プロセス間通信

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開発

プログラムがお互いに会話する仕組み IPC

- プログラム間のデータのやり取りとは コンピュータの中には、たくさんのプログラムが同時に動いています。それぞれのプログラムは、決められた役割をこなしながら、私たちの作業を助けてくれています。普段、これらのプログラムはそれぞれ独立して動いていますが、時には他のプログラムと協力して作業を進める必要が出てきます。 例えば、表計算ソフトで作成したグラフを、ワープロソフトで作成した文書に貼り付けたい時などを想像してみてください。このような場合、表計算ソフトで作成したグラフのデータは、そのままではワープロソフトで利用することができません。そこで、プログラム間でデータの受け渡しが必要となるのです。 プログラムがお互いに情報を共有し、連携して動作することを可能にする仕組みを「IPC(プロセス間通信)」と呼びます。IPCを利用することで、異なるプログラム同士が連携し、より複雑で便利な処理を実現することが可能になります。オンラインゲームで他のプレイヤーとチャットできるのも、IPCによって実現しています。 このように、プログラム間のデータのやり取りは、コンピュータをより便利に、そして快適に利用するために欠かせない技術と言えるでしょう。