接続できるようになり、機密情報漏洩のリスクを大幅に減らすことができます。
セキュリティ

安全なネット接続:VPNとは?

- 仮想プライベートネットワークVPNとは 仮想プライベートネットワーク(VPN)は、インターネット上で安全な通信経路を確保するための技術です。まるで、あなたのデバイスとインターネットの間に、人目に触れない専用のトンネルが構築されるイメージです。 公共の無料Wi-Fiなど、セキュリティの面で不安が残るネットワークに接続する際、VPNは非常に有効です。なぜなら、VPNはあなたのデバイスとインターネット間で送受信されるデータを暗号化してくれるからです。暗号化とは、データを読み解くための特別な鍵を持たない限り、その内容を見られないようにする技術です。 仮に、悪意のある第三者があなたの通信を盗み見ようとしても、暗号化されたデータは解読できないため、あなたの個人情報や閲覧履歴などの重要な情報は守られます。 このように、VPNは公共のWi-Fi利用時におけるセキュリティ対策として有効なだけでなく、企業が社内ネットワークに安全にアクセスするためにも広く活用されています。
セキュリティ

知らないうちに情報が…?スパイウェアにご用心!

- スパイウェアとはスパイウェアとは、その名の通り、まるでスパイのようにひそかに活動し、あなたの大切な情報を盗み出す悪意のあるソフトウェアのことです。 あなたが普段利用しているパソコンやスマートフォンに、知らないうちに侵入し、あなたの行動を監視しているかもしれません。いったいスパイウェアは何をしているのでしょうか? 例えば、あなたがインターネットでどんなページを見たのか、どんな商品に興味を持っているのかといった閲覧履歴を記録したり、キーボードに入力したパスワードやクレジットカード番号などの重要な個人情報を盗み取ったりします。 また、ウェブカメラやマイクを勝手に起動し、あなたの姿を覗いたり、会話を盗聴したりする恐ろしいスパイウェアも存在します。スパイウェアに感染すると、個人情報が盗まれ、悪用される危険性があります。 あなたの知らないうちに、IDやパスワードを不正利用され、金銭的な被害に遭う可能性も考えられます。 また、収集された個人情報が、犯罪に利用されたり、ネット上にばらまかれたりする危険性もあります。スパイウェアから身を守るためには、怪しいウェブサイトへのアクセスを避けたり、信頼できるセキュリティソフトを導入したりすることが大切です。 また、身に覚えのないメールの添付ファイルを開いたり、不審なリンクをクリックしたりしないように注意することも重要です。 自分自身の情報を守るためにも、スパイウェアの脅威についてしっかりと理解し、適切な対策を講じることが重要です。
セキュリティ

スクリーンセーバー:役割の変化と意外な歴史

コンピューターの画面に表示される動く模様、スクリーンセーバー。多くの人は、コンピューターを使っていない時に現れる、視覚的に楽しいものという印象を持っているでしょう。しかし、その誕生の背景には、画面保護という重要な役割がありました。 かつてコンピューターのディスプレイは、ブラウン管を使ったものが主流でした。このブラウン管ディスプレイは、長時間同じ画面を表示し続けると、その部分だけ画面が変色してしまう、「焼き付き」という現象が起こる可能性がありました。そこで、この焼き付きを防ぐために登場したのがスクリーンセーバーです。 スクリーンセーバーは、一定時間コンピューターが操作されないと自動的に起動し、画面上に様々な模様やアニメーションを表示します。そして、画面の表示内容を定期的に変化させることで、ブラウン管への負担を軽減し、焼き付きを防いでいたのです。 近年では、液晶ディスプレイの普及に伴い、焼き付きの心配は少なくなりました。しかし、スクリーンセーバーは、プライバシー保護や、待ち受け画面としての役割など、形を変えながら現在も使われ続けています。