実行ファイル

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開発

手軽に使える自己解凍書庫

自己解凍書庫とは、中に仕舞われた書類を取り出すための道具が、その箱自体に組み込まれているような特別な書類箱です。普段私たちが使う書類箱は、紐を解いたり、留め金を外したりする道具が必要です。書類の束を小さくまとめて整理する道具も別に用意しなければなりません。しかし自己解凍書庫は違います。この特別な箱は、箱自体に紐を解く道具、留め金を外す道具、そして書類の束を元に戻す道具が全て入っています。つまり、この箱を開けるだけで、整理された書類が自動的に目の前に現れるのです。 例えば、大切な贈り物を誰かに送るとき、相手が贈り物を開けるための道具を持っているか分かりません。もし道具がなければ、せっかくの贈り物も開けることができません。そんな時に自己解凍書庫は役立ちます。贈り物と、贈り物を開けるための道具を全て一つの箱に入れて送れば、相手は何も心配することなく贈り物を受け取ることができるからです。 同じように、いくつもの書類をまとめて誰かに渡したい時にも、この特別な箱は便利です。バラバラの書類を一つにまとめて、受け取った人がすぐに中身を確認できるようにしてくれます。また、書類だけでなく、道具の使い方を説明した紙や、道具を使うための準備に必要な物も一緒に入れておくことができます。 このように、自己解凍書庫は、書類の受け渡しを簡単にしてくれる便利な道具です。まるで、必要なものが全て詰まった魔法の箱のようです。特に、相手が特別な道具を持っていない場合や、複数の書類をまとめて渡したい場合に、その真価を発揮します。
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手間いらずの圧縮ファイル!自己解凍形式

自己解凍形式とは、中身が圧縮されたファイル形式で、解凍するための専用の道具が不要な形式のことです。普段、ファイルを小さくまとめて送る際に、圧縮という処理を行います。圧縮されたファイルを開くには、通常、専用の解凍道具が必要になります。しかし、自己解凍形式の場合、ファイル自体に解凍の仕組みが組み込まれています。そのため、まるで普通の道具を使うように、ファイルをダブルクリックするだけで、自動的に解凍が始まります。 この仕組みは、まるで玉手箱を開けるような手軽さです。わざわざ解凍道具を用意する手間も、使い方に迷うこともありません。クリック一つで、圧縮された中身が自動的に取り出せるのです。この手軽さこそ、自己解凍形式の大きな利点と言えるでしょう。 特に、機械操作に不慣れな人にファイルを送る際に、この形式は大変便利です。受け取った人が解凍道具を持っているか、どのように使うかを心配する必要がありません。誰でも簡単にファイルを開けるため、相手に余計な負担をかけることもありません。また、複数のファイルをまとめて圧縮し、自己解凍形式で送ることも可能です。受け取った人は、クリック一つで全てのファイルを取り出せるので、とても便利です。 ただし、自己解凍形式は、実行形式のファイルと同様に扱われるため、セキュリティの観点から注意が必要です。信頼できない相手から送られてきた自己解凍形式のファイルは、開かない方が安全です。中身が本当に安全なものかを確認してから開くようにしましょう。また、電子郵便などで送る場合、添付ファイルとして扱われることがあり、受け取り側で受信が拒否される場合もあります。そのため、送る際には、相手に事前に連絡しておくなどの配慮が必要です。
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ネイティブプログラムを理解する

人間と計算機では、言葉の理解方法が大きく異なります。私たち人間は、日本語や英語など、高度な言語を使って考えや指示を表現します。この表現方法は、様々な意味やニュアンスを含めることができ、複雑な事柄も伝えることができます。しかし、計算機はそうではありません。計算機が直接理解できる言葉は、機械語と呼ばれるごく単純な命令の列だけです。これは、0と1の組み合わせで表現される、いわば計算機にとっての「母国語」のようなものです。 私たちが計算機に指示を出す場合、まず人間が理解しやすい言葉でプログラムを書きます。これをプログラミング言語を用いた記述と言います。しかし、このプログラムを計算機に直接実行させることはできません。なぜなら、計算機はプログラミング言語を理解できないからです。そこで、翻訳の作業が必要になります。人間が書いたプログラムを、計算機が理解できる機械語に変換するのです。この翻訳作業を行うのが、コンパイラと呼ばれる特別なプログラムです。コンパイラは、プログラミング言語で書かれたプログラムを読み込み、それを機械語に変換します。こうして作られた、機械語で表現されたプログラムが、ネイティブプログラムと呼ばれるものです。 ネイティブプログラムは、特定の種類の計算機のために作られています。つまり、ある計算機用に作られたネイティブプログラムは、他の種類の計算機では実行できない場合があります。これは、人間の世界で例えると、日本語で書かれた本を英語を話す人にそのまま渡しても、理解してもらえないのと同じです。 ネイティブプログラムは、機械語で直接書かれているため、計算機は余計な手順を踏むことなく、その指示を実行できます。そのため、処理速度が速く、計算機の能力を最大限に引き出すことができます。これが、ネイティブプログラムの大きな利点です。まるで、母国語で話しかけられた時に、スムーズに理解し、反応できるのと同じように、計算機もネイティブプログラムを速やかに実行できるのです。
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オブジェクトファイル:プログラムの部品

部品のようにプログラムの一部となる機械語の断片を収めたファイル、それが目的ファイルです。人間が書いたプログラムの元となる指示書である原始文を、計算機が直接理解できる機械語へと翻訳する手順を「翻訳」と言いますが、この翻訳作業を行うと、目的ファイルが作られます。 目的ファイルの中身は、計算機が実行できる命令の集まりです。しかし、目的ファイル単体ではプログラムとして動きません。プログラム全体を構成する部品の一つに過ぎないからです。完成した建物で例えるなら、壁や窓枠といった部品のようなものです。これらの部品だけでは家は完成しませんよね。 プログラムとして動くようにするためには、他の目的ファイルや、よく使う機能をまとめた部品集(関数ライブラリ)とを繋ぎ合わせる作業が必要です。この繋ぎ合わせの作業を「連結」と言います。連結によって、それぞれの部品が適切な場所に配置され、初めて全体として意味のあるプログラムが完成します。 目的ファイルは、プログラムを作る上での重要な中間生成物です。大きなプログラムを作る場合、プログラム全体を一度に翻訳するのではなく、機能ごとに分割して、それぞれの部分を目的ファイルとして作成することがよくあります。こうすることで、一部を変更した場合でも、変更された部分の目的ファイルだけを翻訳し直せば済むので、開発作業が効率化されます。また、よく使う機能を部品集としてまとめておけば、毎回同じプログラムを書く手間を省くことができます。目的ファイルは、このような柔軟で効率的なプログラム開発を支える、縁の下の力持ちと言えるでしょう。
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実行ファイル:コンピューターの心臓部

- 実行ファイルとは 実行ファイルとは、コンピューターに対して具体的な動作を指示するための特別なファイルです。私たちが普段使っている文書ファイルや画像ファイルとは異なり、実行ファイルにはコンピューターが直接理解し、実行できる命令が格納されています。 コンピューターは、人間が理解しやすいプログラミング言語で書かれた指示をそのまま理解することはできません。そこで、プログラミング言語で書かれた指示は、コンピューターが理解できる機械語と呼ばれる言葉に変換される必要があります。この変換された機械語で構成されたものが実行ファイルです。 実行ファイルを実行するということは、コンピューターに対してファイルに書かれた命令を順番に読み込み、処理を実行するように指示することです。 これにより、私たちが普段何気なく行っているファイルの閲覧や編集、インターネットの閲覧といった様々な動作が実現されています。 実行ファイルは、Windowsでは「.exe」、macOSでは「.app」といった拡張子を持つことが多いですが、必ずしもこれらの拡張子を持つとは限りません。 また、実行ファイルは、そのファイルを作成したプログラムや、動作させるために必要な環境によって、異なる形式で作成されます。 実行ファイルは、私たちの生活を支えるコンピューターの動作を支える、非常に重要な役割を担っています。
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EXEファイル:プログラムの心臓部

- EXEファイルとはEXEファイルは、マイクロソフト社が開発したWindowsというOS上で動作するプログラムを格納したファイルです。拡張子が「.exe」となっていることが特徴で、この拡張子は「実行可能」を意味する英単語「executable」の略称です。 Windowsパソコン上で、私たちが普段何気なく行っている動作、例えばゲームを起動したり、文書を作成したり、インターネットを閲覧したりといった動作は、すべてEXEファイルに格納されたプログラムによって実現されています。 例えるなら、EXEファイルは料理のレシピ本のようなものです。レシピ本には、料理の手順や材料が事細かに記されていますが、EXEファイルも同様に、プログラムを実行するために必要な命令やデータが詳細に記述されています。 Windowsパソコンは、このEXEファイルを読み込むことで、ファイル内に記述された命令に従って様々な処理を実行します。つまり、EXEファイルはWindowsパソコンにとって無くてはならない存在と言えるでしょう。