ラスタ

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デザイン

画像の基礎知識:ラスタ形式とは

私達が普段目にしている写真やイラストなどの画像は、コンピュータの世界では「デジタル画像」として扱われています。デジタル画像は、大きく分けて「ラスタ形式」と「ベクタ形式」の2つの形式に分類されます。 ラスタ形式は、画像を色のついた小さな点の集まりで表現する方法です。デジタルカメラで撮影した写真や、インターネット上の画像の多くはこの形式です。点の一つ一つを画素と呼び、画素の数が多いほど画像はきめ細かく、美しく表現されます。しかし、画素の集まりでできているため、画像を拡大すると、画素が目立ってしまい、画像が粗くなってしまうという弱点があります。 一方、ベクタ形式は、数式を用いて図形や線で画像を表現する方法です。ロゴマークやイラスト、地図などに多く用いられます。こちらは数式で表現されているため、拡大や縮小をしても画質が劣化することがありません。しかし、写真のように色の濃淡が複雑な画像を表現するのには向いていません。 このように、ラスタ形式とベクタ形式は、それぞれ異なる特徴を持っています。そのため、画像を作成する際には、用途に合わせて最適な形式を選択することが重要になります。