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ハードウエア

ごみ箱あさり:知られざる脅威

不要になった書類や記録装置などを、ごみとして捨てる際に、不用意に重要な情報が漏れてしまう危険性があります。これを、ごみ箱あさりと言い、専門用語では「ごみあさり」とも言います。一見するとただのくずに見える物の中にも、会社の金銭に関する情報や個人の秘密の事柄、会社の将来に関する計画などが隠されている場合があり、悪意のある人にこれらの情報が渡ってしまうと、会社活動に支障をきたしたり、個人の秘密が漏れたり、犯罪に利用されたりする可能性があります。 具体的には、捨てられた書類に会社の財務状況や顧客の情報、新製品の計画などが書かれていたり、記録装置に顧客の個人情報や会社の機密情報が保存されていたりすることがあります。これらをごみ箱から探し出して悪用するのが、ごみ箱あさりの手口です。また、ごみ箱だけでなく、不用になったパソコンやスマートフォンなども標的となります。 現代社会では、情報の管理は会社を継続させ、個人の安全を守る上で非常に大切な要素となっています。ごみ箱あさり対策は軽視できない重要な課題です。適切な情報の廃棄方法を考え、ごみ箱あさりによる危険性を最小限にする努力が必要です。情報の漏洩は、一度起きてしまうと、その被害を完全に元通りにすることはとても難しいです。だからこそ、事前に対策することが重要です。会社はもちろんのこと、個人レベルでも、情報の捨て方について注意を払い、ごみ箱あさりによる被害を事前に防ぐ必要があります。この危険性に対する認識を高めることが、安全な情報社会を作るための第一歩と言えるでしょう。
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コミットチャージ:メモリ使用量の落とし穴

- プログラムの動作に必要なメモリ 計算機上でプログラムを動作させるには、プログラムの命令やデータを記憶しておくためのメモリが欠かせません。メモリは、計算機が情報を一時的に記憶し、高速に読み書きするための場所です。 プログラムを実行する際、計算機はまず、補助記憶装置(ハードディスクやSSDなど)に保存されているプログラムの命令やデータを読み込みます。そして、読み込んだ情報を実行するために、主記憶装置と呼ばれる高速なメモリ領域にコピーします。主記憶装置は、CPUが直接アクセスできるメモリ領域であるため、プログラムの実行速度に大きく影響します。 しかし、プログラムが必要とするメモリ量が大きくなると、主記憶装置の容量だけでは足りなくなる場合があります。例えば、大規模なデータ処理や、画像や動画編集など、多くのメモリを必要とする処理を行う場合です。このような場合、計算機は仮想記憶と呼ばれる技術を用いて、補助記憶装置の一部をメモリとして利用します。 仮想記憶は、主記憶装置の容量を拡張する効果がありますが、補助記憶装置は主記憶装置に比べて読み書き速度が遅いため、プログラムの実行速度が低下する可能性があります。そのため、快適にプログラムを動作させるためには、プログラムが必要とするメモリ量を把握し、十分な容量の主記憶装置を搭載した計算機を選ぶことが重要です。
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スワップファイル:メモリ不足を解消する縁の下の力持ち

コンピュータは、情報を扱うために記憶装置を使います。この記憶装置には、大きく分けて「メモリ」と「ハードディスク」の二種類があります。 メモリは、コンピュータが情報を処理する際に一時的にデータを記憶しておく場所です。例えるなら、机の広さのようなものです。机が広ければ広いほど、たくさんの書類を一度に広げて作業できますよね。メモリも同様に、容量が大きいほど、一度にたくさんの処理を行うことができます。そのため、処理速度が速いという特徴があります。しかし、メモリは記憶容量が小さく、電源を切るとデータが消えてしまうというデメリットもあります。 一方、ハードディスクは、データを長期間保存しておくための場所です。こちらは、書棚に例えることができます。たくさんの本を収納しておくことができますね。ハードディスクもメモリと比べて大容量のデータを保存することができます。また、電源を切ってもデータが消えることはありません。ただし、メモリに比べるとデータの読み書きに時間がかかるため、処理速度は遅くなってしまいます。 このように、メモリとハードディスクはそれぞれ異なる特徴を持っています。どちらが良い悪いではなく、それぞれの特性を理解して使い分けることが重要です。
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メモリ管理の友、スワップを理解する

- スワップとは コンピュータは、処理を行う際に、CPU、メモリ、ハードディスクといった様々な部品を利用します。その中でも、メモリはCPUが処理するデータを一時的に記憶しておく場所として非常に重要な役割を担っています。しかし、メモリは容量が限られているため、同時に多くの処理を行う場合や、容量の大きなデータを扱う場合には、メモリ不足に陥ることがあります。 このようなメモリ不足を解消するために用いられる技術の一つが「スワップ」です。スワップは、ハードディスクやSSDといった補助記憶装置の一部を仮想メモリとして利用することで、物理メモリだけでは足りない部分を補い、実質的なメモリ容量を拡張する技術です。 具体的には、メモリ容量が不足すると、使用頻度の低いデータがメモリからハードディスクやSSD上のスワップ領域へ一時的に退避されます。そして、退避されたデータが必要になった場合には、再びメモリに読み込まれるという仕組みです。 スワップによって、物理メモリ容量を超えたデータも扱うことが可能になるため、コンピュータの処理能力を最大限に引き出すことができます。しかし、ハードディスクやSSDはメモリに比べてデータの読み書き速度が遅いため、スワップが頻繁に発生すると、コンピュータ全体の処理速度が低下する可能性があります。そのため、快適な動作を維持するためには、メモリ容量を増設するなど、根本的な対策が必要となる場合もあります。