ポート

記事数:(5)

ハードウエア

情報の出入り口:入出力ポート

入出力の場所は、計算機と周辺の機械の間で情報のやり取りをするための接点です。家にある玄関や窓のように、情報が出入りする通路の役割を果たします。周辺の機械とは、文字入力装置、位置入力装置、印刷装置、画面表示装置、外付けの記録装置など、計算機本体に繋いで使う機器のことです。これらの機器は、入出力の場所を通して計算機と情報をやり取りし、私たちが計算機を操作したり、情報を得たりすることを可能にしています。 入出力の場所には様々な種類があり、それぞれ形や役割が違います。例えば、計算機本体に昔からある直列の場所と並列の場所があります。直列の場所は、情報を一列に並べて、一度に少しずつ送ります。糸を通して一粒ずつビーズを通すようなイメージです。一方、並列の場所は、情報を複数列にして一度にまとめて送ります。たくさんの荷物を一度に運ぶトラックのようなイメージです。直列の場所は構造が単純で費用も抑えられますが、情報の送受信速度は遅いです。並列の場所は構造が複雑で費用も高くなりますが、情報の送受信速度は速いです。 また、近年普及している汎用直列バスというものがあります。これは、様々な種類の周辺機器を接続できる便利な入出力の場所で、高速なデータ転送が可能です。他にも、映像を出力するための専用の場所や、音響機器を接続するための場所など、様々な種類があります。 適切な場所に機器を繋ぐことで、初めて情報の送受信が滞りなく行われます。例えば、映像信号を送る機械を音響用の場所に繋いでも、映像は表示されません。それぞれの機器に合わせた正しい場所を選び、正しく接続することが重要です。このように、入出力の場所は計算機と周辺機器を繋ぐ橋渡し役として、私たちの計算機利用を支える重要な役割を担っています。
ネットワーク

ポート番号を理解する

情報のやり取りを郵便の手紙に例えると、インターネット上での情報のやり取りも住所が必要になります。 紙の手紙を送る際には、相手方の家の場所を示す住所が不可欠です。同様に、インターネット上で情報をやり取りする場合にも、情報の送り先を示す住所が必要です。このインターネットにおける住所に当たるのが、「インターネット・プロトコル・アドレス」を略した「アイピーアドレス」です。 しかし、大きな建物にはたくさんの部屋があるように、一つの計算機の中でも同時に複数の応用処理が動いているのが普通です。一つの計算機の中でどの応用処理に情報を送るのかを特定するために、アイピーアドレスに加えて「接続端子番号」が使われます。この接続端子番号は、建物の部屋番号のようなもので、情報の行き先をより正確に示す役割を担います。たとえば、家の住所だけでは、その家に住む多くの家族のうち誰に手紙が届くのかが分かりません。部屋番号まで指定することで、特定の人に手紙を届けることができます。同様に、接続端子番号を使うことで、計算機の中の特定の応用処理に情報を送ることができるのです。 よく使われる接続端子番号の例として、情報を表示するための「ウェブ閲覧器」で情報を閲覧する場合、通常は80番の接続端子番号が使われます。また、電子郵便の送受信では、送信に587番、受信に110番や995番の接続端子番号が使われます。このように、それぞれの応用処理は、あらかじめ決められた特定の接続端子番号を使って情報のやり取りを行います。これは、建物の中のそれぞれの部屋に異なる部屋番号が割り当てられているのと同じです。それぞれの応用処理が異なる接続端子番号を持つことで、一つの計算機で複数の応用処理が同時に、かつ正確に情報のやり取りを行うことができるのです。
ネットワーク

ポート:コンピュータの窓口

計算機は、それ単体では何もできません。まるで私たち人間が五感を通して外界を知覚し、手足を使って行動するように、計算機も外部との情報のやり取りを通して初めてその役割を果たすことができます。この情報の入り口と出口、すなわち計算機と外界をつなぐ重要な役割を担うのが「接続口」です。 例えば、文字を入力するために使うキーボード、画面上の指示を出すために使うマウス、そして私たちに情報を見せる画面、これら全ては接続口を通して計算機と繋がっています。キーボードを叩くと、その情報は接続口を通して計算機に送られ、計算機はその情報に基づいて処理を行います。同様に、マウスを動かすと、その動きも接続口を通して計算機に伝えられ、画面上の矢印が動きます。また、計算機で処理された結果は、接続口を通して画面に送られ、私たちはその結果を見ることができます。 接続口には様々な種類があります。印刷機で書類を印刷したい場合は、計算機と印刷機を繋ぐための接続口が必要です。また、外部の記憶装置にデータを送ったり、そこからデータを読み込んだりする際にも、専用の接続口が使われます。最近では、無線で情報をやり取りするための接続口も一般的になってきました。このように、接続口は目には見えない情報のやり取りを支える、いわば計算機の神経のような存在と言えるでしょう。 接続口の種類や使い方を理解することは、計算機をより効果的に活用するために非常に重要です。適切な接続口を使うことで、様々な機器と接続し、計算機の可能性を最大限に引き出すことができます。まるで私たちの五感が様々な情報を脳に伝えるように、接続口は計算機にとって不可欠な存在なのです。
ハードウエア

PS/2コネクタとその歴史

PS/2つなぎ口は、かつて広く使われていたキーボードとマウスをつなぐための入り口です。丸くて小さな形で、6つの金属の接点を持つミニDINつなぎ口と呼ばれる種類です。色は紫色と緑色に分けられており、紫はキーボード、緑はマウスと決まっていました。 このつなぎ口の名前の由来は、1987年に発表された「PS/2」という名前の事務用計算機にあります。この機械で初めてこのつなぎ口が使われたため、「PS/2つなぎ口」と呼ばれるようになりました。PS/2が登場する前は、キーボードやマウスは、直列の入り口や、それぞれの機器専用の入り口につながれていました。しかし、PS/2の登場によって、これらの機器をもっと手軽につなぐことができるようになりました。 PS/2つなぎ口は、小さくて扱いやすいという特徴がありました。そのため、長い間、多くの事務用計算機で使われてきました。PS/2の登場により、事務用計算機の使い勝手は大きく向上しました。複雑な設定を必要とせず、誰でも簡単にキーボードやマウスを利用できるようになったのです。 しかし、時代が進むにつれて、USBという新しいつなぎ口が登場しました。USBは、PS/2よりも多くの種類の機器をつなぐことができ、電力供給も可能という利点がありました。そのため、次第にUSBが主流となり、PS/2つなぎ口は姿を消していきました。現在では、ほとんどの事務用計算機でUSBが使われており、PS/2つなぎ口を見ることは少なくなりました。それでも、PS/2つなぎ口は、かつて事務用計算機の進化に大きく貢献した重要な技術の一つと言えるでしょう。
ハードウエア

コンピューターの窓口:I/Oポートとは?

私たちの生活に欠かせないものとなったコンピューター。計算やデータ処理など、様々な作業を高速で行ってくれますが、コンピューターはそれ単体で動くことはできません。私たちがコンピューターを使うためには、指示やデータを入力し、その結果を受け取る必要があります。その情報の入り口と出口となるのが「入出力ポート」、すなわち「I/Oポート」です。 例えば、キーボードで文字を入力するとします。この時、キーボードは押されたキーを電気信号に変換し、I/Oポートを通じてコンピューターに送信します。コンピューターはこの信号を受け取り、画面に文字を表示したり、文書ファイルとして保存したりします。また、インターネットでウェブサイトを閲覧する際にも、I/Oポートは重要な役割を果たします。ウェブサイトのデータは、インターネット回線を通じてコンピューターにダウンロードされます。このデータもまた、I/Oポートを通じてコンピューター内部に取り込まれ、ブラウザによって画面に表示されます。このように、I/Oポートは、私たちとコンピューターの間で情報を正しくやり取りするために、欠かせない存在なのです。 I/Oポートには、様々な種類があります。キーボードやマウスを接続するUSBポート、インターネット回線を接続するLANポート、映像を映し出すためのHDMIポートなど、それぞれ役割に合わせたポートが用意されています。これらのポートを使い分けることで、私たちはコンピューターをより便利に活用することができるのです。