
プログラム実行時の思わぬ落とし穴、ランタイムエラーとは?
プログラムを実行したときに発生するエラーには、プログラムを作成する段階でのミスが原因で起こるものと、プログラムの実行中に予期せぬ問題が発生することによって起こるものがあります。プログラム実行中に予期せぬ問題が発生して起こるエラーは、実行時エラーと呼ばれます。
プログラムは、人間が理解しやすい言葉で書かれた指示書のようなものです。コンピューターはこの指示書をそのままでは理解できません。そこで、コンピューターが理解できる言葉に翻訳する必要があります。この翻訳作業はコンパイルと呼ばれます。実行時エラーは、コンパイルの段階では発見できないエラーです。プログラムが実際に動き始めて初めてエラーが発生します。
実行時エラーの原因は様々ですが、代表的なものとしては、プログラムが予期しない入力を受け取った場合や、必要な資源にアクセスできない場合などが挙げられます。例えば、プログラムが数値を入力として期待しているにも関わらず、利用者が文字を入力した場合などが考えられます。また、プログラムが必要とするファイルが見つからない場合や、ネットワーク接続が切断された場合なども、実行時エラーの原因となります。
実行時エラーが発生すると、プログラムは通常、エラーメッセージを表示して停止します。エラーメッセージには、エラーの原因や発生場所などの情報が含まれているため、プログラムの修正に役立ちます。