
VDTとは?その意味と健康への影響
- VDTの定義VDTとは、Visual Display Terminalの頭文字を取った言葉で、日本語では視覚表示端末と訳されます。簡単に言うと、コンピューターの画面を表示する装置全般を指します。従来はブラウン管が主流でしたが、近年では液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなど、技術の進歩と共に様々な種類の表示装置が登場しています。VDTは、私達の身の回りで広く使われており、パソコンやスマートフォン、テレビなどもVDTの一種です。しかし、VDTという言葉が使われる場面は、労働衛生管理の分野に特に集中しています。これは、長時間VDT作業を行うことで、眼精疲労や肩こり、腰痛などの健康上の問題が生じる可能性があるためです。そのため、労働安全衛生法では、VDT作業を行う労働者に対して、作業環境の整備や作業時間の管理、健康診断の実施など、事業者に適切な対策を講じるよう義務付けています。近年では「ディスプレイ」という言葉が一般的に使われていますが、労働衛生の観点から、VDTという用語は依然として重要な意味を持っています。