
家電から発電所まで!国際電気標準会議とは?
- 国際電気標準会議とは国際電気標準会議(IEC)は、電気や電子機器に関するあらゆる分野において、国際的な規格を策定することを目的とした国際機関です。1906年に設立され、その歴史は100年以上にわたります。現在では世界170以上の国と地域が参加し、電気・電子分野における国際協調の中心的な役割を担っています。私たちの身の回りには、家電製品、コンピューター、通信機器、医療機器、発電所など、電気や電子技術を利用した製品やシステムが数多く存在します。IECは、これらの製品やシステムが国や地域を超えて安全に、そして確実に動作し、互いに接続できるように、世界共通の規格作りを推進しています。具体的には、製品の安全性や性能に関する試験方法、製品の設計や製造に関する基準、製品に使われる用語や記号の定義などを、国際的な合意に基づいて定めています。IECが策定した規格は、各国の国家規格として採用されるだけでなく、国際的な貿易においても重要な役割を果たしています。IECの活動は、私たちの日常生活の安全と利便性を支え、国際的な技術交流や経済発展にも大きく貢献していると言えるでしょう。