ローレベルフォーマット

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論理フォーマット:ディスクを使う準備

記憶装置をコンピューターが使えるように準備する手順を論理フォーマットと言います。例えるなら、更地を区画整理して家を建てる準備をするようなものです。コンピューターの中の記憶装置、例えば、情報の保管庫であるハードディスクや、処理速度の速い記憶装置であるSSDなどは、買ったばかりの状態では、データの読み書きができません。これらの装置を使うためには、論理フォーマットという手順で整理する必要があります。 論理フォーマットでは、記憶装置の表面を小さな区画に分割し、それぞれの区画に番地を付けます。これは、大きな土地を区画整理して、それぞれの区画に住所を割り当てるようなものです。このようにすることで、データの置き場所を管理しやすくなります。コンピューターは、この番地情報をもとに、どの場所にどのデータが保存されているかを正確に把握し、必要なデータを見つけ出すことができます。 論理フォーマットには、大きく分けて二つの種類があります。一つは、記憶装置を初めて使う際に必ず行う初期化です。もう一つは、既に使用している記憶装置を再利用するために、記憶装置の中身を全て消去して整理し直すことです。後者は、不要になったデータを完全に消去したり、コンピューターの動作を軽くするために役立ちます。 論理フォーマットは、コンピューターが記憶装置を理解し、データの読み書きをスムーズに行うために必要不可欠な作業です。それはまるで、コンピューターと記憶装置の間で通訳をする役割を果たしていると言えるでしょう。記憶装置を有効活用するためにも、論理フォーマットの仕組みを理解しておくことは重要です。
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磁気記憶装置の初期化:ローレベルフォーマットとは

電子計算機には、情報を記憶しておくための装置が欠かせません。中でも、磁気を使って情報を記録する装置である、ハードディスクや磁気ディスクなどは、情報をきちんと保管するために、内部を細かく区切って整理しています。これは、建物の部屋割りのように、それぞれの区画にデータを収納することで、必要な情報を効率よく探し出せるようにしているのです。 しかし、これらの記憶装置を長く使ったり、何らかの不具合が生じたりすると、この整然とした区画分けが乱れてしまうことがあります。ちょうど、建物の部屋割りがめちゃくちゃになってしまうようなものです。また、記憶装置を完全にまっさらな状態に戻したい時もあるでしょう。こうした場合に役立つのが「ローレベルフォーマット」と呼ばれる操作です。 ローレベルフォーマットは、記憶装置の最も基本的な区画構造を新たに作り直す作業です。例えるなら、建物を一度解体して、基礎から間取りを設計し直すような大掛かりな工事と言えます。この作業によって、記憶装置の表面に物理的な記録のための目印を付け直すことで、データが正しく記録されるようにします。 ただし、ローレベルフォーマットは、記憶装置に保存されている全ての情報を完全に消去してしまうため、必要なデータは事前に別の場所に保存しておくことが重要です。また、最近の記憶装置では、メーカーが専用の管理方法を採用している場合もあり、利用者自身でローレベルフォーマットを行うことは推奨されていない場合もあります。記憶装置の取扱説明書をよく読んで、適切な方法で操作することが大切です。
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物理フォーマット:記憶装置の初期化

情報をしまっておくための装置、例えば、よく使われる装置である固体記憶装置や磁気記憶装置は、情報を適切に記録し、読み出すために無くてはならない部品です。これらの装置は、情報をきちんと整理して出し入れできるよう、特定の構造に整えられている必要があります。この整え方をフォーマットと呼び、いくつかの種類があります。この記事では、装置の物理的な構造を整えるフォーマット、別名、低水準フォーマットについて詳しく説明します。 低水準フォーマットは、情報をしまっておく装置にとって、土台となる基本的な初期化作業です。装置の土台を整える作業なので、当然、装置の寿命や性能に大きな影響を与えます。例えるなら、家の基礎工事のようなものです。基礎工事がしっかりしていなければ、家は傾いたり、ひび割れたりしてしまいます。同じように、低水準フォーマットが適切に行われていないと、装置の読み書き速度が遅くなったり、エラーが発生しやすくなったり、しまいには装置自体が壊れてしまうこともあります。 低水準フォーマットでは、記憶装置の表面に磁気的な模様を書き込みます。この模様は、情報を記録するための小さな区画を作るためのものです。それぞれの区画には、番地が割り振られ、その番地を使って情報が管理されます。この番地付けの作業も、低水準フォーマットで行われます。まるで、広大な土地に家を建てる際に、一つ一つに住所を割り振るようなものです。住所がなければ、どこにどの家があるのか分からなくなってしまいます。 低水準フォーマットは、通常、装置の製造段階で行われます。一般の利用者が自ら行うことはほとんどありません。しかし、装置に深刻なエラーが発生した場合など、特別な状況では、利用者が自ら低水準フォーマットを行う必要がある場合もあります。ただし、低水準フォーマットを行うと、装置に保存されている全ての情報が消えてしまいます。そのため、行う際は、必ず情報のバックアップを取っておく必要があります。家の基礎工事をする際に、家の中にある家具などを一度全て外に出す必要があるのと似ています。 このように、低水準フォーマットは、情報記憶装置の性能と寿命を左右する重要な作業です。正しく理解し、適切に扱うことで、装置を長く、そして快適に使うことができます。