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開発

共通部品で効率アップ:DLL

様々な応用ソフトを作る時、たくさんのソフトで共通して使われる機能や処理があることに、よく気が付きます。例えば、画面に文字を出す、記録を読み書きする、といった基本的な操作は、ほとんどのソフトで必要になります。これらの共通部分を、ソフトを作るたびに一から作るのは、無駄が多く、作る速度が遅くなる原因となります。 そこで、共通部分をまとめて一つの部品のように用意し、必要な時にそれぞれのソフトから呼び出して使うという考え方が生まれました。これは、例えるなら、家を作る時に、毎回、釘やネジを手作りするのではなく、既製品を使うようなものです。同じ釘やネジを様々な場所で使い回すことで、作る手間を省き、効率的に家を作ることができます。 部品化された共通部分は、まるで積み木のように、様々なソフト開発で自由に組み合わせることが可能です。例えば、文字を表示する部品、計算をする部品、通信をする部品などを用意しておけば、これらの部品を組み合わせて、様々な機能を持つソフトを簡単に作ることができます。これは、まるで、様々な形の積み木を組み合わせて、家や車など、様々なものを作るようなものです。 このように、共通部分を部品として用意し、再利用することで、ソフト開発の効率を大幅に向上させることが可能です。また、同じ部品を複数のソフトで共有することで、ソフトの品質を均一化することもできます。もし、部品に不具合があった場合でも、その部品だけを修正すれば、すべてのソフトに修正が反映されるため、維持管理の手間も大幅に削減できます。これは、家を作る際に、ある部品に欠陥が見つかった場合、その部品を取り替えるだけで、すべての家に修正が反映されるようなものです。 共通部品の考え方は、ソフト開発の効率化に大きく貢献しており、現代のソフト開発においては欠かせないものとなっています。